Contents
この記事は、約8分で読むことができます。
先日、サッカーを観戦してきた時のことです。
本命のチームが勝利するのかと思いきや、予想していなかったチームが優勝したのです。
個々のサッカー技術などのレベルは、誰が見ても本命のチームの人たちでした。しかしそれだけでは勝てないんだと改めて考えさせられた試合でもありました。
個性も大切なことですが、同じものに向かって突き進むには個性よりも大切なものがあることを学ばされます。
この記事では「一致団結」の意味や語源、英語・類語表現や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「一致団結」の意味や由来
「一致団結」の意味
最初に、「一致団結」の意味についてご紹介します。
まずは読み方ですが、「一致団結」は「いっちだんけつ」と読みます。
「一致団結」とは「目的を達成するためにたくさんの人が心一つにまとめること」という意味です。
共通の目的やゴールに向けて協力することは、思いが同じ方向に向いていないと成し遂げることができません。
その為には心を一つにするという意味を持つ言葉として、「一致団結」という言葉が出来ました。
「一致団結」の由来
では次に、「一致団結」の由来(語源)について見ていきましょう。
- 「一致」・・・「心を一つにする」という意味
- 「団結」・・・「複数の人が力を合わせる」という意味
古代中国の「淮南子」にある「夫五指之更彈、不若卷手之一挃」という言葉が由来です。
見た限り「一致団結」のどの文字も入っていませんが、「五本の指がばらばらに弾く力でも一つの拳の力には適わない」という日本語訳になります。
一本一本の指の力がいくら強くても、握りしめた拳が出す力には適わないということです。
個々で向かうより、一つになって向かうことが勝つことへのパワーになるという意味から「一致」と「団結」の二つが重ね合わせたのです。
「一致団結」の英語表現と類義語
それでは「一致団結」の英語訳・類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
「一致団結」の英語表現
「一致団結」の英語表現には以下のようなものがあります。
- union
- band together
- total cooperation
- championship match unity.
【例文】
- His class won the championship match unity.(彼のクラスは一致団結して優勝を勝ち取った。)
「一致団結」のいう理念は世界中で使われているので、英語も数はたくさんあります。
どの英語も使えるのでテストに出題された時に覚えやすいものを頭に入れておけば間違えることがないでしょう。
「championship match unity」は長い英単語ですが、「チャンピョンシップ マッチ ユニティ」という馴染みのある英語なので覚えやすいでしょう。
四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。
ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】
「一致団結」の類義語
それでは、「一致団結」の類義語をご紹介します。
- 二人三脚(ににんさんきゃく)
- 和衷協同(わちゅうきょうどう)
- 同心協力(どうしんきょうりょく)
- 一味徒党(いちみととう)
「一致団結」はポピュラーな四字熟語なので、どの類義語よりも聞く機会が多いです。
「二人三脚」は運動会の競技として馴染みがありますが、二人が協力しなければゴールにたどり着けない競技というところでは「一致団結」に似た意味の言葉といえるでしょう。
「二人三脚」「和衷協同」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「二人三脚」とは?意味や語源、英語&類義語【使い方の例文とコツ】
「和衷協同」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】
「一致団結」の使い方
それでは、「一致団結」の使い方について例文を用いて見ていきましょう。
【例文】
- 「文化祭の準備にむけてクラスが一致団結して頑張っている。」
- 「隣の家が火事になり、消防車が来るまで一致団結して消火活動を行った。」
- 「優勝チームには豪華景品が用意されていると聞いて、各チーム一致団結して各競技に臨んでいました。」
- 「会社再建の為、社員が集まり、一致団結していくことを再確認しました。」
- 「個々の力も必要だが、ピンチの時こそ一致団結して戦うことが重要です。」
学校生活や社会のどこにおいても、「一致団結」することがどんな結果をもたらすかと言うことが例文からも読み取ることが出来ます。
「一致団結して」「一致団結する」という使い方が一般的ですね。
協力してやり遂げたことを伝える言葉として、「一致団結」はたくさんの方面で使うことが出来るでしょう。
まとめ:一人の力では限界があるから「一致団結」!
以上、「一致団結」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | いっちだんけつ |
意味 | 目的を達成するためにたくさんの人が心一つにまとめること |
語源 | 古代中国の「淮南子」にある「一本一本の指の力がいくら強くても、握りしめた拳が出す力には適わないということ」が由来 |
英語表現 | ・union(連合) ・band together(団結) ・total cooperation(全面協力) ・championship match unity(一致団結) |
類義語 | ・二人三脚(ににんさんきゃく) ・和衷協同(わちゅうきょうどう) ・同心協力(どうしんきょうりょく) ・一味徒党(いちみととう) |
ここまで「一致団結」について解説してきました。
個人個人の力を強くすることは大切です。
しかし、その力を一つにしたとき向かう方向がバラバラでは大きな力とはなりません。
たとえ一つ一つの力は小さくても、おなじ思いが一つになったパワーはとてつもなく大きなパワーを生み勝利へ繋がることになるので、「一致団結」するということの大切さをしることにもなるでしょう。
コメントを残す