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お正月でよく見かける「千客万来」という文字。どういうことなのだろうかと考えたことはありませんか?
当たり前のように目にするこの文字は、なんとなく意味は解ります。私の家の「しめ飾り」にも付いていました。ですが、どんな時に使用するのか、お正月以外に使わないのでしょうか?
何故、お正月によく目にするのでしょう?
この記事では「千客万来」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。
「千客万来」の意味と語源
「千客万来」の意味
それでは「千客万来」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「千客万来」は「せんきゃくばんらい」または「せんかくばんらい」と読みます。
「千客万来」とは「たくさんの客が、ひっきりなしに来ること」という意味です。
来客が入れ替わり立ち代わりで絶え間がないことを表しています。
「千客万来」の語源
続いて「千客万来」の語源をご紹介します。
「千客万来」を二つの語に分けてご説明します
「千客万来」の「千客」とは「たくさんの客」という意味です。
「千」はただ単に千人のお客様ということではなく、数の多いことを示しています。
同じく「万来」の「万」も数の単位で1万2万をあらわしているのではなく、「たくさん来る」ということを言っています。
「千客万来」は「千」と「万」で数が多いことを二重に強調して「たくさんの客が絶え間なく来る」ことを表しているのです。
昔から「千客万来」は商売がうまくいく言葉として使用されてきました。
商人の願望が詰まった言葉なのです。
「千客万来」はお正月の神社の縁起物に書かれている文字のひとつです。
ですが、使用はお正月には限りません。お願いごとをするのに時期は関係ないからです。
「千客万来」の英語表現と類義語
「千客万来」の英語の表現
次に「千客万来」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- flood of customers(千客万来)
【例文】
- It flood of customers today(今日も千客万来だ)
- Divine favor of the flood of customers(千客万来のご利益)
実は「flood」は、「洪水」という意味です。「customers」は「顧客」という意味で、「Customers’ Center」など、顧客のサービス窓口でなじみがあるかと思います。
「flood of customers」は「お客様の洪水」という直訳になり、「大勢のお客様」ということになりますね。
「千客万来」の類義語
「千客万来」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 門前成市(もんぜんせいし)
「門前成市」とは「たくさんの人が集まること」という意味があり、中国の古い時代、門の前にたくさんの人が集まっていて、市場のようになっているというところからできた四字熟語です。人がたくさん集まるところは「千客万来」と似ていますね。
「千客万来」の使い方
最後に「千客万来」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「初詣は千客万来をお願いしに行く」
- 「千客万来の隣の店が羨ましい」
- 「あの店はオープン当初から千客万来で大忙しだった」
- 「娘がカフェを始めたので千客万来を願っています」
- 「あの神社は千客万来のご利益があるという噂だ」
「千客万来」とはポジティブな言葉です。
「千客万来の(店)」「千客万来を(願う)」などと使用される場合が多いですね。
縁起のいい言葉
「千客万来」というと、宝船や熊手など縁起物に書かれているのを見たことがありませんか?
この縁起物に書かれている「千客万来」は七福神のひとり、布袋尊(ほていそん)様のご利益と言われています。
布袋尊様は七福神の中で唯一実在した僧侶が神様となったと言われています。
ポッコリとしたお腹をだし、大きな袋に色々な福の縁起のいいものを入れているのです。
あなたも商売を始める時は「千客万来」を布袋尊様にお願いしてみてはいかがでしょう?
きっとご利益がありますよ。
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