「嘯風弄月」とは?意味や語源、使い方の例文つき【英語&類義語】

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あなたは夜、どんな気持ちで過ごしていますか?

私は「また明日から仕事だ」と考える日々が多いです。

休日の前日だけは「明日は何をしようか」とワクワクは止まりませんが、休みが終わる頃になると「面倒くさい」となるのです。

仕事に追われていない人であれば、のんびりと「明日の計画は無計画」とゆっくり夜空を眺めながら、過ごしている方も多いのではないでしょうか。

夜空を眺めるって心が何故か大きくなりますよね。

この記事では「嘯風弄月」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「嘯風弄月」の意味と語源

「嘯風弄月」の意味

それでは「嘯風弄月」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが「嘯風弄月」は「しょうふうろうげつ」と読みます。

「嘯風弄月」とは「風に吹かれ月を眺めながら歌などを口ずさみ風流に心を寄せる」という意味です。

時間が止まったようにロマンチックな情景が、思い浮かびますね。

「嘯風弄月」の語源

続いて「嘯風弄月」の語源をご紹介します。

「嘯風弄月」は日本の古典文学の太平記に出て来る四字熟語です。

「嘯風弄月」の漢字をそれぞれご説明していきますね。

まず、「嘯」という漢字は「うそぶく」ということで「おおげさなことをいう」また「とぼける」などの意味があるのですが、ここでの「嘯」は口をすぼめて「口笛をふく」という意味で使われています。

今時はあまり見かけなくなりましたが、何かをごまかす時に口笛を吹いてごまかす人を表わします。

次に「風」は「かぜ」ですね。

空気の流れを意味します。

「弄」というのは「もてあそぶ」「いじる」という意味です。

「翻弄する」などという言葉で使用されます。

最後は「月」です。夜空に浮かぶ「つき」の意味です。

一つひとつの漢字を見ていくと、あまり繋がりが無いように見えますよね。

「夜空の月をもて遊び、風に吹かれて口笛を吹く」ということですから。

しかし、「嘯風」となると「口をすぼめ、風に合わせて口笛を吹く」という意味になります。

「弄月」は「月を観賞する」ということです。

「嘯風弄月」は「風に吹かれながら口笛を吹いたりして、月を眺めている」ということになります。

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「嘯風弄月」の英語表現と類義語

「嘯風弄月」の英語の表現

次に「嘯風弄月」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

「嘯風弄月」という英単語はありません。

あえて英語で表すならば「風流に親しむ」という意味で「I get close elegantly」また、「風情を楽しむ」という意味で「enjoy taste」という英語があります。

【例文】

  • He enjoys taste of Japan(彼は日本の風情を楽しんでいる)
  • I was able to afford to get close elegantly(風流に親しむ余裕ができた)

「風流」や「風情」は日本独特の表現ですね。

「嘯風弄月」の類義語

「嘯風弄月」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 風流韻事(ふうりゅういんじ)

「風流韻事」とは「自然にしたしみながら歌を作ってあそぶ」「風流な遊びをする」ということです。

「嘯風弄月」は月を眺めながら自然に親しむのですが、「風流韻事」は夜だけではないようです。

 

「嘯風弄月」の使い方

最後に「嘯風弄月」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「父は定年退職してから、嘯風弄月の生活を送って楽しんでいる」
  2. 「休日は、いつも嘯風弄月を楽しもうと郊外の別荘に行っています」
  3. 「嘯風弄月の生活を夢見てはいるけれど、現実はうまく行かずいつも忙しくしている」
  4. 「何もない山頂で月を眺めて、嘯風弄月とはこういうことかと思った」
  5. 「嘯風弄月と呑気なことを言っていないで、目の前の仕事を早く終わらせてちょうだい」

「嘯風弄月」は、忙しい人にとってあこがれの行動かもしれませんね。

「嘯風弄月の(生活)」「嘯風弄月に(あこがれる)」などと使用されることが多いです。

 

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「嘯風弄月」の生活

「嘯風弄月」は自然の中で月を眺めて歌を唄うなど、のんびり風流に過ごすことでした。

このような生活に憧れるのはおそらく、日々のことに追われている証拠なのですね。

「嘯風弄月」の生活なんて、まだまだ先の話と思う方も多いかもしれませんが、ほんの数秒でいいので夜空を眺めてください。

金星が今日も一番輝いているなとか、今日は月が大きいとか、そのようなことを思うだけでも風情に浸れますし、心も少しクリアになります。

自然が少ない都会では、真上にある空が一番近くにある大自然なのです。

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