「不承不承」とはどんな意味?語源や使い方と例文5つをご紹介!

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気が進まないことってありますよね。
私の場合、やりたくない勉強をすることが気が進まないことで、でもやらなければ「将来大変だ」などと言われたら仕方がなく勉強するしかないのです。
今は自分の目標に向けて必要な勉強をすればいいのですが、学生時代はそう言うわけにもいかず、渋々必要最低限の勉強をしていました。
自分の意に反することでも仕方がなく承認しなければならないことってたくさんあると思います。そのように気が進まないけれど承認することを「不承不承」と表現します。
この記事では「不承不承」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。

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「不承不承」の意味と語源

「不承不承」の意味

それでは「不承不承」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「不承不承」は「ふしょうぶしょう」と読みます。
「不承不承」とは「気が進まない、渋々ながらも承認すること」という意味です。
不本意だけれど、その物事を行うことを言います。

「不承不承」の語源

続いて「不承不承」の語源をご紹介します。
「不承」とは「不承知」の略なのですが、「不承知」の意味は「承知しないこと、できないこと」です。
しかし「不承」とは、「いやいやながら承知すること」という意味です。略語ではあるものの「知」が付かなくなると全く反対の言葉として独り立ちしてしまいます。
「不承」は元々、「不請(いやいやながら承知する)」と書いていました。ですから「不承不承」も「不請不請」と書くこともあります。
「不承不承」は同じ言葉を重ねることで、意味を強調しているのです。「本当に嫌だけど仕方がない」と、いやいやな感じを表します。
近世では「辛抱する」という意味で使用されます。「いやいや我慢する」ということですね。

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「不承不承」の英語表現と類義語

「不承不承」の英語の表現

次に「不承不承」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Reluctantly(渋々・不承不承)

【例文】

  • Reluctantly but it cannot be helped(不承不承だが仕方がない)
  • It was carried out a reluctant plan(不承不承の計画を遂行させた)

「Reluctantly」は「reluctance(気が進まない)」の副詞です。「not reluctantly」で「いやいやどころか、大喜びで」という場合にも使用します。

「不承不承」の類義語

「不承不承」に関連した言葉をご紹介します。

  • 唯々諾々(いいだくだく)

「唯々諾々」は「事のよしあしにかかわらず、何事でもはいはいと従うさま。人の言いなりになり、おもねるさま」という意味です。
「不承不承」と似ている気もしますが、「唯々諾々」は良いことも悪いこともOKを出してしまうことで「不承不承」は良いこと悪いことではなく、自分が納得していないことでもOKすることです。
「不承不承」の類義語ではありませんが、承認する点で関連した言葉になります。

「唯々諾々」の記事はこちらをご覧ください。

 

「不承不承」の使い方

最後に「不承不承」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「父はわたしの結婚に不承不承だった」
  2. 「わたしは不承不承だったけれど夫の転勤についていくことにした」
  3. 「野良猫を拾ってきた兄に母の態度は不承不承だった」
  4. 「不承不承だった旅行の計画も行ってみたらとても楽しかった」
  5. 「部下たちの決めたことに不承不承で承認したがやはり気が進まない」

「不承不承」は仕方がなく不本意な承認をするときに使用されます。
「(~に)不承不承だった」「不承不承の(承認)」などと使用される場合が多いですね。

 

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人の言いなりで承知するのとは違います。

「不承不承」は何でもかんでも人の言いなりで承認してしまうことではなく、致し方なく正当な理由があるので、自分の考えや気持ちは嫌々でも承認せざるを得ない場合に使用されます。不当であればもちろん反対はするべきです。

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