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座右の銘にしている人も多い「大胆不敵」という四字熟語ですが、こんな生き方に憧れる人も多いのではないでしょうか。
ちなみに、人見知りで消極的な私も「大胆不敵」な生き方に憧れている一人です。
私の職場では上司に物怖じせずに思ったことをどんどん意見できる同僚がいますが、時々羨ましく感じます。つい先日も恐らく了解を得られないだろうと思われる店舗貸切りの懇親会を提案していて、上司を説得できていました。正に「大胆不敵」ですね。
よく耳にする、この「大胆不敵」という言葉、きちんとした意味をご存知ですか?
この記事では「大胆不敵」の意味や語源、英語表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「大胆不敵」の意味と語源
「大胆不敵」の意味
はじめに「大胆不敵」の意味について紹介したいと思います。
まずは読み方ですが「大胆不敵」は「だいたんふてき」と読みます。
「大胆不敵」とは「度胸があって何事にも全く恐れない」という意味です。
行動や人物像などを表す際によく使われる言葉で、良い意味で使われることが多いですが、悪い意味でも使われる場合もあります。
「大胆不敵」の語源
次に「大胆不敵」の語源について紹介します。
分かりやすく説明するために「大胆」と「不敵」に分けて説明したいと思います。
まず「大胆」という言葉ですが「度胸があること、思い切ったことをすること」という意味だけでなく「図々しいこと、図々しいさま」といった意味でも使われています。もともと古くから中国にあった言葉です。
「不敵」の意味は日本と中国で少し考え方が違うのですが、日本では「敵を敵とも思わない」という意味で使われており、中国では「相手が強くて敵わない」という意味で使われていました。
日本と中国では真逆とも取れる言葉もありますが、「大胆不敵」自体が良い意味と悪い意味で使われるので、使い分けのために両方の語源を覚えておきましょう。
「大胆不敵」の英語表現と類義語
「大胆不敵」の英語の表現
続いて「大胆不敵」が英語でどのように表現されているのかを紹介します。
- Daring(大胆不敵)
【例文】
- daring way of living(大胆不敵な生き方)
- daring journey(大胆不敵な旅行)
「大胆不敵」は、「Daring」以外にも「Fearless(恐れを知らない)」や「Daredevil(命知らず)」という言葉で表現される場合もあります。
「大胆不敵」の類義語
次に「大胆不敵」と似たような意味をもつ言葉を紹介していきます。
- 明目張胆(めいもくちょうたん)
- 剛胆不敵(ごうたんふてき)
「明目張胆」は、「勇気をもって恐れることなく思い切って立ち向かうこと」という意味で、何かに対する心構えのことを指します。何事にも恐れない「大胆不敵」と同じような意味になっていますが、使い方が少し違う場合もあるので要注意です。
「剛胆不敵」は、「度胸があって何事にも恐れず落ち着いている様子、動じない様子」という意味です。「大胆不敵」と同様、どちらも「何事にも恐れない」という共通点がありますね。
こちらの「暴虎馮河」「勇猛果敢」も度胸がある・勇敢という意味では、類義語と言えます。
「暴虎馮河」の意味や由来を解説。例文による使い方や英語・類語表現について
「勇猛果敢」の意味や語源とは?英語訳や類義語、使い方の例文をご紹介!
「大胆不敵」の使い方
最後に、「大胆不敵」の使い方を例文でご紹介したいと思います。
【例文】
- 「大胆不敵にも、彼女が大きなプロジェクトを提案したことで成功に繋がった。」
- 「先輩の大胆不敵な笑みを見て、この試合に勝てる気がしてきた。」
- 「母の大胆不敵な行動によって、私達家族は助かることができた。」
- 「周りを考えない彼女の大胆不敵な行動には、いつも呆れる。」
- 「警備が厳しいにも関わらず、彼らは大胆不敵な犯罪を計画した。」
以上のように「大胆不敵」は、良い意味でも悪い意味でも使うことができますね。
良い意味では「勇敢な、恐れない」などの意味で使われることが多く、悪い意味では「図々しい、恐れを知らない」などで使われます。
「大胆不敵な」や「大胆不敵にも」という使い方が多いですね。
「大胆不敵」は「破天荒」と違う
「大胆不敵」は、まれに「破天荒」と同じ意味として捉えられる場合がありますが、これは間違いです。
「破天荒」は行動を表す言葉ではなく、「今まで誰もしたことがないことをする時や偉業を達した時」に使う言葉なので、間違えないように注意しましょう。
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