「晴耕雨読」の意味と読み方とは?使い方の例文と英語・類義語表現!

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毎日毎日仕事や学校の勉強、部活動、子育てや家事など、日々めいいっぱい働いている(活動している)人が多い、日本。しばしば働きすぎのニュースを耳にもしますよね。
忙しい日々だからこそ、絶対に休養も必要です!
仕事に追われた日々を過ごしていると「ゆったり」「のんびり」へのあこがれも徐々に沸いてくるものですよね。
というわけで、今回は、「晴耕雨読」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

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「晴耕雨読」の読み方、意味や語源とは

では早速、「晴耕雨読」について詳しく掘り下げていきましょう!

「晴耕雨読」の読み方・意味

まず「晴耕雨読」の読み方からですが、「晴耕雨読」は「せいこうううどく」と読みます。
一見、画数の多い漢字が連なっていることから難しそうな四字熟語に見えますが、実は
「晴」「耕」「雨」「読」
という、小学校の中学年ではすでに学習している漢字ばかりなので、そこまで難しくはないことに気づけば「晴耕雨読」という言葉に対しても敷居が下がるのではないでしょうか。

「晴耕雨読」という四字熟語は「晴れているときは外に出て田畑を耕し、雨が降っているときは家の中にいて読書をするような、自分の思いのままにのんびり生活をする」という意味の言葉です。
なんて優雅な生活なんでしょう。一生懸命働き、定年後にはのんびり生活するという、一種の理想を説いた言葉と言えますね。
さらに、「晴耕雨読」という言葉には「思いのままにのんびり生活する」という意味に「世間の慌ただしさ、わずらわしさとは離れる」という意味も含まれています。
確かに、ずっと世間の荒波にもまれた忙しい生活を送ってきたからこそのんびりもしたいと思うわけで、ずっとのんびりした生活だったら「のんびりしたいなあ」という意思も芽生えないでしょうね。
どちらの意味合いも、いやはや的を射たものだと感じますよね。

「晴耕雨読」はどうやってうまれた?

では、「晴耕雨読」はいつどうやって生まれた言葉なのでしょうか。

実は「晴耕雨読」の出典は定かになっておらず、いくつか説があるとされています。
その中でも一番有力なのが、明治の時代を生きた文学者「塩谷節山(えんやせつざん)」という人が書いたという説です。四字熟語は漢字が連なっているので中国から入ってきたものというイメージがありますが、晴耕雨読に関しては日本で生まれた独自のもののようです。
塩谷節山の作品の中に「晴耕雨読、優游(ゆうゆう)するに足る」
という一説があり、「晴耕雨読」という言葉が生みだされたものとされています。
「優游(ゆうゆう)する」とは、のんびりするという意味です。
つまり「晴れの日は畑を耕し、雨の日は家で読書をするなど、好きにのんびり生活する」となります。

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「晴耕雨読」の英語・類義語

続いて、「晴耕雨読」を他の表現を使って言い表せるようになりましょう。

「晴耕雨読」の英語表現

「晴耕雨読」を英語で表現すると

  • spend as you want(あなたがしたいように過ごす)

これは思い切った意訳ですが、「晴耕雨読」という言葉の真意をついた英語表現ですよね。

【例文】

  • working in the fieldson sunnny day, and reading books on rainy day(晴れの日は畑を耕し、雨の日は読書する)

逆にこれは「晴耕雨読」を直訳した形です。
「晴耕雨読」を英語で説明するときは、この二つを上手に組み合わせると意味が正確に伝わりますね。

「晴耕雨読」の類義語

また、「晴耕雨読」の類義語には以下のような四字熟語があります。

  • 悠々自適(ゆうゆうじてき)
  • 閑雲野鶴(かんうんやかく)
  • 悠悠閑適(ゆうゆうかんてき)

悠々自適は「世俗から離れ、心の赴くままにのんびり生活すること」であり、閑雲野鶴は「俗世に煩わされずのんびり生活すること」で、悠悠閑適は「ゆったりと心静かに楽しい生活をおくること」となります。
「晴耕雨読」と一緒に覚えておくとあなたの表現の幅も知識の量も広がりますね。

 

「晴耕雨読」の使い方

それでは、「晴耕雨読」を使った例文をご紹介していきましょう。

【例文】

  1. 「僕の父は男で一つで僕を育ててくれたんだ。定年後は晴耕雨読な生活を送らせてあげたい」
  2. 「私は退職したらまさに晴耕雨読な隠居生活を送るんだ。もう自分の畑も一軒家も買ってあるんだよ」
  3. 「私の理想は晴耕雨読です。晴耕雨読な生活を楽しむために今必死で頑張っているのです」
  4. 「彼女のおばあさんほど晴耕雨読を満喫している人を私は知らない」
  5. 「晴耕雨読な生活を送るようになってから本を読むペースが若い頃より早くなったぞ。老眼とは無縁さ」

老後の生活の理想を語らう時にもってこいの四字熟語ですね。
「晴耕雨読な生活」という使い方が一般的ですね。四字熟語単体としても使いますので、合わせて覚えておきましょう。

上記でご紹介した以外にも「晴耕雨読」と似た四字熟語をご紹介します。

「春風駘蕩」の意味や使い方。語源や例文もご紹介【英語・類語表現】

「泰然自若」の意味や由来。例文や類義語・対義語・英語の四字熟語をご紹介

 

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生涯現役、楽しく過ごすために

「晴耕雨読」という言葉を知ってから思うのは、「若いころには若いころの楽しみがあり、歳をとってからは年をとってからの楽しみがあるのではないか」ということです。
年齢を重ねていく毎に、やはり体力面での衰えも感じるので「若いころはよかったな」なんていうコメントを口にするのを耳にすることもありますが、そうなってから「晴耕雨読な生活」を楽しめる心のゆとりや余裕が生まれてくるのではないでしょうか。「きっと若いころには味わえない」「穏やかで豊かな生活なのではないか」と、想像が膨らみますね。
人生のつくり方はひとそれぞれ。
でも、「晴耕雨読な老後」というのは、多くの人の憧れになりうる言葉ですよね。
最後まで楽しく過ごしてこそ、「生涯現役」と言えるのではないでしょうか。

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