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嫌な上司はどこにでもいますよね。
私が思う「嫌だなぁ」と思うのは、自分で動かずに指図ばかりの上司でしょうか。
自分でやりもしないのに「自分ならできる」…横暴だと思いませんか?
それに比べて、自ら立場に関係なく動く姿は、尊敬を集めるものですね。
そんな「実践躬行」を座右の銘にするような上司と仕事をしたいものです。
ところで、この「実践躬行」どんな意味かご存知ですか?
この記事では「実践躬行」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「実践躬行」の意味と語源
「実践躬行」の意味
それでは「実践躬行」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「実践躬行」は「じっせんきゅうこう」と読みます。
「実践躬行」とは、「理論や信条をそのとおりに自分自身で実際に行うこと」という意味です。
前と後ろの二語ずつを入れ替えて「躬行実践」という使い方もあります。
「実践躬行」の語源
「実践躬行」は「実践」と「躬行」二語からできた四字熟語です。
まず「実践」ですが、「実践する」という動詞と同様に「主義・理論などを実際に自分で行うこと」という意味になります。
次に「躬行」の意味は「自分みずからおこなうこと」を指します。
上記の二語を合わせることで、「自分から主義・理論などを実際に行うこと」を意味します。
「自分で行う」「自ら行う」という意味が二重になることで、「自分自身で行う」という意識の強さが表現されていますね。
「実践躬行」の英語表現と類義語
「実践躬行」の英語表現
ここまで日本語の意味をご紹介してきましたが、英語ではどう表現するのでしょうか?
- live up to one’s faith(自分の信念に沿って行動する)
- act up to one’s principles(原理に従う)
【例文】
- He lives up to his faith when he have to make a choice.(彼は選択を迫られると自分の信条に従う。)
- First of all she had a try to act up to her principles.(まず先に彼女は自分の原理にしたがってやってみた。)
「原則」と「信念」という言い回しによって、それぞれの単語「faith(信念)」「principles(原則)」と、それに対応する動詞の「live」「act」が異なるので注意が必要です。
「実践躬行」の類義語
「実践躬行」に似た意味の言葉をご紹介します。
- 率先躬行
- 率先垂範
「率先躬行」とは、「率先」とは、人の先に立ってことを行うこと、「躬行」は「実践躬行」と同意で自分みずから行うことを意味します。この二語を合わせて「率先躬行」は「人より先に自分からすすんで実行すること」という意味になります。
「実践躬行」とかなり近い意味で使われますが、「人よりも先にする」という点で若干イメージに差があるので注意が必要ですね。
「率先垂範」とは、「人に先立ってことを行い、模範を示す」ことを意味します。
「率先」は先ほど紹介した「率先躬行」と同意で「垂範」は模範を示すという意味があります。
この場合は「実践躬行」とは違い「実践する」ことが大切なのではなく、「模範を示す」ことが重要になるので少し意味のニュアンスが違い使い分ける必要があります。
「率先垂範」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「実践躬行」の使い方の例文
最後に「実践躬行」の例文や使い方をご紹介します。
【例文】
- 「実践躬行、自ら動くかどうかが仕事においては大切だ。」
- 「机上の空論ばかり考えず、実践躬行、手を動かすことで学べることがある。」
- 「立派なことを話していても、実践躬行が伴わなくては意味がない。」
- 「上の立場にあっても実践躬行、その姿が部下の心をうつこともある。」
- 「上官であっても実践躬行の志を失わないのが、あの人のすごいところだ。」
「実践躬行」は、「理論や信条をその通りに自分自身で実際に行うこと」を表します。
意思の強さや誠実さの表現としても使われることが多く、人を褒めたり称賛する時にも使われますね。
使い方としては、文頭や文中に単独で用いる他、「実践躬行する姿」のような装飾語として使用することもあります。
芯の強さと行動力「実践躬行」
自分の信念を貫くということは言葉にすると簡単ですが、実際は勇気が必要であり、強い気持ちがないとできないことですよね。
自分の信念や理論を強く信じているからこそできること。その姿はとてもかっこいいと思います。
そのため「実践躬行」は座右の銘に選ばれることも多いそうですよ。
就職やスピーチなどで困ったときにはぜひ使ってみてくださいね。
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