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「無理難題」という言葉を知っている方は多いのではないでしょうか。
日常の付き合いの中でも、よく使われる方も多いかと思います。ご自身のことでなくても、友人や同僚が「無理難題」に直面していることもあるかもしれません。私も今はまだ「無理難題」というほどの経験はありません。できれば、「無理難題」には当たりたくないと思ってしまいます。
この記事では「無理難題」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「無理難題」の意味と語源
「無理難題」の意味
はじめに、「無理難題」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「無理難題」は「むりなんだい」と読みます。
「無理難題」とは「解決するのが非常に難しい問題」「実現が到底不可能な要求」という意味です。
つまり、「解決不可能な問題」や「道理に合わない、理不尽な要求」を表す言葉です。
「無理難題」の語源
次に、「無理難題」の語源についてご紹介します。
「無理」は「道理に合わない」「道筋が通らない」という意味です。そこから、「実現することが難しい」ことを表す時に使われます。そして、「難題」は「解決の難しい問題」「無理な注文」という意味です。
二つの言葉の組み合わせから、「無理難題」は、「現在の状況で、解決することが難しい問題」「道理に外れた注文」を表現しています。
「無理難題」の英語表現と類義語
「無理難題」の英語の表現
続いて「無理難題」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- Unreasonable demands(無理難題)
- A tall order(無理難題)
【例文】
- They make unreasonable demands of me(僕のところへ無理難題を持ち込んで来る)
- That’s rather a tall order(それは無理難題だ)
「Unreasonable」は「理性的でない」「道理をわきまえない」や「途方もない」、「demands」は「要求」や「要望」という意味です。なので、「Unreasonable demands」は直訳で「無理な要求」となり、「無理難題」を表しています。
「tall」は「(数量の)法外な」「大変な」、「order」は「命令」や「要求」「注文」という意味です。なので、「tall order」は直訳で「手に負えないような仕事や要求」となり、「無理難題」を表しています。
「無理難題」の類義語
次に「無理難題」と似たような意味を持つ言葉をご紹介していきます。
- 無理無体(むりむたい)
- 無理往生(むりおうじょう)
「無理無体」は「相手の意思を無視して強制すること」という意味です。
「無理往生」は「相手の事情や都合を無視して、強引に承知させること」という意味です。
どちらも「相手の状況はお構いなし」で「強引に物事を行う」ことを表しており、「無理難題」の「道理に合わない、理不尽な要求」と同じですね。
「無理難題」の使い方
最後に「無理難題」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「無理難題ばかり押し付ける、理不尽な上司に振り回されてばかりだ」
- 「取引先がまた無理難題を言ってきた」
- 「今後のためには、無理難題も受け付けておくべきだ」
- 「舞台の演出家に、無理難題な厳しい演出を言われた」
- 「物語の中で幽閉された主人公は、幽霊に導かれ無理難題を解いて脱出に成功した」
「無理難題」は日常でもよく使われる言葉です。
「無理難題をふっかける」「無理難題を押し付ける」と表現することが多いです。
同じ「無理」を含む四字熟語でも、それぞれに意味が異なるので気を付けて使いましょう。
「無理難題」も時には必要?
「無理難題」聞くと、あまり良い気分ではないでしょう。私も「えっ!?」となってしまいます。ただ企業などで仕事をしていく中では、時として「無理難題」が発想の転換をもたらし突破口となることもあります。「無理難題」によって強制的に発想を切り替えることにはなりますが、ここから何かが始まり大きな原動力が生まれるかもしれないのです。
「無理難題」を解決できた時の達成感や自信が身につくことを思うと、たまには挑戦することも悪くないかもしれませんね。
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