「一諾千金」の意味や由来の故事成語!使い方の例文と英語の表現!

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あなたは約束を破られる時、どんな気持ちになりますか?
私は同じ人に何度も約束を破られたことがあります。そうなると次の約束も自分の心を守るために「この人は約束を破るから最初から期待や信用はしないでおこう」という気持ちになります。
一方、必ず守ってくれる相手に対しては「私もこの人との約束は必ず守らなければ」と思います。
約束は、小さくても大きくても守ること前提でしますよね。必ず守るという気持ちで誰しも約束をしていると思います。そのようなことを「一諾千金」といいます。
この記事では「一諾千金」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。

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「一諾千金」の意味と語源

「一諾千金」の意味

それでは「一諾千金」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「一諾千金」は「いちだくせんきん」と読みます。
「一諾千金」とは「一度承諾したことは千金にも値する重みがあるものであり、必ず守らなければならない」という意味です。
約束事は簡単に破ってはいけない重みがあるもの、千金の価値以上のものがあると思って守らなければならないことであるということです。

「一諾千金」の語源

続いて「一諾千金」の語源をご紹介します。
「一諾千金」の語源は中国の歴史書「史記」に出てきます。
その内容は次の通りです。

楚(そ)の項羽(こうう)と漢(かん)の劉邦(りゅうほう)が戦っていた時代に季布(きふ)という人がいました。
季布さんは項羽側の大将として劉邦を苦しめていました。
季布さんの人柄は正直で義理固く面倒見も良く、そして一度約束した以上はどんな手を尽くしてでも約束を果たす人だったそうです。
やがて項羽側が戦いに敗れ劉邦が皇帝になった頃、劉邦はそれまで苦しめられてきた季布さんを捕らえるよう部下に命じます。
なかなか捕まえられないので懸賞金をつけ、「かくまったものは皆処刑する」と言われたものの、季布さんは人望が厚く、皆こっそり季布さんをかくまったのでした。
しばらく逃げ、隠れていた季布さんを劉邦の古い友人がおとりなし(仲裁)をしてくれて、劉邦は季布さんを許してくれました。
そればかりではなく官職も付けてくれたのです。

季布さんが、いい人でなければ即刻捕まっていたことでしょう。
そして、季布さんは単なるいい人ではありません。
「男がいったん約束をしたことは、必ず守る。どんなことをしてでも守る」
という男気溢れる人物で、「得黄金百斤,不如得季布一诺。」という言葉があり、
「季布が約束をしてくれるということは、たくさんの金(きん)を得る事と同じか、あるいはそれ以上の価値がある」と言われていたのです。
ここから「一諾千金」、一度約束したことは千金に値するという言葉ができたのですね。

その後、官職に就いた季布さんに曹丘生(そうきゅうせい)という諸国をあちこち周っている人物が近づきました。
曹丘生はお金や地位が大好きな人で、人に取り入ることが上手でした。
曹丘生のような人は季布さんの嫌いなタイプでしたが、曹丘生に「「得黄金百斤,不如得季布一诺。」と言われるほど、あなたは素晴らしく、私は尊敬しているのです。あなたのことを天下に広め、あなたの名声を更に高めたいと思っております。」
などと言われ季布さんも気を良くし、数か月も曹丘生を家に泊め、帰る際は金品を持たせたそうです。
そうして曹丘生は天下中に季布さんのことを広め、あちこちで知れ渡るようになりました。

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「一諾千金」の英語表現と類義語

「一諾千金」の英語の表現

次に「一諾千金」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • one’s word is worth 1,000 pieces of gold; a promise should be kept at all cost(一諾千金)

「一諾千金」を英語の表現にすると説明文になってしまいます。上記は直訳すると「口約は千金の価値があり、どんなことをしてでも守らなければならない約束である」という意味になります。

「一諾千金」の類義語

「一諾千金」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 季布一諾(きふのいちだく)

「季布一諾」は「一諾千金」の語源の通り、「絶対に信頼できる約束」という意味です。
「一諾千金」は約束を守る方の言葉に対して、どちらかというと「季布一諾」は約束をお願いした方の言葉ですね。

こちらも「一諾千金」にとても近い四字熟語ですので、あわせてご覧ください。

 

「一諾千金」の使い方

最後に「一諾千金」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「彼にお願いすれば一諾千金だから安心だ」
  2. 「約束したことは一諾千金だから、私は必ず守る」
  3. 「父との約束は一諾千金だったので、私は今でも父を尊敬している」
  4. 「社長は一諾千金の人だからこそ、ここまで会社を大きくできた」
  5. 「約束したからには、一諾千金なのでどんな手を使っても守らなければならない」

「一諾千金」は必ず守らなければいけないことです。約束をすることは「一諾千金」ということになります。
「一諾千金だから(守る)」「一諾千金の(約束)」と使用されることが多いですね。

 

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約束は簡単なことではありません

簡単に約束をして、簡単に破ってしまう人がいますね。破る人にとっては、大したことではないのかもしれません。ですが、お願いしていた方にとっては大きなことの場合が多いです。その人の人生を左右してしまうこともあるのです。
ですから、約束する前に守れることなのか、破ってしまうとその人はどうなるのかをちゃんと考えて「一諾千金」の約束をしましょう。

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