「白河夜船」の意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文5つあり】

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四字熟語にもいろいろなカテゴリーがありますよね。

人を馬鹿にしたり、褒めたり、あるいは情景をあらわしたりする四字熟語もあります。

その中に「白河夜船」という人物の行いに対しての四字熟語があります。

この「白河夜船」は使い方によって会話がとても楽しくなる四字熟語です。

「白河夜船」を知らないと損です。

この記事では、「白河夜船」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。

 

 

 

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「白河夜船」の意味と語源

 

「白河夜船」の意味

最初に、「白河夜船」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「白河夜船」は「しらかわよふね」と読みます。「しろかわよふね」と間違えないようご注意ください。

「白河夜船」とは、「何が起きても気がつかないほど、ぐっすり眠っていることのたとえ。また、知ったかぶりをすること」という意味です。

二つの意味を持ち合わせています。共通しない意味を持ち合わせているのは何故か?これは語源を見ていただければわかります。

 

 

「白河夜船」の語源

続いて、「白河夜船」の語源をご紹介します。

 

この「白河夜船」は日本でできた四字熟語です。

昔、「京都旅行をしてきた!」と嘘を言った人がいました。

その人は「白河(白川)」のことを聞かれて、川の名前だと思い込み「夜中に寝ている時、船で通ったので知らない」と答えてしまいました。

「白河(白川)」とは地名であり川の名前ではありません。この京都旅行が嘘だったことがバレたお話から、「白河夜船」という言葉ができました。

 

白河とは京都の地名で今の左京区に属します。

厳密にいうと「白川」という川は流れているのですが、とても船が通れるような大きな川ではありません。

それを「船で通ったので知らない」と言ってしまったのです。

このことから「白河夜船」は、「ぐっすり眠っていて気が付かない」という皮肉なたとえの意味と「知ったかぶり」という二つの意味がある言葉となりました。

「川だけど渡れないし、地名だし」と突っ込みたくなりますよね。

「白川夜船」と書く場合もあり間違えではないですが、一般的には「白河夜船」の方が多く使用されます。

 

 

 

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「白河夜船」の英語表現と類義語

 

「白河夜船」の英語表現

 

次に、「白河夜船」の英語表現をご紹介します。

  • be fast asleep(白河夜船)

【例文】

  • Arrive at the destination within the be fast asleep(白河夜船のうちに目的地に到着)
  • Movie between be fast asleep has been completed(白河夜船の間に映画は終了していた)

 

「be fast」は「進む」、「asleep」は「眠って、不活発になって」という意味です。

「be fast asleep」は「意識がないうちにことが進んでいる」ということを言います。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「白河夜船」の類義語

 

それでは、「白河夜船」の類義語をご紹介します。

  • 前後不覚(ぜんごふかく)

【例文】

  • 「深酒をしすぎて前後不覚に陥った」

 

「前後不覚」とは「物事の後先も分からなくなるくらいに、正常な意識を失うこと」という意味で、「白河夜船」との違いは「寝ている間にことが進んで、物事の内容が解らなくなる点」ですが、「前後不覚」は「意識が朦朧(もうろう)として物事の内容が解らなくなること」を指します。

 

「前後不覚」については、こちらの記事に詳しく書いています。

「前後不覚」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

 

 

 

「白河夜船」の使い方

 

最後に、「白河夜船」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「大きな地震が起こったけれど、私は白河夜船で全く気が付かなかった」
  2. 「うちの猫は、白河夜船になることがある」
  3. 「先日、友人にフェイスブック読んでくれた?と聞いたところ、”まだ買っていない”と言われ白河夜船だな~と思った」
  4. 「この猛暑に爆睡できるなんて白河夜船で羨ましい」
  5. 「何度起こしても起きない白河夜船な母のおでこに、肉ってかいてあげたよ」

 

3.は「知ったかぶりをする」という意味で、その他は「ぐっすり眠っている」という意味で表現しています。

「白河夜船」という語源が古典落語のようなので、会話に上手に取り入れると楽しいですよ。

「白河夜船で~」「白河夜船だ」などと名詞として使うのが一般的ですね。

 

 

 

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まとめ:「白河夜船」でユーモアあふれる会話になる

 

以上、「白河夜船」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

読み方 しらかわよふね
意味 何が起きても気がつかないほど、ぐっすり眠っていることのたとえ。また、知ったかぶりをすること。
語源 京都のことを知らない人が「白河(白川)」のことを聞かれて、川の名前だと思い込み「夜中に寝ている時、船で通ったので知らない」と答えたことが起源。
英語表現 be fast asleep(ぐっすり眠る)
類義語 前後不覚(ぜんごふかく)

 

四字熟語も使うとき楽しい方がいいですよね。その点で「白河夜船」はピッタリです。

「知ったかぶり」と言うよりも、「白河夜船」と言った方が何となく風情が出ますし角が立ちません。

「何が起きてもぐっすり寝ている」ことを表す時にも、「白河夜船」だとスマートですね。

この「白河夜船」を今知った方は、これからどんどん「白河夜船」を使ってみてくださいね。

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