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学校で作文や感想文の宿題ありますよね?
起承転結をしっかり書けば解りやすい文章になります。
しかし、この起承転結の順番を間違えたり、全く関係ない事柄の内容を入れるととんでもなく解りにくい内容になります。
私もこの記事を書くときに気を付けて書いていますが「支離滅裂」になっていないか、とても心配になります。
あれ?「支離滅裂」ってなんでしょうね。
この記事では、「支離滅裂」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。
「支離滅裂」の意味と語源
「支離滅裂」の意味
最初に、「支離滅裂」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「支離滅裂」は「しりめつれつ」と読みます。
「支離滅裂」とは、「物事に一貫性がなく、バラバラで、まとまりがないこと」という意味です。
主に議論や書物で筋が通っていない場合に使用されます。
「支離滅裂」の語源
続いて、「支離滅裂」の語源をご紹介します。
「支離滅裂」を二語に分けてご説明します。
まず、「支離」とは「分かれ離れること、バラバラになること」という意味です。
細かく分かれることを言います。
「滅裂」は「バラバラになって形を失うこと、統一性がないこと」という意味で形がそろわないことを言います。
二つの言葉は、どちらもバラバラになるという意味があります。
「支離滅裂」は「分かれてバラバラ」ということと、「形が不ぞろいでバラバラ」の両方の意味があり、バラバラという言葉を強調した四字熟語なのです。
「支離滅裂」の英語表現と類義語
「支離滅裂」の英語表現
次に、「支離滅裂」の英語表現をご紹介します。
- incoherent(支離滅裂、一貫しない)
【例文】
- His report’s incoherent(彼のレポートは支離滅裂だ)
- Children say that incoherent(子供は支離滅裂なことを言う)
「incoherent」は、ラテン語の「haerere (粘着する)」が語源です。
「incoherent」には、別の意味で「粘着性(結合力)のない」という意味があります。
四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。
ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】
「支離滅裂」の類義語
それでは、「支離滅裂」の類義語をご紹介します。
- 乱雑無章(らんざつむしょう)
- 無茶苦茶(むちゃくちゃ)
- 四分五裂(しぶんごれつ)
「乱雑無章」は「物や事柄ががバラバラのまま整理されていないこと。無秩序のまま放置されていること」という意味です。「支離滅裂」は議論のことで使用されますが、「乱雑無章」は物がバラバラのまま、その状態のままのことを言います。
「無茶苦茶」は「まるで道理に合わない様子、筋道の通らない様子」という意味です。よく「支離滅裂で無茶苦茶なことを言っている」と使用されることがあります。
「四分五裂」は「秩序なくばらばらなさま、散らばっていること」という意味です。元々はまとまりがあったものが、ちりぢりに散らばっている様子を表しています。
「無茶苦茶」「四分五裂」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「無茶苦茶」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】
「四分五裂」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】
「支離滅裂」の使い方
最後に、「支離滅裂」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「君の言い訳は支離滅裂だ」
- 「この本の内容は支離滅裂で読みにくい」
- 「妻は怒ると支離滅裂でおかしなことを言う」
- 「支離滅裂の演説を1時間も聞かされた」
- 「支離滅裂な話をするので、あの人は信用できない」
このように「支離滅裂」は単にバラバラの様子を言うのではなく、議論など人が話すことでよく使用されます。
「(この話は)支離滅裂だ」「支離滅裂な(話をする)」などと使用されることが一般的ですね。
話すこと以外の物や事がバラバラの物は、「支離滅裂」とは言いませんのでご注意ください。
まとめ:「支離滅裂」は辻褄が合わないこと
以上、「支離滅裂」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | しりめつれつ |
意味 | 物事に一貫性がなく、バラバラで、まとまりがないこと |
語源 | 「支離」=「分かれ離れること、バラバラになること」、「滅裂」=「バラバラになって形を失うこと、統一性がないこと」 |
英語表現 | incoherent(支離滅裂、一貫しない) |
類義語 | ・乱雑無章(らんざつむしょう) ・無茶苦茶(むちゃくちゃ) ・四分五裂(しぶんごれつ) |
「支離滅裂」をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
「支離滅裂」は人の話すことや書物や論文などの内容がバラバラで辻褄(つじつま)が合わないことを言います。また、お酒に酔って意味の解らないことを言っているのも「支離滅裂」です。
「支離滅裂」は普段の会話でも使われることが、とても多いので是非この機会に覚えて使ってみましょう。
「支離滅裂」を使用して話す場合、内容が「支離滅裂」にならないように気を付けましょう。
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