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昔はお正月になるとすごろくをして、よくサイコロを振っていたものです。
現代でサイコロを使うとすれば、人生ゲームや桃鉄などのボードゲームですかね。
そのすごろくなどで使うサイコロの目は、どの数値も同確率で現れるという特性を持っています。
そのような特性から、「サイコロの目は、一様乱数になっている」ということが言えます。
さて、「一様乱数」、あなたはこの言葉の意味を理解しているでしょうか。
この記事では、「一様乱数」の意味や語源、英語表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「一様乱数」の意味と語源
「一様乱数」の意味
最初に、「一様乱数」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「一様乱数」は「いちようらんすう」と読みます。
「一様乱数」とは、「ある区間において、数値が同じ確率で出現するという確率分布に従う乱数」のことです。
サイコロの目は、1から6までの数字が全て同じ確率で出ますね。まさにそのサイコロの目は「一様乱数」であると言えます。
「一様乱数」は、一様性および不規則性のあるものについて使われることが多いですね。
「一様乱数」の語源
続いて、「一様乱数」の語源をご紹介します。
「一様乱数」を二語に分けて紐解いていきます。
「一様」は、みんなが同じ様子であるさまを表します。『一つの様に揃っている』という風に考えるとイメージがしやすいかと思います。
「乱数」は、数字が不規則にかつ同じ確率で現れるという、規則性のない数のことを表します。『乱れた数字』と考えるとイメージできると思います。
「一様乱数」で「数値がすべて同じ確率で出る、規則性のない数」といった意味になります。
「一様乱数」は、一定の数値が同じ確率で出現するという確率分布に従う乱数を表す言葉です。
「一様乱数」の使い方
次に、「一様乱数」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「一様乱数表の中から、数値を抜き出す」
- 「一様乱数を足し合わせる」
- 「一様乱数の平均値を求める」
- 「0以上1未満の一様乱数を、12回足して6を引くと正規乱数になる」
- 「一様乱数以外の乱数を生成する」
「一様乱数」は、ある一定の区間において数値が同じ確率で出現するという意味で、数値の状態に使われることが多いです。
「一様乱数を重ねる」「一様乱数を生成する」などと使用されることが多いですね。
「一様乱数」の類義語と英語表現
「一様乱数」の類義語
それでは、「一様乱数」の類義語をご紹介します。
- ランダム
- 無作為(むさくい)
「ランダム」は、順番に決まりがないことを指す言葉です。順不同である、という部分で「一様乱数」と同様の意味があります。
「無作為」は「作為を加えないこと、任意であること」という意味です。「一様乱数」はある数値が同確率で現れることという意味ですが、作為の加えられていない任意な数字であるという部分で「一様乱数」と同様の意味があります。
「無作為」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「無作為」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「一様乱数」の英語表現
最後に、「一様乱数」の英語表現をご紹介します。
- random number(一様乱数)
【例文】
- Just trying out random numbers.(一様乱数を試しているだけだよ)
- Pick a random number. (一様乱数に選ぶ)
「randam」は「乱雑な、不揃いな、無作為の」などといった意味があり、「number」は「数、数字、番号」といった意味があります。
これらを合わせて、「無作為に同じ確率で出現する数字」といった直訳です。
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まとめ:「一様乱数」は奥深い?
以上、「一様乱数」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | いちようらんすう |
意味 | ある区間において、数値が同じ確率で出現するという確率分布に従う乱数 |
語源 | 「一様」=「みんなが同じ様子であるさま」、「乱数」=「数字が不規則にかつ同じ確率で現れる」という、規則性のない数のことを表します。 |
類義語 | ・ランダム ・無作為(むさくい) |
英語表現 | random number(乱数) |
人生の縮図のような「一様乱数」ですが、それが数字によって表れているから奥深いですね。
「一様乱数」の意味について、人によっては使うことは少ないかもしれませんが、知っておいて損のない言葉ですので覚えておくと良いと思います。
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