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文章を書くときに道筋を立てて書いていきます。この記事もそうです。
道筋から逸れてしまうと自分でも何を書いているのかわからなくなり、迷子になってしまうのです。
迷子にならない文章はたくさんの人に読んでもらえます。それはとても整理されていて、解りやすいので読む人も迷子になりません。このように文章、考えの道筋のことを「理路整然」と言います。
この記事では「理路整然」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。
「理路整然」の意味と語源
「理路整然」の意味
それでは「理路整然」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「理路整然」は「りろせいぜん」と読みます。
「理路整然」とは「物事の道筋が道理に当てはまっているさま、話の道筋が整っているさま」という意味です。
始まりから終わりまで筋が通っていることをいいます。
「理路整然」の語源
続いて「理路整然」の語源をご紹介します。
「理路整然」を二語に分けてご説明します。
まず、「理路」とは「物事、話などの筋道」という意味で「理」は「おさめる、ととのえる」という意味があります。「理」は元々中国哲学の概念(がいねん)で「掘り出したばかりのまだ磨いていない玉を磨いて美しい模様を出し整える」という考えです。
「模様を綺麗に整える」が「おさめる」「道筋をつける」ということになりました。
「路」は「みち、人や車の行き来するみち、物事の筋道、道理」という意味で「理」と同じような意味を持っています。
次に「整然」は「秩序正しく整っているさま」という意味で、きちんと綺麗に整っていることを言います。
「整」も「ととのえる」という意味ですね。
「然」は「そのとおり、そのまま」という意味で一番メジャーなのは「自然」という言葉の「然」ではないでしょうか。「自然」は「ありのまま」という意味もありますね。
「理路整然」は「ととのえる」と「みちすじ」という意味の漢字が3つあり、それを「然るべき」という言葉でまとめています。
「理路整然」の漢字の内容をまとめると「然るべき道筋に整える」という意味になります。
「理路整然」の英語表現と類義語
「理路整然」の英語の表現
次に「理路整然」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Reasoned(熟考したうえでの、推論、理路整然)
【例文】
- Reasoned opinion orderly(理路整然とした意見)
- Reasoned orderly Description(理路整然とした説明)
「Reasoned」は「Reason(理由、動機)」の形容詞です。
「理路整然」の類義語
「理路整然」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 順理成章(じゅんりせいしょう)
「順理成章」は「物事は筋道に従って行なえば自然に順調に運ぶ」という意味です。
「理路整然」がすでに整理されている物事に対して「順理成章」は「こうしたら順調にいきますよ」という教えになります。
「理路整然」の使い方
最後に「理路整然」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「小学生なのに君の発言は理路整然とされていてわかりやすい」
- 「母と会話していると話が行ったり来たりで、理路整然とされていない」
- 「理路整然とした意見で上司にアピールした」
- 「演説では理路整然としたことを言わなければ理解してもらえない」
- 「面接は理路整然としていると、それだけで評価が違う」
「理路整然」は発言や考えが解りやすいという場合に使用されます。
「理路整然とされて」「理路整然とした(発言)」などと使用然る場合が多いですね。
「理路整然」を心がける
発言や考えを「理路整然」とする癖がつくと、普段の生活にとても役に立ちます。
自分の意見を人にすぐ理解してもらえますし、身の周りやスケジュールに対しても「整然」とするので、道が逸れると違和感がでてくるのです。
「理路整然」は自分の道筋を自然な流れで進むための言葉でもあるようです。
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