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「一向一揆」という言葉をご存知ですか?歴史に詳しい人であれば、すぐに分かるかもしれませんね。
「一向一揆」は、全国各地で行われたものなので、もしかしたら自分のご先祖が関わっている出来事である可能性も少なくありません。今の時代に「一向一揆」が起こる可能性はゼロに近いですが、もし「一向一揆」のようなことが起きてしまったら本当に恐ろしいですよね。
ところで、「一向一揆」の意味はご存知ですか?
この記事では「一向一揆」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「一向一揆」の意味と語源
「一向一揆」の意味
はじめに、「一向一揆」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「一向一揆」は「いっこういっき」と読みます。
「一向一揆」とは「浄土真宗を信仰していた人達が起こした一揆」という意味です。
今で言う「デモ」や「ストライキ」と同じようなものですね。
「一向一揆」の語源
次に、「一向一揆」の語源についてご紹介します。
「一向」には、「ただひたすら」「少しも」「全く」などの意味がありますが、ここでは「一向宗」のことを意味します。「一向宗」とは「浄土真宗」のことで、「一向に阿弥陀仏に念ずる」という意味から「一向宗」と呼ばれていました。「一向宗」の「一向」は、最初にご紹介した「ひたすら」という意味が由来となっています。続く「一揆」には、「心を一つにすること」「一致団結」という意味と、「政府などに反発して集団行動を起こすこと」という意味があります。ここでは、「ストライキ」「デモ」「暴動」などと呼ばれている後者の方の意味になりますね。
ですので、「一向一揆」とは「浄土真宗の人達が起こしたデモ」ということになります。一般的には、こういった集団行動は「一揆」の一言で表現されますが、「一向宗」の人達によって行われた「一揆」だったので、「一向一揆」と呼ばれていたんですね。
「一向一揆」の英語表現と類義語
「一向一揆」の英語の表現
続いて「一向一揆」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- Ikko uprising(一向一揆)
【例文】
- An ikko uprising in Kaga.(加賀の一向一揆)
- A ikko uprising breaks out.(一向一揆が勃発する)
「ikko」は「一向」をローマ字表記したもので、「uprising」は「反乱」という意味です。ですので、「Ikko uprising」は「一向の反乱」と直訳することができます。
例文の「Kaga」は地名を表し、「breaks out」は「勃発する」という意味です。また、「一向一揆」を「Ikko ikki」と全てローマ字表記する場合や、「一向の反乱」という意味の「Ikko rebelion」という英語で表現することもできます。様々な表現方法があるので、文章に合うものを選ぶといいかもしれませんね。
「一向一揆」の類義語
次に「一向一揆」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。
- 百姓一揆(ひゃくしょういっき)
- 農民一揆(のうみんいっき)
「百姓一揆」は「江戸時代に農民が幕府や政府に対して起こした反抗運動」のことで、「農民一揆」は「農民が領主に対して行った反対運動」のことです。
どちらも意味は少し違いますが、「反発して集団行動を起こす」という部分では「一向一揆」と同じですね。
「一向一揆」の使い方
最後に「一向一揆」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「一向一揆が各地で起こる」
- 「一向一揆を鎮圧させた」
- 「一向一揆に対する策」
- 「一向一揆勢と戦う」
- 「一向一揆が勃発していた」
「一向一揆」は、単に「ストライキ」や「デモ」などを表す言葉ではなく、あくまでも「浄土真宗の信仰者が起こした一揆」という意味で使われる言葉です。ですので、あまり日常会話で使われることはありませんね。
ちなみに、「一向一揆」を起こした人達のことは、「一向一揆勢」「一向一揆衆」「一向一揆の指導者」などと呼びます。
「一向一揆」の勢いは凄かった
「一向一揆」で有名なのは「加賀の一向一揆」「長島の一向一揆」ですが、「長島の一向一揆」で戦った相手は誰だかご存知ですか?実は、あの「織田信長」なんです。他にも「一向一揆勢」は、「上杉謙信」や「徳川家康」などとも戦っています。
これだけ有名な人達と戦うことができるというのは、それだけの力があったということなので「一向一揆」がどれだけ勢いのあるものだったのかが分かりますね。
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