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昨今、会社や学校でも制服がなくなったり、個々の発想や考えを重視した風潮が広まりつつあります。特に社会においては自由な発想やのびのびとした雰囲気が会社の士気を高めることに繋がっている企業もあるようです。
それは決して個々が自分勝手なことをするのではなく、個々の考えや発想をうまくまとめる人の器の大きさが素晴らしいことであるともいえます。
この記事では「自由闊達」の意味や語源、英語・類義語や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「自由闊達」の意味と語源
「自由闊達」の「闊達」をどう読むのかわからない人がいるのではないでしょうか?漢字のバランスが取りにくいこの「自由闊達」は「じゆうかったつ」と読みます。
読み方が比較的簡単なので覚えやすいですが書くとなると「闊達」を間違えそうなのでこの機会に読み書きの両面から覚えておきましょう。
「自由闊達」の意味
「自由闊達」とは「何事にも束縛されることがなく、自分の思うように行動する」いう意味です。
しかし、自分の思うような行動ということが自分勝手な周囲の迷惑なども顧みないようなことをすることではありません。自分の自由な考えや意思で何かをうまく運べるようになることが「自由闊達」の本来の思いに込められた意味なのです。
「自由闊達」の語源
それでは、「自由闊達」の語源について見ていきましょう。
- 「自由」・・・「ほかの束縛や命令を受けずに自分の意思で行動する、自由気ままに行動する」という意味
- 「闊達」・・・「心ひろくてこだわらない」という意味
古代中国、漢の時代の書物に「後漢記」というものがあります。その中の一文に「皇后の兄弟や親戚たちが重要な役職を勝手気ままに占領していた」との記載があります。
「自由闊達」の英語訳・類語
それでは「自由闊達」の英語訳、類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
「自由闊達」の英語訳
「自由闊達」の英語には以下のようなものがあります。
- free and vigorous
- open and natural
【例文】
- It is swayed by her free and vigorous of(彼女の自由闊達さに振り回される。)
「free and vigorous」は日本語訳も「自由闊達」をいう意味になります。「vigorous」とは「精力的な、強壮な」といった英語表記なので、「free」をつけることで「思うように自由に行動する」といった言葉の英語表記になります。
「自由闊達」の類語
「自由闊達」の類語は次の通りです。
- 天空開闊(てんくうかいかつ)
- 闊達自由(かったつじゆう)
- 闊達自在(かったつじざい)
「何事にも縛られず自由に行動する」という面においては、どの言葉にも自由が入る中で「天空開闊」は「自由」という言葉が入っていない類義語になるので覚えておきましょう。
「自由闊達」の使い方
それでは、「自由闊達」の使い方について例文を用いて見ていきましょう。
【例文】
- 「個性を大切にしている我が校では自由闊達な雰囲気があります。」
- 「退職後は自由闊達な生活をしたいと思っています。」
- 「会社の雰囲気が自由闊達なのでストレスを感じることがあまりありません。」
- 「彼女の自由闊達な人柄が、幅広い人脈を作りあげてきた。」
- 「自由闊達な会社では離職率か低いといわれています。」
「自由闊達」はポジティブな結果を生み出す言葉として使われることが多いのが例文からもわかります。
人の性格や社風、そして人生においても「自由闊達」なあり方を考える例文ではないでしょうか。
自分勝手では決してない言葉
ここまで「自由闊達」について解説してきました。
「自由」とは決して自分勝手な行動を指すものではありません。やっと自由を手に入れた時代、福澤諭吉が「free」という英語から「自由」という言葉を作ったと言われているように、現代では考えられないような自由のない時代が日本にもあったのです。
会社でよく使われるのは個々の能力を自由に出すことで頼ることができ、スケールの大きな企業になるといったところから現代では社会において「自由闊達」という言葉が多く使われるようになりました。
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