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「一喜一憂」という言葉、普段から使われますよね。
私も営業の仕事をしていた頃、上司から「契約は取れる時も取れない時もあるものだから、一喜一憂するな!」と言われていました。
スポーツをしている方も一喜一憂しないよう言われたこともあるのではないのでしょうか。
思い返してみると「一喜一憂」しないよう言われていますから、あまりいい意味では使われていない気がします。
この記事では「一喜一憂」の意味や語源、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。
「一喜一憂」の意味や語源
まずは「一喜一憂」の読み方、意味と語源についてご紹介していきます。
「一喜一憂」の意味
まずは読み方を確認しましょう。
そのまま音読みで「いっきいちゆう」と読みます。しっかり覚えておいてください。
「一喜一憂」とは「状況が変わるたびに喜んだり心配したりして落ち着かないこと」という意味です。
「落ち着かないこと」とあるのでやはり、いい意味として使われることは少ないです。
「一喜一憂」の語源
漢字からわかるよう
- 「一喜」喜ぶこと
- 「一憂」憂うこと、心配すること
「一喜」と「一憂」が一緒に使われることで感情に起伏がある様を表します。
「一喜一憂」の英語や類義語
続いて「一喜一憂」の英語表現と類義語についてご紹介していきます。
「一喜一憂」の英語
試合の経過に一喜一憂した
- As I watched the game, I felt happy one moment and sad the next.
- As the game proceeded, I took turns being glad and sad.
直訳すると「喜んだり悲しんだりする瞬間があった」ということです。
他にもこんな表現があります。
- an emotional roller coaster.(ジェットコースターのように激しく上がったり下がったりする感情)
- an emotional yo-yo.(ヨーヨーの上下運動のように喜んだり悲しんだりする感情)
とてもわかりやすく、おもしろい表現ですよね!
日本語にはない表現で文化の違いを感じられます。
「一喜一憂」の類義語
類義語は「一進一退」になります。
・「よくなったり悪くなったりすること」
・「進んだりあと戻りしたりすること」
という意味です。
「一進一退してはかどらない」というような使い方をします。
また「悲喜交々(ひきこもごも)」という慣用句も類義語になります。
「悲しみと喜びとが代わる代わるに起こること」という意味です。
「悲喜交々の当選発表」というような使い方をします。
「一喜一憂」の使い方
実際「一喜一憂」がどのように使われるか例文と一緒にご紹介していきます。
【例文】
- 「株の値動きに一喜一憂する」
- 「試合経過に一喜一憂する」
- 「彼女は彼からの連絡に一喜一憂している」
- 「選考結果に一喜一憂する」
- 「彼はどうでもいいことに一喜一憂している」
一喜一憂「する・しない」という形で使われます。
例文を見ると一喜一憂して、振り回されている印象があり、やはりあまりいい意味では使われていないですね。
「試合結果に一喜一憂する」という例文は比較的いい意味で使われています。
興奮するような楽しい試合の様子がうかがえます。
一喜一憂はするべきではない?
一喜一憂の意味や使い方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
状況によってマイナスの意味でもプラスの意味でも使われることがわかりました。
個人的な意見ですが、一喜一憂してしまう人は少し自信がない人のような気がします。
まぁ、そんな私も一喜一憂してしまうタイプなのですが・・。
逆に小さなことにいちいち一喜一憂しない人は自分の考えがしっかりあって、どっしり構えているイメージがあります。
一喜一憂をしていると感情が落ち着いていないため、正しい判断ができなかったり必要以上に落ち込んでしまい悪い結果につながる要因にもなります。
またちょっとしたことで喜び過ぎて浮かれてしまうのも良くありませんよね。
とはいえ全くの無感情も少し怖いですし、喜怒哀楽が豊かな人も魅力的なので一概に「一喜一憂すべきではない」と言えませんが、周りの状況に振り回されたり慌てたりしてしまうと自分が疲れてしまいますから自信を持つことが大切です。
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