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「あの人は完全無欠だね」というような会話を一度は交わしたことがあるのではないでしょうか。完全無欠な人は素晴らしいですが、隙がなくて取っつきづらい一面もあるかもしれませんね。日常会話でも頻繁に見聞きする「完全無欠」ですが、どのような意味で、どんな場面で使われるのでしょうか。
この記事では「完全無欠」の読み方・意味・語源はもちろん、英語・類義語表現と使い方の例文をご紹介します。
「完全無欠」の意味や語源
「完全無欠」の意味
「完全無欠」は「かんぜんむけつ」と読みます。
「完全無欠」とは「非の打ち所がなく、完璧である様子」という意味です。
「完全」も「無欠」も類似した意味を表し、「足りない部分や欠点がない」という意味を表している熟語です。
「完全無欠」は、「完全」と「無欠」の類語2つを重ねて意味を強めて成立した四字熟語です。類義語を重ねて意味を強調してできた熟語は、「威風堂々」「唯々諾々」などが例として数多く挙げられます。確かにひとつの言葉だけでなく、言葉を連ねて四字熟語にすることで、言葉のインパクトが増しますね。
「完全無欠」の英語表現と類義語
「完全無欠」の英語表現
「完全無欠」は、英語で以下のように表すことができます。
- perfect and faultless(完成していて、欠点がない)
- immaculately(完璧な、欠点のない)
「perfect」は、「完成されており、理想的である様子」を表します。「faultless」は、「欠点や足りないところがない」という意味の形容詞です。
一方「immaculately」は「完全であり、欠点がない」という言葉であり、一語で「完全無欠」の意味を表すことができます。
やはり英語で表現するのもわかりやすいですね。
「完全無欠」の類義語
「完全無欠」の類義語は、以下の言葉です。
- 円満具足(えんまんぐそく)
- 金甌無欠(きんおうむけつ)
- 完全無比(かんぜんむひ)
「円満具足」とは、「十分足りていて、不足がないこと」を表します。「円満」も「具足」も完全に満ち足りている様子を表します。
「金甌無欠」は難しい四字熟語ですが、「物事が完璧であり、欠けた部分がない様子」を指し、特に外国からの侵略を受けず、安全である国家を示す際に使われます。黄金の甕(かめ)に欠けた部分がないことから出来た熟語です。
また、「完全無比」は「十分に足りていて、他に比べようもないほど素晴らしいこと」を表します。「完全無欠」に似ている類義語は数多く見られますね。
「完全無欠」の使い方
それでは、「完全無欠」の使い方を例文で見ていきましょう。
【例文】
- 「日本代表は完璧な連携を見せて圧勝し、完全無欠の試合だった。」
- 「彼はテクニックが素晴らしく、完全無欠のプレイヤーだ。」
- 「城の守りは盤石であり、完全無欠であるように見えた。」
- 「どんな人にも長所と短所があり、完全無欠の人はいない。」
- 「はじめは完全無欠だと思っていたが、次第に欠点が見えてきた。」
「完全無欠」は、完成されており欠点がないことについて、肯定的にも否定的にも使われる言葉です。人または物に対して使います。また「~は完全無欠だ」「完全無欠の~」という形の表現で用いられます。
日常会話でもよく使われる四字熟語ですので、しっかり覚えておきましょう。
完璧な人はいない
大一番での勝負を迎えて、一生懸命物事に打ち込むほど「完全無欠」をついつい求めてしまいます。質を高めるための努力は賞賛に値しますが、完璧さを他人に求めすぎるとなかなか上手くいきません。
完璧主義の人は「完全無欠な人などいない」と割り切った上で、冷静に物事にあたりましょう。
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