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あなたは「一世風靡」をご存知ですか?私は、「一世風靡セピア」が流行っていたことが記憶にあります。男性ダンスパフォーマンスの人気グループです。もちろん今でもご活躍されている方はたくさんいますね。
今回は「一世風靡セピア」のお話ではありません。「一世風靡」という四字熟語についての記事です。「あれ?一世風靡って四字熟語だったの?」と思う人や、「一世風靡」自体聞いたこともないし、漢字が難しすぎて読めない・書けないという方もいるでしょう。
この記事では「一世風靡」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。
「一世風靡」の意味と語源
「一世風靡」の意味
それでは「一世風靡」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「一世風靡」は「いっせいふうび」と読みます。
「一世風靡」とは「ある時代で、大いに流行ること」という意味です。
まさに「一世風靡セピア」ですね。テレビで見た記憶があります。
「一世風靡」の語源
続いて「一世風靡」の語源をご紹介します。
「一世風靡」を二語に分けてご説明します。
まず「一世」は「いっせ」や「ひとよ」など異なる読み方が3つほどあり、それぞれ意味合いが違ってきます。「一世風靡」では「いっせい」ですので、そちらの意味は「その時代、当代」という意味です。他に「移民や開拓民などの最初の代の人」や「同じ血統や同じ名の法王・王・皇帝などの中で、最初に即位した者」という意味もあります。
次に「風靡」は「風が草木を靡かせる(なびかせる)ように、多くの者をなびき従わせること」という意味です。
もともと「一世風靡」とは、「一世を風靡する」という形で使われることの方が多かったのですが、80年代に活躍した「劇男一世風靡」や「一世風靡セピア」の影響により、世間で四字熟語として扱われるようになりました。
現在でも「一世を風靡する」と使われる場合が多いようです。
私の知っている四字熟語で、語源が最も新しいのは今のところ「一世風靡」です。
「一世風靡」の英語表現と類語
「一世風靡」の英語の表現
次に「一世風靡」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- take the world by storm(世界を席巻する)
- to hold sway over the minds of the people(人々の心をゆさぶる)
【例文】
- Actor he had the world by storm(彼が一世を風靡した俳優です)
- This music world by storm(この音楽が一世を風靡した)
「world by storm」は「嵐によって世界を~」ということで、「一世風靡」というのは英語だと「嵐のごとく世界を魅了した」ということになります。
「一世風靡」の類語
「一世風靡」と似た意味を持つ言葉をご紹介します。
- 社会現象(しゃかいげんしょう)
- 時代の寵児(じだいのちょうじ)
「社会現象」とは「社会全体、あるいは特定の社会や集団で見られる現象(行動・行為・状況など)」という意味で、社会に大きな影響を与えたことにより、特定の物が大流行することがあります。例を挙げれば、「オイルショック」による日用品の買いだめやワールドカップのサッカーブームなどです。
「時代の寵児」とは「その時代の世間にもてはやされること」でいわゆる「人気者」ということです。
「一世風靡」の使い方
最後に「一世風靡」の使い方を例文でご紹介します。
「一世風靡」ではあまり使用されないので「一世を風靡」も合わせてご紹介します。
【例文】
- 「あのマジシャンは一世風靡のあと見かけなくなった」
- 「今、一世を風靡しているのはどんなことだろう」
- 「あの頃はファミコンが一世風靡していて家にファミコンが無いと友人が遊びにこなかった」
- 「一世を風靡しているアイドルが突然引退を決めた」
- 「業界で一世を風靡している車が欲しいけど数年後には飽きてしまいそうだ」
- 「子供から老人まで一世を風靡しているスマホは、すでに持っていて当たり前なアイテムになっている」
「一世風靡」と言われるものは、時が過ぎると何となく寂しさを感じさせますね。
「一世風靡」とは流行のこと
「一世風靡」をご紹介しましたが、何となくノスタルジックな感じになりました。
「一世風靡」したものを考えていると、全く世間から消えてしまった物や表舞台に出なくなった人を思い出します。
「一世風靡」とは、読み方・漢字・響きがとってもカッコイイのです。しかし時代が過ぎると過去形になってしまいます。「一世風靡」の物、人は時代を超えて長く生き残れるかが勝負ですね。
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