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優れた人が、たくさん集まる場所に入ったことありますか?
才能が溢れかえっていて、みんなオーラを発しています。
才能溢れる人が集まると更に呼び寄せられるのか、多くの優れた人が集まってきますよね。
そうして、一人の力では困難な状況も打破していくのではないでしょうか。
このような優れた人が集まることを「多士済々」と言うのですが、あなたはどんな才能をお持ちですか?
この記事では、「多士済々」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「多士済々」の意味と語源
「多士済々」の意味
最初に、「多士済々」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「多士済々」は「たしさいさい」または「たしせいせい」と読みます。
「多士済々」とは「優れた人材がたくさん集まっていること」という意味です。
「多士済済」と書く場合もあります。
「多士済々」の語源
次に、「多士済々」の語源をご紹介します。
「多士済々」を二語に分けてご説明すると、「多士」とは「多くの優れた人材」という意味です。
「済々」は数が多く立派な様子を表します。
「多士」も「済々」も単語で使用することは非常に少ないです。
「濟濟多士(濟濟たる多士)文王以寧(文王以て寧(やす)んぜり)」
これは「多士済々、文王も天にあって寧じておられる」と直訳され、「文王の徳に導かれて徳を備え、才能ある者が集まった。彼らは周の国で中心的な役割を果たして、長い間支えることだろう」という意味になります。
「文王(ぶんのう)」とは周の国を作った王の父のことです。
徳のある王の元には才能あふれるものが大勢集まり、国を支えてくれるのだろうという詩です。
「多士済々」の使い方
続いて、「多士済々」の使い方を例文でご紹介します。
- 「この会社が多士済々なのは、人が人を呼んでいるからだ」
- 「多士済々のチームだから、相乗効果でより素晴らしいアイデアが生まれる」
- 「この学校は、多士済々の生徒が沢山集まっている」
- 「私の周りは多士済々の人ばかりで、困難なこともすぐに解決できる」
- 「うちの野球部は多士済々だ。すべてのポジションにおいて才能あるものが集まった」
「多士済々」は優れた人が大勢集まる時や場所で使用されます。
「多士済々の(会社)」「(チームメイトは)多士済々だ」などと使用される場合が多いです。
「多士済々」の類義語と英語表現
「多士済々」の類義語
それでは、「多士済々」の類義語をご紹介します。
- 少数精鋭(しょうすうせいえい)
「人数は少ないが選び抜かれたすぐれた人材のこと」という意味です。
「多士済々」が「多くの優れた人が集まる」ことに対し「少数精鋭」は優れた人材は同じですが、「選び抜かれた人材で人数が少ないけれど優れた能力を持っている」という意味です。
「少数精鋭」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「多士済々」の英語表現
最後に、「多士済々」の英語表現をご紹介します。
- Galaxy of able persons(多士済々)
【例文】
- Team of the galaxy of able persons(多士済々のチーム)
- Choose from among the galaxy of able persons(多士済々の中から選ぶ)
「Galaxy」は「銀河、天の川」という意味の他にも、「華やかな集まり、けんらんたる集まり」という意味があります。
「able persons」は「できる者」ということです。
「Galaxy of able persons」は「できる者の華やかな集まり」という意味なのです。
まとめ
以上、「多士済々」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | たしさいさい、たしせいせい |
意味 | 優れた人材がたくさん集まっていること |
語源 | 徳のある王の元には才能あふれるものが大勢集まり、国を支えてくれるという中国最古の詩集「詩経」が由来 |
類義語 | 少数精鋭(しょうすうせいえい) |
英語表現 | Galaxy of able persons(有能な人の集団) |
「多士済々」は優れた人が大勢集まることですが、良いことをする場所には限られていません。
能力がある者は、時としてその能力を悪用されることもあります。
素晴らしい能力をお持ちの方は「多士済々」で人の役に立つことで貢献してほしいものですね。
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