「人跡未踏」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

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世界史や地理の授業でコロンブスの名前が出た時に、「コロンブスのような、人跡未踏の地を開拓していける人物になれよ。」なんて、言っていた先生がいました。

あの頃は、そもそも「人跡未踏」の意味もよくわかっていなかったけれど、今思い出すと『先生なりに色々な意味を込めて言っていたのかな』なんて思います。

 

ちなみにあなたは、この「人跡未踏」という言葉の意味はご存じですか?

 

この記事では、「人跡未踏」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語表現をご紹介します。

 

 

 

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「人跡未踏」の意味と語源

 

「人跡未踏」の意味

 

最初に、「人跡未踏」の意味をご紹介します。

まず読み方ですが、「人跡未踏」は「じんせきみとう」と読みます。

「人跡未踏」とは、「誰一人として、まだ一度も入ったり通ったりしたことがない土地」という意味です

行為や様子を表す言葉ではなく、場所や空間を表す言葉ですね。

 

 

「人跡未踏」の語源

 

続いて、「人跡未踏」の語源を紹介します。

「人跡未踏」という言葉を、二語に分けて紐解きます。

まず「人跡」とは「人が通った跡」という意味です。人の足跡、の方がわかりやすいですね。

そして「未踏」とは「まだ誰も足を踏み入れたことがないこと」という意味です。「未」は「未だ」の「未」ですね。

全ての語句を合わせると、「人」が「未」だ、足を「踏」み入れた「跡」もないという意味になりますね。

この二語を合わせて「人跡未踏」という言葉ができています。

 

 

 

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「人跡未踏」の使い方

 

次に、「人跡未踏」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「人類はかなり進化してきている。だがしかし、この地球上には人跡未踏の地がまだたくさん存在するのだ。」
  2. 「人跡未踏の大陸を探すだなんて、コロンブスの勇気は一体どれほどのものだったのだろう。」
  3. 「僕はあえて、人跡未踏の分野を目指そうと思っているんだ。簡単じゃないことは百も承知だよ。」
  4. 「知識の幅を広げ新しいことに出逢うというのは、自分の中の人跡未踏の場所に足を踏み入れていくような感覚がして楽しいよ。」
  5. 「彼らはこの地球という星だけでは飽き足らず、宇宙にまで飛び出していってしまった。人跡未踏の地を発見することは、それほど楽しいことなのだろう。」

 

「人跡未踏」は、「人跡未踏の地」という使い方が圧倒的に多いです。

しかし「人跡未踏」は場所だけでなく空間を表すこともできるので、「人跡未踏の分野」と使うこともできます。

「まだ誰も挑戦したことのない分野」というニュアンスですね。

その他に使う場合も、「人跡未踏の~」と使うことが多いです。

 

 

 

「人跡未踏」の類義語と英語表現

 

「人跡未踏」の類義語

 

次に、「人跡未踏」の類義語をご紹介します。

  • 前人未到(ぜんじんみとう)
  • 史上空前(しじょうくうぜん)

 

「前人未到とは「誰も足を踏み入れたりしていないこと」という「人跡未踏」と似た意味を持つ言葉なのですが、それが転じて「それまで誰も到達していないこと、誰も成し遂げられていないこと」という意味で使われることが多いですね。

「史上空前」は「過去に一度もないくらい珍しいこと」という意味です。こちらは「人跡未踏」よりも「前人未踏」に近いニュアンスの言葉ですね。

 

「前人未到」については、こちらの記事に詳しく書いています。

「前人未到」とは?意味や使い方の例文&英語表現!「前人未踏」との違いも解説

 

 

「人跡未踏」の英語表現

 

最後に、「人跡未踏」の英語表現を紹介します。

  • trackless(人跡未踏の)

 

【例文】

  • trackless wilderness(人跡未踏の荒野)
  • a trackless jungle(人跡未踏のジャングル)

 

「人跡未踏」は、「trackless」という単語で「人跡未踏の」と表現することができます。

「trackless」は「足跡のない」や「道のない」という意味もあり、「人跡未踏の」という意味よりもこの二つの意味で伝わることが多いです。

そのため、「trackless」の後ろには「wilderness(荒野)」や「jungle(ジャングル)」といった、もっと細かい場所の名前まで入れた方が良いでしょう。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

 

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まとめ:人生での「人跡未踏」とは

以上、「人跡未踏」について、ご紹介してきました。

 

まとめると、以下の通りです。

読み方 じんせきみとう
意味 誰一人として、まだ一度も入ったり通ったりしたことがない土地
語源 「人跡」=「人が通った跡」、「未踏」=「まだ誰も足を踏み入れたことがないこと」
類義語 ・前人未踏(ぜんじんみとう)
・史上空前(しじょうくうぜん)
英語表現 trackless(足跡のない)

 

大人になった今、あの先生は「人跡未踏の大陸を探しに行く冒険家になれ」というニュアンスでなく、「人跡未踏の分野を開拓できるような人物になれ」というニュアンスで言ったのかなと思います。

そんな人物に、なっていけたらいいですよね。

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