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部屋の掃除をしていると、納戸の奥から毛糸が出てきました。
しばらく編み物から離れていましたが、懐かしさについ編み物を始めてしまいました。
編み始めると楽しくなり、時間を忘れて編んでしまい気がつくと夕方になっていたので、慌てて片付けました。
.集中して何かに取り組むと、時間を忘れてしまうことはよくありますよね。本を寝る前に読み始めると、最後まで読みたくなり時間を忘れて結局寝不足なんてことは誰でも経験したことがあるのではないでしょうか?
この記事では「無我夢中」の意味や語源、英語・類義語表現や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「無我夢中」の意味・語源
「無我夢中」は、書籍や音楽などあらゆるもののタイトルに使われているのでほとんどの人が一度は目にしたことのある四字熟語ではないでしょうか?
そんな「無我夢中」は「むがむちゅう」と読みます。とてもポピュラーでテストに出ることも多い四字熟語なのでおべておきましょう。
「無我夢中」の意味
「無我夢中」とは「何かに心を奪われ、我を忘れること」という意味です。
レンタルショップのキッズコーナーでよく見かける光景に、子供が食いつくようにビデオを見ている様子です。じっと一点に見入ってる姿を見ると「声をかけるのがかわいそうかも・・・」なんて感じてしまうくらいです。そんな姿を「無我夢中」をいう言葉で表現するとわかりやすく簡単に伝わります。
「無我夢中」の語源
- 「無我」・・・「あるものに心を奪われ我を忘れる」という意味
- 「夢中」・・・「集中してことに取り組んでいる」という意味
「無我」は本来仏教用語です。自分への執着から離れようという仏教の根本的な教えであり、禅宗の坐禅で体得する境地であります。「夢中」とは「夢をみている間」のことを指しますが夢を見ていることが「心を奪われている」という慣用句として使われています。
この二つの熟語を合わせることによって「無我夢中」といより強調された意味を持つ四字熟語が生まれたのです。
「無我夢中」の英語・類義語
それでは「無我夢中」の英語、類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
「無我夢中」の英語表記
「無我夢中」の英語には以下のようなものがあります。
- Lose oneself in
- mindlessly
- feverishly
【例文】
- He was feverishly to her.(彼は彼女に無我夢中だった。)
「feverishly」とは「熱狂して、興奮して(副詞)」などの日本語訳になります。熱狂するということは周囲が見えなくなっていることを表現しているので、「無我夢中」を表現した英語訳として多く使われています。
「lose oneself in」「mindlessly」も「無我夢中」として意味は通用しますが、「feverishly」が一番覚えやすい単語なのでテストに出題されたら間違えないで書けるのではないでしょうか?
「無我夢中」の類義語
次に「無我夢中」にはどのような類義語があるのかみていいましょう。
- 一心不乱(いっしんふらん)
- 一意専心(いちいせんしん)
上記の四字熟語も「無我夢中」同様に「心ここにあらず」で、ひたすら必死に物事に取り組む様子が表現されています。
現代では「無我夢中」は恋心を表現したりする四字熟語に使われてもいますが、「一心不乱」「一意専心」はどちらかと言うと向上を述べる言葉や座右の銘で使われることが多いでしょう。
「一心不乱」と「一意専心」については、こちらの記事をご覧ください。
「無我夢中」の使い方
それでは「無我夢中」の使い方について、例文を用いて見ていきましょう。
【例文】
- 「大きな犬に追いかけられて無我夢中で逃げてきたよ。」
- 「近所で火災が発生し、無我夢中で消火活動にあたりました。」
- 「スクープだと確信したので無我夢中でシャッターをおしていました。」
- 「彼は彼女が倒れたと聞いて無我夢中で走って駆けつけたそうだ。」
- 「母が無我夢中で描いていた絵が、展覧会で入賞した。」
日常のあらゆるシーンで使われる「無我夢中」ですが、それだけ集中していたり必死で取り組む様子が相手にもよく伝わりますね。
大変な状況の時やほほえましい時、間逆の状況でも使われる「無我夢中」は意味の幅が広い四字熟語と言えます。
何かに取り組むことで向上心をもてる
ここまで「無我夢中」について解説してきました。
人間は向上心を持っていることが若さの秘訣であることが分かっています。歳を重ねると諦めスイッチが入りがちですが、自分を向上させる何かを見つけることがいつまでも元気でいる証ではないでしょうか?
趣味や恋愛などどんなことでも、「無我夢中」になることで向上心が芽生えポジティブな人生を送ることができるのは素敵なことですね。
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