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昨今、世界各国で異常気象による災害や大地震などの天災にみまわれています。
どんなに発展しても自然の脅威には敵いません。
震災時、新聞やインターネットで目にする「物心両面での支援を必要とします。」という言葉に漠然とは理解していてもどうすればいいのか分からないということがないようになりたいものですね。
この記事では、そんな「物心両面」の意味や語源、英語・類義語や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「物心両面」の意味と語源
「物心両面」は「ぶっしんりょうめん」と読みます。「物心」も「両面」も目にする機会のある言葉ですがテストに出たときに「物心」を「仏心」と間違って書くことのないよう覚えておくといいですね。
「物心両面」の意味は?
「物心両面」とは「物質的な面と精神的な面」という意味です。
物質的な面と言うのは物や金品など形として見えるものであり、精神的な面というのは応援や激励など心の関係している面のことをさしています。
「物心両面」の語源は?
- 「物」・・・「衣服や食品、全ての形のある存在」という意味
- 「心」・・・「人間の理性、知識、感情、意思などの働きのもとになるもの」という意味
- 「両」・・・「二つで一組みとなるものの双方」という意味
- 「面」・・・「物の外側の平らな広がり」という意味
「物心両面」とは「物と心の両方の面」を漢字にまとめたものが由来となっています。「物心」を「ものごころ」とも読みますね。「物心のついたときにはこの場所にあった」などと言いますここでの「物心」は「人情や世の中のことがわかる心」という意味ですので、同じ漢字でも読み方で少しニュアンスが変わってきますので注意しましょう。
「物心両面」の英語と類義語の表現
それでは「物心両面」の英語と類義語の表現を見ていきましょう。
「物心両面」の英語表記
「物心両面」を英語で表現すると以下のようになります。
- materially and spiritualy
- both physically and spiritlly
【例文】
- I owe him a great deal both materially and spiritually.(物心両面にわたって大いに彼にはお世話になっています。)
「spiritlly」の「精神的な方法で」という意味と「materially」の「実質的に」という意味の英単語を繋げることで、「実質的にも精神的にも」と表現できるので「物心両面」の英語として使うことが出来ます。
「物心両面」の類義語
次に「物心両面」の類義語にはどのようなものがあるのかみていきます。
- 有形無形(ゆうけいむけい)
- 至れり尽くせり(いたれりつくせり)
目に見えるものと見えないものの両方を満たせる言葉としてこの2つがありますが、それぞれのシーンでの状況を考えて各用途にあった使い方をしましょう。
深刻な事態にたとえ類義語でも「至れり尽くせり」はおかしいですね。
「物心両面」の使い方
それでは、「物心両面」の使い方を例文から見ていきましょう。
【例文】
- 「僕の才能を信じて物資両面から支えてきてくれた彼女のために頑張りました。」
- 「事故で親を早くに亡くした私は、同じ境遇のこどもたちに物心両面から援助をしています。」
- 「親は子どもの成長を願い、物心両面で支え続けていくのです。」
- 「社員全員が物心両面において恵まれるよう頑張っていきましょう。」
- 「こんなときこそ国境など関係なく物心両面のサポートが必要です。」
例文からもわかるように、平和な毎日の中にいると「物心両面」が満たされることが当たり前のようになっていますが、予期せぬ事態に陥ったとき当たり前のことのありがたさに気づかされるのでしょう。
心身を満たすために協力していくもの
ここまで「物心両面」について解説してきました。
震災などが起きてしまった時、食料や物資の不足は必ず起こります。それと同時に今までの生活から一転することで大きな精神的なダメージを受けます。
また、人は自分だけの力では「物心両面」の幸せを感じることは出来ません。
だからこそ助け合い支えあうことが精神的な活力となり、与えられたもののために応えようと奮起し豊かな生活が送れるのです。
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