Contents
この記事は、約7分で読むことができます。
「彼の働きぶりは正しく、勤倹力行だよね」なんて言われている人、あなたの周りにはいますか?
そんなことを言われている人と一緒に結婚なんてしたら、将来はきっと安泰ですよね。
私はあまりそのようなタイプではないのですが、そんなことを言われる姿勢を見せたいものです。
しかしそもそも、「勤倹力行」とはどういう意味かご存じですか?
この記事では、「勤倹力行」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「勤倹力行」の意味と語源
「勤倹力行」の意味
最初に、「勤倹力行」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「勤倹力行」は「きんけんりっこう」と読みます。
また、「力行」は「りきこう」「りょっこう」「りょくこう」とも読みます。どれも間違いではありません。
「勤倹力行」とは、「しっかりと働いて質素に暮らし、一生懸命努力すること」という意味です。
「しっかりと働く」だけでなく、「質素に暮らす・倹約する」というところがポイントです。
「勤倹力行」の語源
次に、「勤倹力行」の語源を紹介します。
まず「勤倹」とは「勤勉でよく働き、倹約すること」という意味です。「勤」が「力をつくして働く」という意味、「倹」が「出費を抑えて無駄遣いをしない」という意味を持っています。
次に「力行」ですが、「力の限り行うこと」という意味です。漢字のそのままの意味で、「一生懸命努力すること」と同じ意味ですね。
ちなみに、「力行」は「実際に行うこと」という意味も持っています。そのため「実際に力の限り行うこと」を「力行」と言い、「有言実行」の意味合いが含まれています。口先だけでは「力行」と言えません。
「勤倹力行」の使い方
続いて、「勤倹力行」の使い方を例文でご紹介します。
- 「勤倹力行して貯金を貯め、いつか自分のお店を持つことが私の夢です。」
- 「入社当初から勤倹力行な彼の態度は社長の耳にも入り、その結果、彼は今重要なポジションを任されているよ。」
- 「勤倹力行な新郎のことです。新婦も、そんなところに惹かれたと言っていましたね。そんな2人には、きっと明るい未来が待っていると思います。」
- 「彼の勤倹力行ぶりは、社内でも有名だ。きっと出世するだろう。」
- 「周りに流されることなく勤倹力行を実践し続けた母は、今では多額の資産を持った女社長になっている。」
「勤倹力行」は、真面目な行動を表す言葉です。
主な使い方は、「勤倹力行な〇〇」「勤倹力行に~」などが多いね。
「勤倹力行」は他人を誉めるときに使う言葉でもありますので、誰かを紹介するスピーチなどでは積極的に使いたいですね。
また、「勤倹力行」を自分に対して使う場合は充分に注意して使うようにしましょう。
「勤倹力行」の類義語と英語表現
「勤倹力行」の類義語
それでは、「勤倹力行」の類義語を紹介します。
- 精励恪勤(せいれいかっきん)
- 奮励努力(ふんれいどりょく)
- 勤倹尚武(きんけんしょうぶ)
「精励恪勤」は、「力の限りを尽くして学業や仕事に励むこと」という意味です。「恪勤」には「真面目に勤めること」という意味があります。
「奮励努力」は、「気力を奮い起こしてがんばること」という意味です。
この2つは一生懸命働くことを表す言葉で、倹約の意味は持っていません。
「勤倹尚武」は、「しっかりと働いて質素に暮らしながら、武芸に励むこと」という意味です。「尚武」とは「武道や軍事を重んじること」という意味があり、武士の生活態度の基本を表していた言葉です。武士は質素な生活を心がけていたので、「勤倹尚武」が1番「勤倹力行」の似た意味を持っていますね。
「勤倹力行」の英語表現
最後に、「勤倹力行」の英語表現をご紹介します。
- work hard and practice frugality(勤倹力行)
【例文】
- He is work hard and practice frugality.(彼は、勤倹力行しています。)
- The parson who is work hard and practice frugality.(勤倹力行している牧師さん。)
「work hard」は「一生懸命働く」、「practice frugality」は「倹約を行う」という意味です。
この2つを「and」で繋いで、「一生懸命働いて倹約を行う」という直訳になります。
まとめ
以上、「勤倹力行」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | きんけんりっこう |
意味 | しっかりと働いて質素に暮らし、一生懸命努力すること |
語源 | 「勤倹」=「勤勉でよく働き、倹約すること」、「力行」=「力の限り行うこと」 |
類義語 | 精励恪勤、奮励努力、勤倹尚武 |
英語表現 | work hard and practice frugality(一生懸命働いて倹約を行う) |
「勤倹力行」を自分に対して使う場合は目標や座右の銘として使うことが良いでしょう。
そして「勤倹力行」を目標などにしたときは、口で言うだけでなくそれを実行することが何より大事です。実行していないと、「勤倹力行」ではなくなってしまいますからね。
そして、他人から言われたときには誉められているということなので、誰かから「あの人は勤倹力行なところは尊敬できるよね。」なんて言われるような人になりたいものですね。
コメントを残す