「一病息災」とはどんな格言?意味や語源、使い方の例文で正しく使おう!

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私は今まで大きな病気、小さな病気ともにかかったことがありません。風邪も数年に1度、引いても高熱は一晩で下がります。こんなに健康な私、何か心がけていることはあるのでしょうか?
いいえ、全くありません。暴飲暴食、夜更かしを繰り返しています。ですが、至って健康です。「〇〇は風邪を引かない」という言葉があるので、こんなお話をすると昔は少し恥ずかしかったのですが、今は「健康に産み育ててくれてありがとう」と親に感謝です。
しかし、こんなに健康なので体を気遣うことを忘れます。
一つくらい体を心配する要素があってもいいかもしれません。そのようなことを「一病息災」と言います。
この記事では「一病息災」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。

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「一病息災」の意味と語源

「一病息災」の意味

それでは「一病息災」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「一病息災」は「いちびょうそくさい」と読みます。
「一病息災」とは「病気もなく、健康な人よりも一つくらい持病がある方が健康に気を使うのでかえって長生きする」という意味です。
風邪一つ引かない人は、普段から健康に対して無頓着なものですよね。

「一病息災」の語源

続いて「一病息災」の語源をご紹介します。
「一病息災」は元々、「無病息災(むびょうそくさい)」という言葉をもじったもので、「無病息災」とは「健康で元気なさま」という意味です。

「一病(一つの病気)」と「無病(病気をしていない)」では意味が違いますが、「病気もせず元気だ」という話を「一つだけ病気を持っている方が元気だ」という風に置き換えたのですね。
「病気と言っても日常生活を送ることが困難なわけではなく、ちょっと気を使えば悪くなることはない。だから、無病よりかは、健康に気を使うので意外と長生きするもんだ」という考えからこの「一病息災」ができたのです。
「息災」は「病気をしないで、元気なこと」という意味があります。
何故、「息」と「災」なのかというと「息災」での「息」という言葉は「命」と考えられます。
「まだ息がある」などと言われますよね。「息の根」や「虫の息」とも表現します。「息」は読み方から「生きる」という言葉ができたとも言われています。
また、「息」は仏教語で「とどめる」という意味で、「息災」は「仏の力で災難をとどめる」という意味があります。

ちなみに、「息災」に「御」を付けた「御息災(ごそくさい)」という言葉があります。
「御」が付くだけで丁寧な言葉遣いになるだけではなく「飾り気がなく、丈夫だ」という意味にもなります。
「飾り気がなく、丈夫だ」という意味はあまり「元気、健康」とは関係がないように思えますが「丈夫だ」ということは「元気だ、健康だ」ということです。
よく、近況を聞かれた際に「お母様は御息災ですか?」と聞かれたことがあるかもしれません。歴史ドラマなどでも聞いたことがあります。これは「お母様は丈夫で元気ですか」という質問です。

「一病息災」のポイントは「息」という言葉で「命」「健康」を表現していることです。

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「一病息災」の英語表現と類義語

「一病息災」の英語の表現

次に「一病息災」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • One disease good health(一病息災)
  • A creaking gate (or door) hangs longest(きしむ門(ドア)は長持ちする)

【例文】

  • There is one disease good health is from the old.(老いてからは一病息災である)
  • Spend every day in one disease good health(一病息災で毎日を過ごす)

「One disease」は「一つの疾患」、「good health」は「健康、息災」という意味です。
「A creaking gate (or door) hangs longest(きしむ門(ドア)は長持ちする)」とは「不十分なものの方が長持ちする」という意味の英語のことわざで、ぐらぐら揺れたり曲がっていたりする門の方が取扱いに注意するので、長持ちするという意味では「一病息災」と同じ意味で使用されることがあります。

「一病息災」の類義語

「一病息災」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 無病息災(むびょうそくさい)
  • 無事息災(ぶじそくさい)

「無病息災」は語源でもご紹介した通り「健康で元気なさま」という意味で、「無事息災」は「病気や災いなど、心配事がなく、平穏に暮らしていること」という意味です。
「一病息災」も含め、全て「元気でいる」ということを表しています。

 

「一病息災」の使い方

最後に「一病息災」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「今年で100歳の祖父は一病息災だけどとても元気に暮らしている」
  2. 「元気に過ごしていくには一病息災くらいがちょうどよい」
  3. 「3年前から糖尿病を患ってから、一病息災っていうから健康面にだけは気を付けるようになったんだ」
  4. 「持病がある妹は小さい頃から思いきり外では遊べないけど、一病息災で他の病気にはかからない」
  5. 「病気をしたことのない人の方が急に旅立つから、一病息災な方が覚悟ができていると思う」

「一病息災」は一つくらい持病があった方が「健康に気を使うようになるよ」という意味です。
「一病息災で(健康だ)」「一病息災くらいが(ちょうどよい)」などと使用されることが多いですね。

 

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ひとつくらいは不具合がある

人や物はなんでも一つくらい不具合があります。
不具合があるからこそ、それを悪化させないために現状維持しようと頑張るのです。
その言葉が「一病息災」ということです。

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