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「黄金時代」と聞いて、自分にも「黄金時代」と呼べるほどの時期があるだろうかと考えてしまいました。「あの頃は楽しかった」とか、「これは嬉しかった」とかはたくさんありますが、「あの頃は本当に良い時期だった」というのは今のところ思い当たりません。
今なのか、これからなのか、いつか振り返った時に「あの頃は~」と思うかもしれません。
この記事では「黄金時代」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「黄金時代」の意味と語源
「黄金時代」の意味
はじめに、「黄金時代」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「黄金時代」は「おうごんじだい」と読みます。
「黄金時代」とは「国家、集団、個人、概念などが、最も輝いている時期・時代」という意味です。
つまり、「最も繁栄した時期・時代」や「全盛期、絶頂期」を表す言葉です。
「黄金時代」の語源
次に、「黄金時代」の語源についてご紹介します。
「黄金時代」は紀元前700年頃、古代ギリシャの詩人「ヘシオドス」が作詩した詩の中で、人類の歴史を「黄金」「白銀」「青銅」「鉄」の4期に分けた、その第1期です。地上には永遠の春が続き、幸福と平和と正義に満ちた時代とし、「人はかつて今よりも優れた黄金時代を生きていたと」説きました。
そこから、現代において比喩的に、ある国家や組織、大衆文化における歴史の中で、最も繁栄した時期・時代や、著名人の全盛期などを指すようになりました。
「黄金時代」の英語表現と類義語
「黄金時代」の英語の表現
続いて「黄金時代」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- The Golden Age (黄金時代)
【例文】
- the Golden Age of the British Empire(大英帝国の黄金時代)
- The actor personified the golden age of Hollywood(その俳優はハリウッドの黄金時代を象徴していた)
「Golden」は「黄金色の」「すばらしい」「全盛の」という意味です。「Age」は「年齢」「(人生の)一時期」「時代・時期」という意味があります。なので、「Golden Age」は直訳が「全盛の時代」「人生の中ですばらしい時期」となり、「黄金時代」の「最も繁栄した時期・時代」「全盛期、絶頂期」を表しています。
「黄金時代」の類義語
次に「黄金時代」と似たような意味を持つ言葉をご紹介していきます。
- 栄耀栄華(えいようえいが)
- 万物殷富(ばんぶついんぷ)
「栄耀栄華」は「富みや権力があって、贅沢を尽くすこと。また、人や家などが華やかに栄えること」という意味です。
「万物殷富」は「国が繁栄していて、すべてのものが栄えて豊かなこと」という意味です。
どちらも、「人や家、国家などが繁栄し、栄えている様子」を表しており、「黄金時代」と同じです。ただ、「栄耀栄華」には「おごりたかぶること」という意味もあるので使う場面には気を付けましょう
「黄金時代」の使い方
最後に「黄金時代」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「当時は、日本映画の黄金時代とも言える時代だった」
- 「王朝女流文学の黄金時代」
- 「彼にとって、今が黄金時代だ」
- 「黄金時代は長くは続かなかった」
- 「当時、このチームは黄金時代を迎えていた」
「黄金時代」は、過去の出来事だけでなく、現在や未来においても表現として使われる言葉です。
「映画の黄金時代」や「帝国の黄金時代」など、文化・文明・国・人などの一つの歴史の中で最も繁栄し、輝いている時期を表現する際に使われます。
暗黒時代から黄金時代へ
「黄金時代」の対義語として、「暗黒時代(あんこくじだい)」という言葉があります。「暗黒時代」とは、「戦乱などが続き、秩序が乱れ、道徳・文化が廃れ、悪事や不安がはびこる時代」という意味です。どんな物事にも、「良い時期」「悪い時期」があるのだと思います。「悪い時期」があり、その時期を抜け出そうと必死に頑張ることで、「良い時期」が訪れるのではないでしょうか。
人にとって「悪い時期」というのは色々あります。ただ、その時期に何もせずにいる人と、できることを少しでもやろうとする人とでは、訪れる未来も変わってくるかもしれません。自分にできる範囲で良いので、「何かできることを探し、実行できる人」になれたら素敵ですね。
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