「不要不急」とは?意味や英語表現・類義語・反対語【使い方の例文7つ】

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テレビなどのお天気情報で、何十年に一度の大きな台風とか大雪とか、猛暑などと予報が出ていることがありますよね。

特に近年は異常気象でそのような状況が多いようです。

せっかく天気予報で「不要不急の外出はお控えください」と言っているのに、災害の大きさを見に行こうと外出し、事故に遭われる方も少なくありません。見たことのない大自然の力をその目で見たいからでしょうか。

「不要不急の外出を控えてね」と言われても、まさか自分がその犠牲になるとは思わないようです。「自分だけは大丈夫」と何の確証もない自信があるのかもしれません。

私も以前は大雨の日に「不要不急」なのに、外に出ることがよくありました。しかし、年を重ねるにつれ、自分の都合だけで行動するのは控えるようになったのです。

この記事では、「不要不急」の意味や語源、英語表現・類義語・反対語や使い方の例文をご紹介します。

 

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「不要不急」の意味と語源

「不要不急」の意味

それでは「不要不急」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「不要不急」は「ふようふきゅう」と読みます。

「不要不急」とは「特別重要でもなく、急いでもいない」という意味です。

急ぎで行うことでもなく、どうしても行わなければならない、ということでもありません。

「不要」を「不用」と、書き間違えないようにしてくださいね。

 

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「不要不急」の語源

続いて「不要不急」の語源をご紹介します。

「不要不急」の漢字をそれぞれご説明していきましょう。

まずは「要」について、「かなめ」ということで物事の大切な部分を表わしています。これは部品部分を表すだけではなく、人を指すこともあります。「チームの要」と言われますよね。他に「必要」や「要求」「需要」などと使用されています。

次に「急」は「急ぐこと」「物事の進み方が早い」「突然のこと」です。他にはキツイ坂道にも使用しますね。

最後に「不」ですが、「~ではない」ということでこの漢字が付くことで打消し、否定の言葉となります。「不要」は「大事ではない」という意味、「不急」は「急いでいない」という意味です。

「不要不急」とは「物事の大切な部分でもなければ、急ぎでもなく、突然なことでもない」、言い換えてみれば「大して大事なことでもなく、急ぎでもないので、後回しでも良いだろう」ということになります。

 

「不要不急」の英語表現・類義語・反対語

「不要不急」の英語の表現

「不要不急」は、英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Unless absolutely necessary(不要不急)
  • Unnecessary urgent(不要不急)

【例文】

  • The typhoon is drawing close、so avoid going out unless absolutely necessary(台風が近づいているので、不要不急の外出しないようにしましょう)
  • Unnecessary urgent business trip(不要不急の出張に行かされた)

「Unless」は「~でなければ」という意味です。「absolutely necessary」は「絶対に必要な」という意味ですので、「Unless absolutely necessary」は「絶対に必要でなければ」ということになります。

「Unnecessary」は「不要」ということです。「urgent」は「緊急」という意味です。「Unnecessary urgent」は直訳すると「不必要な緊急」という意味になります。

「不要不急」の類義語

次に、「不要不急」の類義語をご紹介します。

  • 不必要(ふひつよう)

「不必要」は「必要ない」「要らない」という意味です。「なくても問題がない」ということですね。

「不要不急」は、この「無くても問題が無い」という「不必要」に、更に「急ぎでもない」ということが組み合わさったものです。

「不要不急」の反対語

では、「不要不急」の反対語にはどんな表現があるのか見ていきましょう。

  • 火急の用
  • 大至急

「火急の用」とは、「火がついたように、非常に差し迫った用事があること」という意味です。

「大至急」とは、「非常に急を要すること」という意味です。

どちらも耳慣れた言葉であり「特別に急いでいる」ということが意味されますが、今回の不要不急の反対語としては「命を守るというレベルのもの」であるべきと認識すべきでしょう。

 

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「不要不急」の使い方

最後に、「不要不急」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「明日は、100年に一度の大雪だという予報が出ている。不要不急の外出はやめておこう」
  2. 「不要不急の外出禁止令が解けて、心は晴れやかだ」
  3. 「大事な会議が入っているので、不要不急の連絡は控えてほしい」
  4. 「大雨の日に不要不急の外出をしたものだから、電車が止まって一晩野宿することになった」
  5. 「勢力の強い台風が近づいているので、不要不急の外出は控えてください」
  6. 「どこまでが不要不急の外出なのか、線引きが難しいところだ」
  7. 「明日の買い物は、不要不急であるならば、お散歩がてらゆっくり歩いて行こう」

「不要不急」はどうしても必要ではなく、急いでもいないことです。

「不要不急の(外出)」「不要不急(であれば)」などと使用することが多いですね。

 

「不要不急」の線引き

「不要不急」は「どうしても必要ではない、急いでいない」ということです。

しかし、「不要不急」の捉え方は人それぞれですね。どこからが「不要不急」なのか悩むところです。

では線引きはどこなのかというと、通勤しなければ(現場に向かわなければ)行えない仕事は必要ということになります。ご自宅での仕事が可能であれば「不要不急」です。

買い物も、食品が無ければ食べることができません。洋服などは急ぎで買う必要もないので、「不要不急」の対象となります。

「不要不急の外出を控えてください」という時は、ご自分の判断でということになるのですが『今行かなければ大変なことになる』『生活や命に支障をきたす』時には必要で急ぎだということです。

どうか緊急の災害やウイルス対策などでは、一人ひとりの行動制限が試されている時です。
是非、今回の「不要不急」の意味を十分に理解して行動してください。あなたの大切な方を守るためです。

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