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「開口一番」と聞くと、どんなイメージが思い浮かびますか?
開口一番の言葉には、本音が隠されているような気がします。
今でも頻繁に耳にする四字熟語である「開口一番」はいったいどのような意味で、どんな場面で使われるのでしょうか。
この記事では「開口一番」の読み方・意味・語源はもちろん、英語・類義語表現と使い方の例文をご紹介します。
「開口一番」の意味や語源
「開口一番」の意味
では、「開口一番」の意味について見ていきます。
その前に読み方ですが、「開口一番」は、「かいこういちばん」と読みます。
「開口一番」とは、「物事が始まったばかりの、一番最初の言葉」という意味です。
「開口」とは、口を開くこと。「一番」とは、ここでは「最初に、はじめに」の意味を表します。出会ってすぐに口を開き、最初に出てきた言葉を「開口一番」と言うのですね。
「開口一番」の語源
それでは、「開口一番」の語源についてご紹介していきます。
寄席で、一番最初に落語を披露する前座のことを「開口一番」と言います。メインとなる真打が登場する前に会場を盛り上げる役割を担います。寄席によって異なりますが、約10分程度、落語を聴衆の前で話します。
「開口一番」が落語用語であったのは、面白く意外な感じがしますね。
「開口一番」の英語表現と類義語
「開口一番」の英語表現
「開口一番」は、英語で以下のように表すことができます。
- opening words (口を開いた、はじまりの言葉)
- one’s first words (最初の言葉)
- open one’s speech with~(話のはじまりで)
「opening words」とは、「口を開いた最初の言葉」という意味です。「one’s first words」は、「最初の言葉」です。「open one’s speech with~」は、「~といきなり言う」という意味です。
【例文】
- He opened his speech with an earthquake.(彼は開口一番、地震について言及した。)
「開口一番」の類義語
「開口一番」の類義語は、以下の言葉です。
- 開巻劈頭(かいかんへきとう)
- いの一番(いのいちばん)
「開巻劈頭」とは、「本や書物、文章のはじまり、書き出し」を意味する言葉です。「開巻」とは、「書物を開くこと」を意味します。「劈」とは「引き裂く」意であり、「劈頭」とは、引き裂いた先端、転じて物事の一番はじめという意味になります。
「開口一番」の使い方
それでは、「開口一番」の使い方を例文で見ていきましょう。
【例文】
- 「先生に出会うなり、開口一番説教を食らった。」
- 「開口一番、女優になると宣言して家族を驚かせた。」
- 「子どもは、開口一番お腹が空いたと訴えた。」
- 「彼は来るとすぐに、開口一番で謝ってきた。」
- 「『あなたは誰ですか?』開口一番に尋ねた。」
「開口一番」は、主に書き言葉で使われる言葉です。直接口に出して話した言葉に対して使います。使い方としては「開口一番~した」「開口一番に~する」という形で用いられることが多いです。また、「すぐに」「会った途端に」という言葉ともセットでよく使われますね。
迅速に相手に伝えよう
仕事をしていると、一人でこなせることには限界があり、チームで協力しながら動く場面が多くなりますね。多数の人と協力しながら仕事を進める上では、迅速に物事を伝えることが重要になります。
報告・連絡・相談はためらわずに、相手にきちんと伝えることが大切な心構えになります。
大事なことほど開口一番に伝えるようにしましょう。
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