「厳正中立」とは？意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

私たちは時に、差別意識を持ったり、無意識に贔屓（ひいき）をしてしまうことがあります。

例えば自分が学校の先生であったとします。

生徒同士の喧嘩が起こった時、どのように対処するでしょう。各々の生徒に事情があり、どちらが悪いとは一概に言えない部分もあります。

このような時、学校の先生である自分は「厳正中立」な立場で指導しなければいけません。

さて、「厳正中立」、皆さんはこの言葉の意味を理解しているでしょうか。

この記事では、「厳正中立」の意味や語源、英語表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「厳正中立」の意味と語源

「厳正中立」の意味

最初に、「厳正中立」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「厳正中立」は「げんせいちゅうりつ」と読みます。

「厳正中立」とは、「厳しく公正を守り、どちらにも偏らない立場を守ること」という意味です。

公正な立場を貫きどちら側にもつかないことを言います。

「厳正中立」の語源

続いて、「厳正中立」の語源をご紹介します。

「厳正中立」の使い方

次に、「厳正中立」の使い方を例文でご紹介します。

「厳正中立」は厳しく公正に、どちらの立場にもつかないことを表す言葉であり、人の状態に使われることが多いです。

「厳正中立の立場をとる」「厳正中立に評価する」などと使用されることが多いですね。

「厳正中立」の英語表現と類義語

「厳正中立」の類義語

それでは、「厳正中立」の類義語をご紹介します。

「男女平等」は、ご存じの通り「男性と女性は平等である」という意味です。

「是々非々」は、「公平な立場で良いことは良い、悪いことは悪いと判断する」という意味です。全く反対の二語に合わさって、「良いことは良い、悪いことは悪いと物事の筋道を見て判断する」という意味になっています。

「公明正大」は、「私利私欲なく公平で正しいこと。隠し立てをせず、正しく立派な様子」という意味です。「公明」と「正大」の二語で、不正や隠し立てがなく、行動や態度が正しく堂々としている意味になります。

「男女平等」「是々非々」「公明正大」については、こちらの記事に詳しく書いています。

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「厳正中立」の英語表現

最後に、「厳正中立」の英語表現をご紹介します。

【例文】

• maintain an attitude of strict neutrality.（厳正中立の態度を崩さない）
• take an attitude of strict neutrality.（厳正中立な態度を取る）

「strict」には「厳格、厳重、シビア」などといった意味があり、「neutrality」には「中立、中性、不偏」といった意味があります。

これまでも何度も出てきていますが、合わせると「厳しく公正を守り、中立をとる」といった直訳です。

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まとめ：第三者に必要不可欠な「厳正中立」

以上、「厳正中立」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

あなたが第三者である時、この「厳正中立」な考え方は肝になります。

あなたも人にアドバイスをする時などは、「厳正中立」の立場を意識するようにするとよいと思います。