Contents
この記事は、約5分で読むことができます。
「難攻不落」という言葉は、私の中ではゲームとか歴史の中での言葉として馴染みがあるでしょうか。
日常や職場でも、今のところ使ったことがありません。
プレゼンテーションなどをする立場の人たちなら使うこともあるのでしょうが。
できれば、自分で使うのは、ゲームの中だけで良いかなと思ってしまいました。
この記事では「難攻不落」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「難攻不落」の意味と語源
「難攻不落」の意味
はじめに、「難攻不落」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「難攻不落」は「なんこうふらく」と読みます。
「難攻不落」とは「攻めることが難しく、容易に陥落しないこと」という意味です。また、「攻略すべき砦」に例えて、「説得しようとしても、簡単には承知してくれないこと」という意味もあります。
つまり、「容易に攻め落とせない」「承知させるのが困難」ということを表しています。
「難攻不落」の語源
次に、「難攻不落」の語源についてご紹介します。
「難攻不落」は、戦国時代の軍事拠点であった城の防衛力の高さを表した言葉です。
「難攻」は「攻めるのが難しい」という意味です。
「不落」は「陥落しない」という意味です。
二つの言葉を合わせることで、「中々攻め落とせない」という意味にして、「陥落しない」という言葉を和らげています。
「攻めるのは難しいが、何か方法があるはず」と感じさせます。
また、戦いの前に「難攻不落の城である」と断っておくことで、攻め落とせたら大手柄。万一、攻めきれなくても「難攻不落だから無理もない」と同情してもらえたのです。
「難攻不落」の英語表現と類義語
「難攻不落」の英語の表現
続いて「難攻不落」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- Impregnable(難攻不落)
【例文】
- An impregnable argument(難攻不落の議論)
- Prodigies of valour were prformed to reduce the impregnable fortress(勇を振るって難攻不落の要塞を落とした)
「Impregnable」は直訳で「攻略できない」「堅固な」という意味で、「難攻不落」を表しています。
「難攻不落」の類義語
次に「難攻不落」と似たような意味を持つ言葉をご紹介していきます。
- 金城鉄壁(きんじょうてっぺき)
- 南山不落(なんざんふらく)
「金城鉄壁」は「非常に堅固で、つけ込む隙がないこと」「金や鉄のように極めて堅固な城壁」という意味です。
「南山不落」は「城や要塞などが非常に堅固で、陥落しがたいこと」という意味です。
どちらも、「難攻不落」の「攻めることが難しく、容易に陥落しないこと」と同じですね。
「難攻不落」の使い方の例文
最後に「難攻不落」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「難攻不落の陣地を攻め落とした彼は、この戦争の英雄になった」
- 「彼女はまさに難攻不落で、誰が何度デートに誘っても応じてくれない」
- 「上司が難攻不落と言われるくらいの堅物で、自分の意見はまったく通らない」
- 「業界では難攻不落と言われる企業から、ついに受注を受けることができた」
- 「熊本城は、加藤清正が造りあげた難攻不落の名城だ」
「難攻不落」は「難攻不落の要塞」など、軍事的な場面で使われるほか例文でも紹介した「彼女は難攻不落だ」や「難攻不落の堅物」など、人に対しても使われることがあります。
「不落」の意味として出てくる「陥落」という言葉には、「口説き落とす」という意味があり、異性を口説くときや有能な人を勧誘する際に「なかなか口説き落とされない人」という意味で「難攻不落」が使われます。
「難攻不落の人」
男性でも女性でも、「難攻不落」と言われる人がいます。
私の中では、「好みがハッキリした人」とか「芯のある人」という感じで、「クール」や「スマート」といったイメージを持っていました。
心理的な観点からは違う部分もあるようで、「人は多かれ少なかれ、あまり人に知られたくない部分がある」というのです。
この部分を隠そうとして、ガードを固めていると「難攻不落」と言われてしまうことがあるのだそうです。
ただ、本人には自覚がないことも多いそうです。
もしかしたら、知らず知らずのうちに、「難攻不落」と言われているかもしれませんね。
コメントを残す