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喜怒哀楽が激しい人って、一緒にいると疲れてしまいませんか?
また、「直情径行」な人も一緒にいると疲れてしまいがちですよね。
赤ちゃんの時であれば、「直情径行」な行動が当たり前だったような気もしますが、大人になったら「直情径行」な行動はなるべく控えていきたいものです。
ところで、「直情径行」という言葉の意味をご存知ですか?
頻繁に使う言葉でもないので、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんね。
この記事では「直情径行」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「直情径行」の意味と語源
「直情径行」の意味
はじめに、「直情径行」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「直情径行」は「ちょくじょうけいこう」と読みます。
「直情径行」とは「周りを気にせず思ったままに行動すること」という意味です。
つまり、「感情のままに行動すること」という意味ですね。
「直情径行」の語源
次に、「直情径行」の語源についてご紹介します。
「直情径行」の語源は、中国の「礼記」に書かれている「直情径行なる者あり戎狄の道なり」という文章にあります。
「直情径行なる者あり戎狄の道なり」は、直訳すると「戎狄の道には直情径行の人がいる」となります。
「戎狄」とは「野蛮な国の住民」のことなので、これを当てはめて訳すと「感情のままに行動することは、野蛮な者が行うことだ」という意味になります。
このことから、「直情径行」がいい意味では使われていなかったことが分かりますね。
ちなみに、「直情」は「ありのままの感情」、「径行」は「思う通りに行動すること」という意味です。
「直情径行」の英語表現と類義語
「直情径行」の英語表現
続いて、「直情径行」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- impulsive(直情径行)
- straightforward(直情径行)
【例文】
- He is impulsive type(彼は直情径行なタイプだ)
- a straightforward person(直情径行な人)
「impulsive」は「衝動的な」という意味で、「straightforward」は「率直」という意味です。
思いのまま行動することは「衝動的な行動」や「ありのままの行動」という風に表現することもできるので、「impulsive」や「straightforward」は「直情径行」を表す単語としてピッタリですね。
「直情径行」の類義語
次に、「直情径行」の類義語をご紹介していきます。
- 猪突猛進(ちょとつもうしん)
- 暴虎馮河(ぼうこひょうが)
「猪突猛進」は、「目標に対して一直線に突き進むこと」という意味があります。
周りを気にせず思いのまま突き進む様子が「直情径行」に似ています。
そして、「暴虎馮河」は、「感情に任せて無謀なことをすること」という意味です。
感情に任せて行動するという意味で「直情径行」に似ていますね。
「猪突猛進」「暴虎馮河」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「直情径行」の使い方の例文
最後に、「直情径行」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「部長は、直情径行な性格で有名だ」
- 「父には、直情径行なところがあって困っている」
- 「彼の直情径行な振る舞いに疲れた」
- 「彼女は慎重派に見えるが、直情径行な一面もある」
- 「直情径行な行動には気をつけなさい」
「直情径行」は、性格や行動を表す時に使われる言葉です。
「直情径行な性格」「直情径行な行動」など、「直情径行な~」という使い方が基本となっています。
「直情径行」を「素直」や「純粋」と捉える人も少なくはありませんが、一般的に「直情径行」はあまりいい意味で使われる言葉ではないので、気軽に口にしない方がいいかもしれませんね。
「直情径行」or「思慮分別」あなたはどっち?
「直情径行」の対義語で「思慮分別」という言葉があります。
これは、「物事を深く考えたうえで判断すること」という意味です。
極端ではありますが、あなたは「直情径行」と「思慮分別」どちらのタイプですか?
私は自分自身が「思慮分別」なタイプだと思いますが、時には「直情径行」の一面もあるように思います。
たまには、四字熟語に触れながら自分の性格を分析してみるのもいいかもしれませんね。
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