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寒い冬なんかはよく湯たんぽをあらかじめ布団やベッドに入れて温めておくのではないでしょうか。足元のあたりに入れておくとぐっすり眠れますよね。
冬場の健康番組でも、冷え性の人向けに「頭寒足熱」を意識しましょう、なんて言葉を聞いたことある人が多いのではないでしょうか。
この記事では、「頭寒足熱」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「頭寒足熱」の意味と語源
「頭寒足熱」の意味
それでは、「頭寒足熱」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「頭寒足熱」は「ずかんそくねつ」と読みます。
「頭寒足熱」とは、「頭を冷やし足を温めることで健康増進を図ること」という意味です。
風邪をひいたときは氷枕を下にひいたり、冬場は足元に湯たんぽを置いたり、これらもすべて頭寒足熱の一端というわけです。
「頭寒足熱」の語源
続いて、「頭寒足熱」の語源をご紹介します。
「頭寒」と「足熱」の2語に分けてご紹介します。
「頭寒」は「頭が冷えている状態」、「足熱」は「足が温めっている状態」のことを表しています。「頭寒足熱」は医学的に身体的にもっとも健康な状態と言われています。
元々は15世紀ごろトーマス・パーというおよそ150年間生きたとあるイギリス人が言った言葉とされており、その言葉が貿易や交易とともにやってきたとされています。
とはいっても寒くなってくると、どうしても上着やマフラーを着たり手袋をつけたりしまいがちですよね。でも実は健康的にはきちんと足を温めたほうがいいですし、足は「第二の心臓」とも表現されるので、きちんと足を温めたほうがいいですよ。
「頭寒足熱」の使い方
最後に、「頭寒足熱」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「僕の健康の秘訣は頭寒足熱を意識して、生活を送ることです。」
- 「頭寒足熱を徹底することで、今年は一度も病気にならなかったよ。」
- 「君の家族は、みんな健康だよね。やっぱり頭寒足熱を徹底しているのかい。」
- 「あの先生は、毎朝ランニングをすることと寝る時は頭寒足熱を徹底しているらしい。」
- 「君は病気がちだよね。頭寒足熱を考慮に入れながら生活を送ってみなよ。」
「頭寒足熱」は、頭を冷やし足を温めることで健康増進を図る時に使います。
使い方は、「頭寒足熱して~」「頭寒足熱の状態で~」という形式多いですね。
健康増進の一助となる考え方を表した言葉なので、「病気になったのは頭寒足熱が原因だ」というのは誤用なので注意してください。
「頭寒足熱」の類義語と英語表現
「頭寒足熱」の類義語
「頭寒足熱」の類義語をご紹介します。
- 薬より養生(くすりよりようじょう)
- 酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう)
「薬より養生」は「薬を飲むことよりも普段の休養のほうが健康には大事」という意味です。健康を保つ秘訣という意味では「頭寒足熱」と通ずるものがありますね。使い方は「頭寒足熱」と同じです。
「酒は百薬の長」は「お酒を少量飲むことが、どんな薬よりも病気に利く」という意味です。「頭寒足熱」と同じく健康の秘訣という意味では類義語にあたります。ぜひこちらも押さえておきましょう。
「頭寒足熱」の英語表現
次に「頭寒足熱」の英語表現をご紹介します。
- Keep head cool and feet warm(頭寒足熱)
【例文】
- He caught a cold. I said hm that you keep head cool and feet warm.(彼は風邪を引いた。私は頭寒足熱をして休みなさいといった。)
- To strengthen the immune system is keeping head cool and feet warm.(免疫をあげるために頭寒足熱をしなさい。)
「head cool」で「頭を冷やす」、「feet warm」で「足を温める」という意味で、直訳すると「頭を冷やし、足を温める状態を保つ」という意味になります。
日本語由来の熟語なので直訳するとわかりやすいですね。
まとめ
以上、「頭寒足熱」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ずかんそくねつ |
意味 | 頭を冷やし足を温めることで健康増進を図ること |
語源 | 「頭寒」=「頭が冷えている状態」、「足熱」=「足が温めっている状態」 |
類義語 | 薬より養生、酒は百薬の長 |
英語表現 | Keep head cool and feet warm(頭を冷やして足を温める) |
「頭寒足熱」は「頭を冷やし足を温めることで健康増進を図ること」を表しています。
先のとおり健康増進目的の熟語なので、体調がすぐれなかったり身体の健康に関して悩みを抱えていたりする人へのアドバイスとしてはもってこいの言葉だと思います。
また他人に関わらず、自分も体調がすぐれなかったり、気分が乗らなかったりするときは、「頭寒足熱」を思い出して実践してみることをおすすめします。
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