「四六時中」とは何か?意味や語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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「四六時中」頭から離れない…そんな経験をした事はありませんか?

私は食に敏感なので、テレビで見た美味しそうな物が「四六時中」頭から離れないということがよくあります。

また我が家に赤ちゃんが生まれた時は、愛おし過ぎて「四六時中」赤ちゃんのことで頭がいっぱいの時期もありました。

このように日常会話でもよく出てくる「四六時中」という言葉ですが、意味はご存知ですか?

この記事では、「四六時中」の意味や語源、英語表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

 

 

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「四六時中」の意味と語源

 

「四六時中」の意味

 

はじめに、「四六時中」の意味についてご紹介したいと思います。

まず読み方ですが、「四六時中」は「しろくじちゅう」と読みます。

「四六時中」とは、「一日中」「終日」という意味です。

つまり、「いつも」や「常に」といった意味ですね。

 

 

「四六時中」の語源

 

続いて、「四六時中」の語源についてご紹介します。

 

「四六時中」の「四六」は、掛け算の「4×6」を表しています。

「4×6=24」の「24」が「24時間」を表しており、「四六=一日中」というわけなんですね。

もともとは、「四六時中」ではなく「二六時中」と言われていました。

「二六時中」とは、「2×6=12」の「12時間」を表す言葉です。これは昔、1日が12時間と考えられていた時代に干支で時間を表した「十二時刻」が語源となっています。しかし、その後、1日が12時間ではなく24時間という考え方に変わりました。

そして、その時に「二六時中」も「四六時中」へと呼び名が変わったと言われています。

「中」は一般的に「ちゅう」と読み、「中心」や「間」という意味で使われていますが、ここでは「じゅう」と読み、「その間ずっと」という意味になります。

つまり、「四六時中」は「24時間中ずっと」ということになり、「一日中」「終日」という意味で使われているということなんですね。

 

 

 

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「四六時中」の英語表現と類義語

 

「四六時中」の英語表現

 

次に、「四六時中」の英語表現をご紹介します。

  • All the time(四六時中)
  • Day and night(四六時中)

 

【例文】

  • He is playing games all the time.(彼は四六時中ゲームをしている)
  • I’m tired of being together day and night.(四六時中一緒で疲れた)

 

「all the time」とは、英語でも「四六時中」という意味です。

「all」は「全て」、「time」は「時間」という意味なので、直訳すると「全ての時間」となりますね。他には「いつも」「常に」「その間中ずっと」という意味もあります。

「day and night」は、直訳すると「昼と夜」となりますが、こちらも「四六時中」という意味で通じる言葉です。

どちらも「四六時中」という意味なので、自分が表現したい意味に近い方を選んで使うといいかもしれませんね。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「四六時中」の類義語

 

それでは、「四六時中」の類義語をご紹介していきます。

  • 二六時中(にろくじちゅう)
  • 年百年中(ねんびゃくねんじゅう)
  • 昼夜兼行(ちゅうやけんこう)

 

語源のところでもご紹介した「二六時中」は、「四六時中」と全く同じで「一日中」「終日」という意味です。

「年百年中」は、「年がら年中」、つまり「一年中いつも」「絶えずに」という意味です。基本的に「うんざり」や「呆れ」を表す時などに使われるので良い意味の言葉ではありませんが、「いつも」という部分では「四六時中」と同じですね。

「昼夜兼行」は、「昼も夜も関係なくまる一日仕事をすること」という意味です。「四六時中」と同じ一日中という意味があります。

 

「昼夜兼行」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「昼夜兼行」の意味や由来とは?使い方の例文や英語・類義語表現のポイント

 

 

 

「四六時中」の使い方

 

最後に、「四六時中」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「彼女のことを四六時中考えている」
  2. 「四六時中、一緒にいたい」
  3. 「できれば、四六時中寝ていたい」
  4. 「入院すれば、四六時中付き添わなければならない」
  5. 「四六時中、監視されている気分だ」

 

「四六時中」は、「だいたいいつも」といったニュアンスで使われることが多い言葉です。

使い方としては、普段「いつも」や「常に」と言っている部分を「四六時中」に言い換えるイメージですね。

「四六時中~する」「四六時中~したい」などといった言い方をされることが多く、「いつも」を強調したい時によく使われます。

日常会話だけでなくビジネスシーンでも使える言葉なので、使い方を覚えておくと良いかもしれませんね。

 

 

 

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まとめ:「四六時中」のもとになった「十二時辰」とは?

 

以上、「四六時中」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 しろくじちゅう
意味 「一日中」「終日」のこと
語源 「4×6=24」の「24」が「24時間」を表しており、「四六=一日中」というわけで、もともとは、「四六時中」ではなく「二六時中」と言われていた。
英語表現 ・All the time(いつも)
・Day and night(昼と夜)
類義語 ・二六時中(にろくじちゅう)
・年百年中(ねんびゃくねんじゅう)

 

ちなみに、類義語のところでご紹介した「十二時辰」とは、十二支で時間を表したものです。

「丑の刻参り」という言葉をご存知の方も多いと思いますが、この「丑」というのは、「丑」の時間にあたる「午前3~5時」のことを表しているんですね。

このように、干支一つ一つに時間が割り当てられたものが「十二時辰」となっています。

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