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どこにでも頼れる人はいるものです。頭の回転が速いや人の面倒見がいい人、お金持ちの人など頼る要素は人それぞれですが、その中でもたくさんの場数をこなしている経験豊富な人も頼りがいがありますよね。そんな人は、困った時にとても効率の良いアドバイスをしてくれます。
あなたのご家族・職場・友人にそのような方はいませんか?
年を重ねたお年寄りは、最も経験豊富と言えるでしょう。私も祖母にたくさんのことを教えてもらいました。
そんな経験豊富なことを「百戦錬磨」と言いますが、なんだか漢字を見ていると、とても強そうですね。
この記事では、「百戦錬磨」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。
「百戦錬磨」の意味と語源
「百戦錬磨」の意味
それでは「百戦錬磨」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「百戦錬磨」は「ひゃくせんれんま」と読みます。
「百戦錬磨」とは、「たくさんの戦いで鍛えられること」という意味です。
経験が豊かで処理能力に優れていることを表します。「錬」は「練」と書いても間違えではありません。
「百戦錬磨」の語源
続いて「百戦錬磨」の語源をご紹介します。
「百戦錬磨」を二つの言葉に分けてご説明します。
まず、「百戦」とは「数多くの戦い」という意味で単純に百回戦うことを言っているわけではありません。「百」は数が多いことを表し「戦」は戦うことをいいますが、この「百戦錬磨」の場合は「経験」のことを表しています。
次に、「錬磨」は「技芸、学問などを鍛え磨く」という意味で、「錬」は金属を鍛えることで使う漢字です。金属は熱して叩くことで鍛えられ強くなります。そこから「錬磨」という言葉ができました。
昔はたくさんの戦に出ることで数をこなし鍛えられ、経験値が上がりました。現代のゲームと同じですね。技・力・攻め方・守り方も学んだのです。「百戦錬磨」はそこから発生した言葉です。
「百戦錬磨」の英語表現と類義語
「百戦錬磨」の英語の表現
次に「百戦錬磨」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Veteran(老練家、百戦錬磨)
【例文】
- You came of veteran(百戦錬磨の君が来た)
- He is a peace of mind if put the veteran(百戦錬磨の彼がいれば安心だ)
「Veteran」は日本語でもたくさん使われている「ベテラン」です。
ただし、英語の「Veteran」は老兵・復員軍人・退役軍人など、軍人に対して使用される言葉です。
普段私たちが使用している「ベテラン」は熟練者や専門家という意味で使用していますね。しかし、「百戦錬磨」は元が戦いにたくさん出て経験豊富な人ということで、現代の意味は経験豊富で熟練者というのがぴったりマッチします。
「百戦錬磨」の類義語
「百戦錬磨」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 海千山千(うみせんやません)
「海千山千」とは「世間の経験を積み、ものの裏面まで知りぬいてずる賢いこと」という意味です。経験豊富な部分は、「百戦錬磨」と似ています。
豊富な経験を私利私欲のために利用することを表す場合には、「海千山千」という言葉を使った方が良いでしょう。
「百戦錬磨」の使い方
最後に「百戦錬磨」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「子育てに奮闘中の私のもとに、百戦錬磨の母が手伝いに来てくれた」
- 「起業してまだ3年のわが社には、百戦錬磨の社員が必要だ」
- 「将棋も、あらゆる危機を乗り越えてきた百戦錬磨の棋士がやはり強い」
- 「百戦錬磨の営業マンは、あの手この手で顧客の心をつかむのが上手だ」
- 「経験豊富な百戦錬磨の強者も時には苦戦することがある」
「百戦錬磨」は、経験豊富で助っ人のような頼れる人を指す時に使用されます。
「百戦錬磨の(人)」「百戦錬磨の(強者)」などと使われる場合が多いですね。
「百戦錬磨」の経験
人は経験を積んで成長していきます。実際に経験がないことは、すんなりと物事が運びません。たくさん数をこなすことで、仕事も趣味も人間関係も学んでいくのです。
人生は「百戦錬磨」だということですね。
経験は自分の宝です。そして経験したことを人の為に活かすことによって更にレベルアップしていくのではないでしょうか。
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