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最近のニュースを観ていると、高位な人が筋の通らないことを発言している姿をよく目にします。
子どものから勉強をして高学歴、社会的地位も申し分ない人でも道徳的に外れた人がいる一方で逆の人生を歩みながらもしっかりと筋を通して生きている人もいます。
この記事では、道徳という面において定義している四字熟語である「理非曲直」の意味や語源、英語・類義語の表現や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「理非曲直」の意味は?語源は?
この「理非曲直」ですが「りひきょくちょく」と読みます。
早口言葉のようですが、読み方としてはわかりやすいですね。あまり目にすることはない言葉ですが、試験や座右の銘などあらゆる方面で使うことになるかもしれないので覚えておくと良いでしょう。
「理非曲直」の意味は?
「理非曲直」とは「道理に合っていることと合っていないこと、不正なことと正しいこと」という意味です。
物事において良いことと悪いことはいつも背中合わせです。良かれと思っていたことが反転したり、またその逆のこともあります。だからこそこのような言葉が生まれてくるのです。
「理非曲直」の語源は?
それぞれ言葉の意味は以下の通りです。
- 「理非」・・・「道理に合っていることや外れていること」という意味
- 「曲直」・・・「間違ったことや正しいこと曲がったことと真っ直ぐなこと」という意味
「理非曲直」は故事やはっきりとした語源などはなく、言葉の意味を重ね合わせた四字熟語です。上記の二つの意味を合わせることで熟語として成立します。
熟語とは「熟れた言葉」であるで、漢字組み合わせることで新しい意味の熟語として成立するのです。
「理非曲直」の英語・類義語表現
「理非曲直」を英語・類義語で表現すると、どのようなものがあるのか見ていきましょう。
「理非曲直」の英語表記
「理非曲直」を英語で表現すると以下のようになります。
- right and wrongs
【例文】
- He was inquire into the rights and wrongs of a case.(彼は理非曲直を正しました。)
「理非曲直」の「正しいことと間違ったこと」を英語で表現すると、「right」の「正義」と「wrongs」の「不適切の」といった間逆の意味を合わせることで、「理非曲直」に近づいた意味になります。
漢字の組み合わせを英語で表現すると逆に難しくなるので、似た意味になる英語表記にする方がつたわりやすいでしょう。
「理非曲直」の類義語
次に「理非曲直」の類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
- 是非曲直(ぜひきょくちょく)
- 是非善悪(ぜひぜんあく)
- 曲直正邪(きょくちょくせいじゃ)
- 曲直是非(きょくちょくぜひ)
- 善悪邪正(ぜんあくじゃせい)
「理非」をいう言葉は「理非曲直」だけですが、同じ意味を持つ言葉は「是非」「正邪」「善悪」などがあり、それらの言葉を組み合わせることでたくさんの四字熟語になっています。
同じ意味の言葉を重ねて出来る四字熟語は、パズルのようで面白いですね。
「理非曲直」の使い方と例文
それでは、「理非曲直」の使い方にはどのようなものがあるのか例文からみていきましょう。
【例文】
- 「兄弟げんかをいていたら母は、理非曲直を問わずに兄の僕をしかりました。」
- 「理非曲直を問いだす上司は、評価も高いが一部の人からは煙たがられていた。」
- 「先生にこの問題の理非曲直を明らかにしていただきたいです。」
- 「この場で理非曲直なことはわからなかったけど、周囲の話を聞くと彼に問題があるように思えた。」
- 「彼の言っていることは理非曲直で、何を信じていいのかわからなくなった。」
「理非曲直」なことに直面すると戸惑うのが、例文からもわかります。「正しいことと誤ったこと」の意味が繰り返されるということは、それだけハッキリしていない中に置かれた状況を表現した四字熟語なのです。
繰り返すことで感じる言葉の重み
どの場所でもどの状態でも、「理非曲直」なことは起こっています。もしかすると今、その状況にいる人がいるかもしれません。
同じ意味を合わせることで、短い言葉の重みがより強く伝わってくるのは漢字のおもしろさです。
次にニュースで善悪なことを見た時は「理非曲直」だなと感じるようになるかもしれませんね。
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