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美しいものはそれだけで存在感があり、他に何も付け足さなくても輝いて見えます。その美しさに、更に飾りをするとどうなるでしょう?もちろん美しいですよね。
美しい顔の人がいたとします。普通に見た目は美人です。ですが、心が美しくなければその人は輝きません。性格の悪い人は、内側からそれがにじみ出てしまうのです。顔も心も美しい人は、「錦上添花」といっても良いのではないでしょうか。
この記事では「錦上添花」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「錦上添花」の意味と語源
「錦上添花」の意味
それでは「錦上添花」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「錦上添花」は「きんじょうてんか」と読みます。
「錦上添花」とは「錦の上に花をそえる」ということから転じて「良いことが次々と起こる」「すばらしいものに、更に良い物を添える」という意味です。
なんだか、とっても縁起の良い言葉ですね。
「錦上添花」の語源
続いて「錦上添花」の語源をご紹介します。
「錦上添花」は中国の政治家であり詩人、王安石(おうあんせき)さんの七言律詩「即事」に「添錦上花」と出て来る言葉です。漢字の並びは違うのですが、「錦の上に花を添える」ということです。「錦」は、美しい綾織物のことを表わしています。王安石さんの詩では美味しい酒の席に招かれ、歌のもてなしをされた。それは、美しい綾織物の上に更に美しい花を添えるようなものだと例えているのです。
そして、中国ではお祝いの席などで、おめでたいことが重なる縁起の良い言葉として使用されるようになりました。
「錦上添花」の英語表現と類義語
「錦上添花」の英語の表現
次に「錦上添花」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- giving added luster(追加の光沢を与える)
- With adding another hue to the rainbow flower(虹の花に別の色相を追加して)
【例文】
- It is a with adding another hue to the rainbow flower successively that is happy(おめでたいことが続いて錦上添花だな)
- It is a with adding another hue to the rainbow flower to display a beautiful flower to the beautiful containerI(美しい器に美しい花を飾るとは錦上添花だね)
「giving added luster」の「added luster」は「艶だし加工」ということです。
「With adding another hue to the rainbow flower」という、美しい虹に更に色を追加するという表現の方が「錦上添花」に近いでしょう。
虹色にどのような色が追加されるのか想像するのも楽しいですね。
「錦上添花」の類義語
「錦上添花」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 福徳円満(ふくとくえんまん)
「福徳円満」とは「幸せや財産に恵まれて、満ち足りていること」という意味です。幸せでお金もあり心が満たされている、良いことだらけの四字熟語ですね。
「錦上添花」は「おめでたいことにおめでたいことが重なる」という四字熟語ですので、良いことで溢れているという点で似ています。
「錦上添花」の使い方
最後に「錦上添花」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「我が家は息子が結婚し、娘が大学合格、まさに錦上添花だ」
- 「綺麗な家の庭に美しい花が植えられ、錦上添花なお屋敷になった」
- 「錦上添花は美しいものに更に美しいものを添える、私にぴったりの四字熟語だわ」
- 「結婚、出産とおめでた続きの錦上添花だ」
- 「良いことばかりが続く、錦上添花の毎日を過ごしたい」
「錦上添花」は良いことに更に良いことが重なる、美しいことに更に美しいものを添えるのです。
「(おめでた続きで)錦上添花だ」「(美しい物に美しいものを添え)錦上添花だ」などと使われます。
「錦上添花」はめでたい
美しいものはそれだけで心を惹きつけるものですが、更に美しいものを添えるというのは、少し欲張りな気もしますね。想像すると「少し派手なのでは?」と思ってしまいますが、転じた意味が「おめでたいことにおめでたいことが重なる」ということですから、それならばどんどん「錦上添花」にしましょうと思いました。
派手でもいい、良いことが重なるということは、幸せな人が周りに沢山増えるということですから。あまり使われない「錦上添花」を広めて行きたいですね。
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