「丁々発止」とは?意味や語源、英語&類義語表現【使い方の例文】

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「丁々発止」という言葉をご存知ですか?あまり日常会話に出てくる言葉ではないので、意味だけでなく読み方さえも知らないという方も多いのかもしれませんね。
実際に私も「丁々発止」の読み方や意味を全く知りませんでした。ですので、会社で「丁々発止のやり取りが凄かった」という同僚の言葉を聞いた時、どういう意味か分からず思わず聞き返した恥ずかしい経験があります。
この記事では「丁々発止」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「丁々発止」の意味と語源

「丁々発止」の意味

はじめに、「丁々発止」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「丁々発止」は「ちょうちょうはっし」と読みます。
「丁々発止」とは「激しく音を立てて刀で打ち合う様子」「激しく議論を交わす様子」という意味です。
つまり、激しくぶつかり合う様子を表す言葉ですね。

「丁々発止」の語源

次に、「丁々発止」の語源についてご紹介します。

「丁々発止」の「丁々」と「発止」は、どちらも擬音が語源となっています。
「丁々」は「物を強く打ち続ける音」を表し、「発止」は「堅い物同士がぶつかり合う時の音」を表しています。具体的に音で表すと、「丁々」は「とうとう」と刀を振りかざす時の掛け声で、「発止」は「はっ」と刀を受け止めた時の掛け声といったところですね。これらの掛け声に「丁々」と「発止」という漢字を当てて「丁々発止」という言葉が作られ、「激しく音を立てて刀で打ち合う様子」という意味で使われるようになりました。
また、この「激しく打ち合う」という意味から「激しくやり合う」、つまり「激しく言い合う」や「激しく議論を交わす」という意味でも使われるようになりました。

「丁々発止」の語源が擬音であったというのは驚きですね。

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「丁々発止」の英語表現と類義語

「丁々発止」の英語の表現

続いて「丁々発止」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。

  • Cross swords(丁々発止)

【例文】

  • Cross swords with fight.(丁々発止の戦い)
  • Exchange of cross swords.(丁々発止のやり取り)

「Cross」は「交差する」「交わる」という意味で、「swords」は「刀」や「剣」を表す言葉です。そして、これらを繋ぎ合わせた「Cross swords」は、「刀を交わす」「剣を交える」「論争する」「激論を交わす」という意味です。
つまり、「刀で打ち合う」「激しく討論する」という意味でもあるので、「丁々発止」の英語版と言えますね。

「丁々発止」の類義語

次に「丁々発止」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。

  • 危言覈論(きげんかくろん)
  • 口角飛沫(こうかくひまつ)

「危言覈論」は、「身の危険をかえりみず自分が正しいと思う主張のために激しく議論すること」という意味です。
「口角飛沫」は、「激しい勢いで議論すること」という意味です。
どちらも「激しく議論する」という意味で使われる言葉なので、「丁々発止」と似ていますね。

こちらの「談論風発」も「盛んに談話や議論が行われること」という意味があります。

 

「丁々発止」の使い方

最後に「丁々発止」の使い方を紹介します。

【例文】

  1. 「丁々発止のやり取りは疲れる」
  2. 「何時間も丁々発止の議論が続いている」
  3. 「相変わらず、丁々発止とやり合っている」
  4. 「丁々発止の交渉を行った」
  5. 「丁々発止の戦が行われていた」

現代では刀を使うという機会がないため、「丁々発止」は「激しく議論を交わす様子」の方の意味で使われる場合がほとんどです。
一般的には「激しくやり合っている」といったニュアンスで使われる言葉ですね。
「丁々発止のやり取り」「丁々発止の議論」「丁々発止の交渉」などといった使い方をされることが多いです。
例文5のように「激しく音を立てて刀で打ち合う様子」という意味で使うこともできますが、現代ではあまり使うことはありません。

 

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「丁々」と「打打」

「丁々発止」の「丁々」は、「打打」と表現される場合があります。こちらも読み方は「ちょうちょう」で、同じく「物を強く打ち続ける音」を表す言葉です。よって、「丁々発止」と「打打発止」はどちらも同じ読み方で同じ意味です。
「打」の一般的な読み方は「打(う)つ」や「だ」なので、「ちょう」と呼ぶことを知らない方も多いのではないのでしょうか。「丁々発止」は、どちらの漢字でも表現される言葉なので、両方の読み方を覚えておくといいかもしれませんね。

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