「五分五分」とは?意味や語源、英語&類義語表現【使い方の例文つき】

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試験やテストが終わった後、「疲れたー!」という解放感とともに「どうだった?」と家族や友達に聞かれることが多いと思います。そんなときに「五分五分かなー!」って言われることってありますよね。また、スポーツでの試合で相手との実力がほぼ互角の場合でも「五分五分」という表現もします。
色々な場面で使い慣れていると思いますが、ところでこの「五分五分」、どんな意味かご存知ですか?
この記事では「五分五分」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「五分五分」の意味と語源

「五分五分」の意味

それでは「五分五分」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「五分五分」は「ごぶごぶ」と読みます。
「五分五分」とは「二つの事の可能性が同じぐらいあること。二つの物の程度・優劣などに差のないこと」という意味です。
勝率や合格率など、比率を云う場合に「50%くらいかな」という意味で使うのが前者の「二つの事の可能性が同じぐらいあること」という意味で使用する場面ですね。
もう一方は、力量や技量を比べたときに「同じくらいだね」という表現で使われた場合に「五分五分だね」と言ったりします。

「五分五分」の語源

「五分五分」は同じ言葉を2度繰り返しています。

この「五分」とは、様々な意味を持つ言葉で「2割5分」などという場合は「25%」という割合を示し、長さの場合には1寸の半分、つまり1.5cmをさす言葉にもなります。
四字熟語の「五分五分」の場合は、長さを示す場合にも「一寸の半分」という意味で使用される通り、
「五分」は「半分」を示す意味で使われます。
つまり、「半分半分」を指しており、「優劣がない、可能性が同じくらい」といった意味で使用されるのです。

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「五分五分」の英語表現と類義語

「五分五分」の英語表現

ここまで日本語の意味をご紹介してきましたが、英語ではどう表現するのでしょうか?

  • fifty-fifty(五分五分)
  • even(互角)

【例文】

  • There is a fifty‐fifty chance of survival.(助かる見込みは五分五分だ)
  • We went fifty-fifty on expenses.(私たちは費用を折半した)
  • The weather forecaster said there is an even chance of rain tomorrow.(気象予報士は明日雨の降る確率は五分五分だと言った)

「fifty-fifty」という表現がもっとも「五分五分」という言葉のニュアンスに近い英語になります。意味は「50%-50%」なので半々の確立や比率を表現しています。
ですが、もっとわかりやすく言い換えるのであれば「even」が一言で済む表現になります。確率を表現する場合は後ろに「chance」を加えることが多いですね。

「五分五分」の類義語

「五分五分」に似た意味の言葉をご紹介します。

  • 互角(ごかく)
  • 大同小異(だいどうしょうい)
  • 伯仲(はくちゅう)

「互角」とは「互いの力量、勢力がほとんど同じで差がない状態」を意味します。力量や技量に対して「互角」という場合、それぞれの力量が優れているかが問題ではなく、「同レベルである」ということをいう場合に使います。「五分五分」の「二つの物の程度・優劣などに差のないこと」という意味と同じ意味で使われることがほとんどですが、「互角」といった方がより硬い表現になります。一方「二つの事の可能性が同じぐらいあること」という確率の話をするときには、「互角」は使えないので注意が必要です。
「大同小異」とは「小さな違いがあって完全に同じではないが、ほぼ同じこと」という意味です。「大同」は大まかに同じこと、「小異」は小さい部分では違いがあることを意味し、この二つを合わせて構成される四字熟語です。「互角」と同じように「五分五分」の「二つの物の程度・優劣などに差のないこと」と同じ意味で用いられることが多いですが、「小異(=小さい部分で違いがある)」という意味では表現が違ってきますので注意してください。
「伯仲」は「互いにすぐれていて、力が接近している状態」を意味します。「互角」と大変よく似た意味ですが、大切なのは「お互いに優れている」という点です。「互角」では前述のとおり、お互いに優れているかどうかは問題ではないのですが、「伯仲」はお互いに優れていて尚且つ力量が近い場合に使用します。こちらも「五分五分」の「二つの物の程度・優劣などに差のないこと」の意味と同意で使われますが、確率面の意味での表現には用いられません。

「大同小異」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「五分五分」の使い方

最後に「五分五分」の例文や使い方をご紹介します。

【例文】

  1. 「努力はしたが、合格するかどうかは五分五分だ。」
  2. 「手術の成功率は五分五分だが、僕は回復を願い手術することを選んだ」
  3. 「勝率は五分五分だが、やってみなきゃ始まらない。」
  4. 「テクニックは面では五分五分だが、パワーは相手の方が上手だ」
  5. 「力量は五分五分の試合だったが、最後は運で勝敗が決まった」

「五分五分」は、「二つの事の可能性が同じぐらいあること」または「二つの物の程度・優劣などに差のないこと」を表す時に使います。
「可能性が同じくらいある」と「物事に優劣の差がないこと」を表現する例文になっています。

「互角」などの類義語を紹介した際にも「物事に差がないこと」と表現する方法は他にもあるのですが、「可能性が同じくらいある」という意味は他の熟語になかなかないため「五分五分」という表現が使われることが多いです。特に手術・試合・勝負事などで使われることがほとんどです。

 

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確率面の意味で使うことが多い「五分五分」

半々の確率や力量・技量を表す「五分五分」。意味や類義語を見てきましたがいかがでしたか?
今回ご紹介した通り「同じくらいの可能性がある」という意味で使われる語は珍しく、英語での「fifty-fifty」という表現の通り「五分五分」はその中で最もふさわしい表現なのだなと実感しました。
また、この「五分五分」という表現、あまり優劣をつけたがらない日本人らしい表現ですよね。
私もテストで比較的うまくいったけれど、ちょっと不安があるなぁ…という場面で「五分五分かな」と言ったりします。半々の確率で落ちちゃうなら仕方ないよね…と思うのは言い訳でしょうか?(笑)

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