「鯨飲馬食」の読み方・意味・由来!英語・類語【使い方の例文】

あなたは「鯨飲馬食」という言葉を耳にしたことはありますか?
同じような意味を持つ四字熟語では、「暴飲暴食」の方が一般的に使われることが多いのであまり耳慣れない言葉かもしれません。しかしながら、少しニュアンスが異なる部分もありますので覚えておいて損はないでしょう。ボキャブラリーは多いに越したことはありません。
この記事では、「鯨飲馬食」の意味や語源、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。

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「鯨飲馬食」の意味や由来

それでは「鯨飲馬食」の意味や由来について見ていきましょう。
まずは読み方ですが、「鯨飲馬食」は「げいいんばしょく」と読みます。漢検3級レベルの四字熟語です。

「鯨飲馬食」の意味

「鯨飲馬食」とは「一回の食事で驚くほど大量に物を食べたり飲んだりすること」という意味です。
似たような言葉に「牛飲馬食」というものもあります。見た通り違うのは鯨か牛かというところで、やはり「鯨飲馬食」は「牛飲馬食」の上をいく飲食の量を表します。

「鯨飲馬食」の由来

次に「鯨飲馬食」の由来について見ていきます。
「鯨飲」とは鯨が海水を勢いよく飲み込む様を表し、「馬食」は馬がたくさんの草を食べる様を表します。
それでは、この二語についてご説明します。

「鯨飲」は、杜甫(とほ:中国盛唐時代の詩人)が「飲中八仙歌」(いんちゅうはちせん)という書物の中で、「酒豪の酒を浴びるように飲む様を鯨が百本の川を飲み干す姿に例えたこと」に由来します。
「馬食」は司馬遷(しばせん:中国紀元前の歴史家)が執筆した「史記」の氾雎伝(はんしょでん)に由来しますが、実際には大食いの様子ではなく馬のように食器から直接口で物を食べさせる懲罰のことを指しています。

日本でいう大食いを懲罰としてさせていたんですね。なので、中国には「鯨飲馬食」という言葉は無く、馬が大食いだというイメージもありません。
では、なぜ「鯨飲馬食」という言葉が広まったのでしょうか?
それは、この言葉が広まりだした江戸時代の流行によるもので、数々の文献や浮世絵などが残っているほど大食い大会は当時の娯楽として流行しており、またこの頃は何でも動物に例えて表現することが流行していました。
この二つの流行が相まって、広まりました。

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「鯨飲馬食」の英語と類義語

それでは「鯨飲馬食」の英語と類義語を見ていきましょう。

「鯨飲馬食」の英語

「鯨飲馬食」を英語で直訳すると以下の通りです。

  • drinking like a fish and eat like a horse

ただ、これでは「魚のように飲み、馬のように食べる。」という、よくわからない文章になってしまいます。しかし、英語では「eat like a horse(馬食)」の部分だけで「大食い」を表すことができます。

【例文】

  • I eat like a horse.(私は大食いです。)

英語圏には(中国にはない)「馬が大食いである」というイメージがあるんですね。

「鯨飲馬食」の類義語

次に、ここまでにもいくつか登場した「鯨飲馬食」の類義語をご紹介していきます。

  • 暴飲暴食(ぼういんぼうしょく)
  • 牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)
  • 痛飲大食(つういんたいしょく)

「暴飲暴食」も「牛飲馬食」も共に過剰な食事量を表す表現ですが、少しずつニュアンスが違います。
ハッキリとした区別はありませんが、「暴飲暴食」はある期間に渡っての食事の様子に対して使う言葉であるのに対して、「牛飲馬食」は一度の食事の様子を表すことが多いです。

 

「鯨飲馬食」の使い方

「鯨飲馬食」の使い方を例文を用いてご紹介します。

【例文】

  1. 「大食い大会出場者の鯨飲馬食の勢いに言葉をうしなった。」
  2. 「子供たちの鯨飲馬食の様子を見ると、よほどお腹がすいていたのだろう。」
  3. 「鯨飲馬食を繰り返していて気が付くと体重が二倍になっていた。」
  4. 「歳をとるにつれて鯨飲馬食が出来なくなってきた。」
  5. 「鯨飲馬食は美容と健康の大敵である。」

一度の食事に多く摂る様子を表現する時に使えますね。
「大食い大会」や「お腹が空いていていつもより食べてしまう」というような場面だけに使いたい時には、「暴飲暴食」よりも「鯨飲馬食」の方がピッタリです。

 

「鯨飲馬食」は褒め言葉にも使えます。

ここまで「鯨飲馬食」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
「暴飲暴食」というと注意喚起などに使われることが多いですが、「鯨飲馬食」というと食べっぷりを褒め称える場合にも使えます。
大食い大会や子供の成長期の食べっぷりを表す時に、ぜひ使ってみてください。

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