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何かを壊してしまったとき。例えばコップの取っ手とかおもちゃとかボンドでくっつけて直るものならいいけれど、人間関係とかは困りますよね。
「人間関係は不可逆性だな…」なんて、とことん落ち込んだりしますよね。
でも「不可逆性」って、この使い方で合っているのでしょうか…?
そもそも、どんな意味なのでしょうか?
この記事では、「不可逆性」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をわかりやすくご紹介します。
「不可逆性」の意味と語源
「不可逆性」の意味
最初に、「不可逆性」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「不可逆性」は「ふかぎゃくせい」と読みます。
「不可逆性」とは、「可逆的ではないこと」「元と同じ状態には戻すことができないこと」という意味です。
哲学的な観点や論理的な観点など色々な定義がありますが、「まったく同じ状態には戻らない」としたら、それが「不可逆性」と言っていいでしょう。
例えば、コーヒーにミルクを落とした場合、ミルクは広がっていきます。しかし、広がったミルクが元の状態に戻る事はありません。これを「不可逆性」と言います。
「不可逆性」の語源
次に、「不可逆性」の語源を紹介します。
まず「可逆」とは「逆戻りできること」という意味です。さらに詳しく言うと、「いったん進んだものや変化したものが状況を逆にした時、反応や変化もそっくり逆戻りすること」という意味です。「可逆」なものは化学変化などに多く見られます。
そして「不」は打ち消しや否定を意味しています。
「性」は「性質」の「性」です。「性質」には「その事物にそなわった特徴」という意味を持っています。
この三つの言葉を合わせた「不可逆性」は、「元と同じ状態には戻すことができないこと」という意味の言葉になります。
「不可逆性」の使い方
続いて、「不可逆性」の使い方を例文でご紹介します。
- 「時間は不可逆性なので、時間を巻き戻せたとしてもきっとどうしようもできないだろう。」
- 「コーヒーとミルクの不可逆性について考えてみようか。」
- 「私は人間関係に可逆性のものはなく、すべて不可逆性だと思っている。」
- 「たったの一度でもライブ経験してしまったら、もう前の自分には戻れないよ。こういうことを不可逆性って言うのかな。」
- 「彼に別れの言葉を伝えてしまったら、友達に戻れたとしても付き合う前の友達には戻れないんだろうな。男女関係は、人間関係の中でも最も不可逆性なものだと思う。」
「不可逆性」は「性質」のことです。
そのため「不可逆性だ」「〇〇は、不可逆性」というように使います。
「不可逆性」の類義語と英語表現
「不可逆性」の類義語
それでは、「不可逆性」の類義語を紹介します。
- 不可逆的(ふかぎゃくてき)
- 非可逆的(ひかぎゃくてき)
「不可逆的」は性質の「性」が「的」に変わった言葉ですね。ここでの「的」は、「そのような性質をもったもの」という意味を持っています。「性」とほとんど同じ意味ですね。
「非可逆的」も打ち消しに使われている「不」が「非」に変わり、「性」が「的」に変わっただけです。
どちらとも、言葉の意味は「不可逆性」と同じです。
「不可逆性」の英語表現
最後に、「不可逆性」の英語表記をご紹介します。
- irreversibility(不可逆性)
【例文】
- the irreversibility of time(時間の不可逆性)
- the irreversibility of coffee and milk(コーヒーと牛乳の不可逆性)
「不可逆性」は、「irreversibility」という一つの単語で表すことができます。
また、「the irreversibility of ~.」という文章の作り方で「~の不可逆性」という文章を作ることができます。
まとめ
以上、「不可逆性」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ふかぎゃくせい |
意味 | 元と同じ状態には戻すことができないこと |
語源 | 可逆の「いったん進んだものや変化したものが状況を逆にした時、反応や変化もそっくり逆戻りすること」を打ち消す意味 |
類義語 | 不可逆的、非可逆的 |
英語表現 | irreversibility(不可逆性) |
いかがでしたか?「不可逆性」の意味は理解できましたでしょうか?意味が理解できても、「不可逆性」とは少し難しい性質だと言うこともわかりましたよね。
物質についての「不可逆性」はちょっと難しいですが、哲学的な「不可逆性」については考えてみると意外と面白いです。
この機会に誰かと「不可逆性」について討論してみるのも楽しそうですね。
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