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相撲の横綱・大関昇進の伝達式でよく四字熟語を耳にします。
スポーツの世界でも、座右の銘としてもよく使われているのを目にしますし、自分の思いや決意を、四字熟語に合わせて述べている姿を見ますと、「頑張ってほしい!」と、見入ってしまいます。
今回ご紹介する「万里一空」も琴奨菊が大関昇進の口上の際に用いていましたね。
というわけで、この記事では「万里一空」の意味や英語・類義語、例文による使い方をご紹介していきます。
「万里一空」の意味は?語源は?
「万里一空」という四字熟語ですが、一度は耳にしたことがあると思いますが、この言葉は「ばんりいっくう」を読みます。「万里」を「まんり」と読みがちですが「ばんり」ですので覚えておきましょう。
「万里一空」の意味は?
「万里一空」とは、「目的や目標などやるべきことを見失わずに頑張り続ける」という意味です。
目標や夢に向かって邁進することを、空や世界に例えて表現しています。
「万里一空」の語源は?
次に「万里一空」の語源について見ていきましょう。
- 「万里」・・・世界という意味
- 「一空」・・・ひとつ空の下という意味
「万里一空」とは、世界は全て同じ空の下にありどこまでも同じ世界であるをいう広く大きく冷静に物事を捉えた精神的な思想から、『(世界や空を目的などに例え)一つの目標に向かい、たゆまぬ努力を続ける』といった心構えを表す言葉になりました。もともとは宮本武蔵の書である「五輪書」の「山水三千世界を万里一空に入れ、満点地ともまとめる」が由来とされる表現です。
「万里一空」を英語・類義語で表現してみよう
それでは次に「万里一空」を英語・類義語で表現すると、どのようなものになるのかご紹介していきます。
「万里一空」の英語表記
「万里一空」を英語で表現すると、以下のようになります。
- exist under the sky
- aim high
【例文】
- Everything is exist under the sky.(万事は空の下にあり)
四字熟語を英語表記するものなので雰囲気が伝わるような言葉になりますが、無理に「万里一空」を英語で表現するより伝えやすいでしょう。
「万事一空」の類義語
また「万里一空」の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 勇往邁進(ゆうおうまいしん)
- 満身創痍(まんしんそうい)
- 雲外蒼天(うんがいそうてん)
どの言葉にも“困難なことぶつかったとしても、迷うことなくまっすぐ向かっていく”というスポーツや経済界など著名人にも幅広く座右の銘に使われるような、意味のこもった四字熟語となっています。
「勇往邁進」と「満身創痍」の記事はこちらの記事をご覧ください。
「万里一空」の使い方と例文
それでは「万里一空」を使った例文をいくつかご紹介していきます。
【例文】
- 「万里一空の境地を求めて、日々稽古に邁進致します。」
- 「彼の座右の銘は万里一空である。」
- 「チームのリーダーとして、万里一空の精神で挑んでまいります。」
- 「万里一空の努力をもって、学業に励みます。」
- 「この名前を汚さぬようにと、万里一空の心境で参りました。」
目標に向かって日々の努力を重ねていても、誘惑や雑念といったものに対しても感情があるのが人間です。そのようなときこそ、自分を奮い立たせるための言葉として、残しておく決意表明ともいえますね。
「万里一空」に似た「座右の銘にできる四字熟語」はこちらをご覧ください。
自分を奮い立たせるために
ここまで「万里一空」について解説してきました。
目標や夢をもつことは誰にでもあります。あなたは「万里一空」の精神で励む目標がありますか?夢や目標は人それぞれです。スケールの大きさを決めるものでもありません。
日々の生活の中で、自分が「続けよう!頑張ろう!」と思えるものに出会ったときこそ「万里一空」の精神で向かっていけばよいのです。
新年の抱負を発表することや選手宣誓などの機会があるとき、また、座右の銘を書くときなどがあれば「万里一空」を使ってみるのも、自分を奮い立たせるいいきっかけとなるのではないでしょうか。
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