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話が長い人っていますよね。そういう人って話をまとめるのが苦手で、いっぱい喋るけど相手に言いたいことが伝わらず「千言万語を費やすのはいいから要点を話してほしい」なんて怒られてしまいがちです。
一生懸命考えを伝えても相手に伝わらないのは悔しいですね。
ところで、「千言万語」とはどのような意味があるのでしょうか。
この記事では、「千言万語」の意味や語源、英語表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「千言万語」の意味と語源
「千言万語」の意味
それでは、「千言万語」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「千言万語」は「せんげんばんご」と読みます。
「千言万語」とは、「たくさんの言葉、たくさんの言葉を言うこと、またたくさんの言葉を使ってあれこれくどくど言うこと」という意味です。
言い表せない程の言葉数や、ずーっと話していることを言います。延々喋っているイメージですね。
「せんげんまんご」と読まれる場合もありますが、正しくは「せんげんばんご」と読むので気をつけましょう。「万」は難しい方の漢字「萬」と書くこともあります。
「千言万語」の語源
続いて、「千言万語」の語源をご紹介します。
「千言万語」をそれぞれ「千と万」、「言と語」に分けて紐解いていきます。
まず「千」と「万」は、もちろん数字としても使用しますがどちらも「数が多い、たくさんの」という意味があります。「万」には他に「全部の、様々な」という意味もあり、数字として使用する場合は「まん」、数が多いことを意味して使用する場合は「ばん」と読みます。なので「千言万語」は「せんげんばんご」と読みます。
次に「言」と「語」ですが、どちらも「言葉、言葉を述べる」という意味で、「言」も「語」もそれ一文字で「ことば」とも読みます。「語」は他にも「(言葉を)伝える、知らせる、物語る」という意味もあります。
というわけで、「千言万語」には「たくさんの言葉を相手に伝える」という意味があるんですね。
そして、そんな様子をマイナスに捉えて「(言葉をたっくさん使って)ず~っとたらたら喋っている」という意味もあるんですね。
「千言万語」の英語表現と類義語
「千言万語」の英語表現
次に、「千言万語」の英語表現をご紹介します。
- Many words(千言万語)
- A great many words(千言万語)
【例文】
- He explained using many words.(彼は千言万語に説明した)
- He taught me a great many words.(彼は千言万語を私に教えた)
「many」は「たくさんの」という意味です。「words」は「言葉」という意味があり「many words」で「たくさんの言葉」になります。
「a great many~」で「非常に多くの~」という意味なので「a great many words」は「非常に多くの言葉」という直訳です。
「千言万語」の類義語
「千言万語」の類義語をご紹介します。
- 千言万句(せんげんばんく)
- 千言万言(せんげんばんげん)
「千言万句」」は「たくさんの言葉や文」という意味です。
「句」は、「文章や言葉をくぎったもの、(くぎってまとまった)言葉」という意味の漢字です。
「千言万言」は、「たくさんの言葉、くどくど言うこと」という意味です。
「語」を「言」に変え、同じ漢字を連ねて調子を合わせた言葉ですね。
どちらも、「たくさんの言葉」を表す時に使用する言葉です。
「千言万語」の使い方
最後に、「千言万語」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「千言万語の教訓を活かして、勉学に励む」
- 「彼はいつも千言万語を費やしたスピーチをするが、内容が全くまとまっていない」
- 「千言万語を費やした論文は、果たして評価されるのだろうか」
- 「君への思いは、千言万語費やしても表現しきれるものではない」
- 「千言万語を重ねたところで時すでに遅し、結論は既に下されている」
「千言万語」は、言葉がたくさんであることをイメージさせたい時に使う言葉です。
「千言万語を(費やす)」「千言万語の(話)」などと使われる場合が多いですね。
また「千言万語を費やしたが~ない」と否定的に用いて、「こんなに言葉を尽くしたのに~ない」などの意味として用いられることも多いですね。
コミュニケ―ションに欠かせない「千言万語」
日本語だけでも本当に数えきれないほどの言葉があって、私たちが日常の中で使っている言葉なんてほんの一部でしかありません。学んでも学んでも、どんどん知らない言葉が出てきて終わりがないように思います。
でも相手に何かを伝えるにはたくさんの言葉が必要ですよね。そんな「千言万語」をきちんと扱って正しく使って、「千言万語を費やしてないで行動で示せ!」なんて言われないようにしましょう。
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