「岡目八目」とは?意味や由来、使い方の例文!「傍目」との違いも解説

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小さい頃、テレビチャンネルの権利は父のものでした。

野球のナイターがある時、ボクシングの試合、相撲の・・・見たいテレビ番組をことごとくスポーツに邪魔をされていました。

そして、父はごろ寝や晩酌をしながら試合の状況を解説します。

こんな感じの人はたくさんいますよね。傍から見て色々と意見を言う人です。

的を射ている意見であればいいのですが、父の解説は的を射ているとは言い難かったです。

第三者が傍から意見を言うことを、「岡目八目」と言います。

この記事では、「岡目八目」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。

 

 

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「岡目八目」の意味と語源

 

「岡目八目」の意味

 

最初に、「岡目八目」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「岡目八目」は「おかめはちもく」と読みます。

「岡目八目」とは、「当事者よりも第三者の方が物事の本質を理解して、情勢や利害損失を判断できる」という意味です。

物事を当の本人より、周りで見ている者の方が理解しているという状況を言います。

 

「岡目八目」の語源

 

次に、「岡目八目」の語源をご紹介します。

「岡目八目」とは、囲碁から出た言葉です。

囲碁をやっている本人は夢中になっていて先が読めないこともあるけれど、囲碁を傍で見ているものは冷静に状況を判断することができ、八目先の状況まで読めることがあるということで「岡目八目」と言われるようになりました。

「岡目」とは「傍目」と書くこともあります。

現代では「傍目」を「はため」という読み方をします。

「傍目から見て」などと使われますが、「岡目」も「傍目」も「わきから見ていること。第三者の立場で見ること」という意味です。

「八目」とは囲碁の碁盤の目を表した言葉で、8個先の碁盤の目の状況も予想がつくことを言います。

囲碁に限らずスポーツなどでも、やっている本人よりもそばで見ている人の方が冷静に状況を判断することができますよね。

そのようなことを「岡目八目」と言うようになりました。

 

 

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「岡目八目」の使い方

 

続いて、「岡目八目」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「サッカーの試合を見ていると、周りの傍観者はみんな岡目八目だ」
  2. 「君が同僚の女の子を好きなのは、岡目八目だ」
  3. 「岡目八目の立場でいる方が、よく状況が見える」
  4. 「彼は当事者のくせに、いつも岡目八目のように離れたところから観察し始める」
  5. 「第三者の意見も岡目八目で聞いておくと、違った方向から見えてくるよ」

 

「岡目八目」は、傍から見た目線を表す時に使用すると良いでしょう。

「岡目八目(だ)」「岡目八目(のよう)」などと使用される場合が多いですね。

 

 

「岡目八目」の類義語と英語表現

 

「岡目八目」の類義語

 

それでは、「岡目八目」の類義語をご紹介します。

  • 傍目八目(おかめはちもく)
  • 灯台下暗し(とうだいもとくらし)

 

「傍目八目」は漢字が違うだけで、意味は同じものです。

四字熟語ではありませんが、「灯台下暗し」は「灯台のすぐ下は暗いところから、身近なことははかえって見えにくく、わかりにくい」という意味です。

 

こちらも「物事の良し悪しを判断」する四字熟語になります。

「是々非々」とはどんな意味?語源や使い方の例文で是非との違いを把握しよう!

「是非善悪」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

 

「岡目八目」の英語表現

 

最後に、「岡目八目」の英語表現をご紹介します。

  • bystander’s vantage point
  • Lookers-on see most of the game
  • Onlookers see more than the players

 

【例文】

  • The person who says onlookers see more than the players(岡目八目というような人)
  • It is onlookers see more than the players(それは岡目八目だ)

「Onlookers see more than the players」は、「見物人は競技者よりも多くを見ている」という直訳になります。

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

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まとめ:客観視できる「岡目八目」

以上、「岡目八目」について、ご紹介してきました。

 

まとめると、以下の通りです。

読み方 おかめはちもく
意味 当事者よりも第三者の方が物事の本質を理解して、情勢や利害損失を判断できるということ
語源 囲碁を傍で見ているものは冷静に状況を判断することができ、八目先の状況まで読めることがあることが由来
類義語 灯台下暗し(とうだいもとくらし)
英語表現 ・bystander’s vantage point(傍観者の視点)
・Lookers-on see most of the game(観客は試合を最もよく見ている)
・Onlookers see more than the players(観客は選手以上によく見ている)

 

「岡目八目」は、当事者よりも近くで見ている人の方が状況をよく把握できることがあるという意味で使用されるので、物事の議論などで「専門家の意見ばかり聞くよりも、専門家や関係者以外の意見も聞いてみるのも大切である」ということです。

目からウロコの意見が出てくるかもしれません。

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