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芸能人の結婚会見や注目されている記者会見など、とても気にはなるけどリアルタイムで見れない…そういう時にネットなどで会見の「一問一答」がまとめられた記事を探した経験がある方も多いのではないでしょうか?実際に見ていない会見でも、まとめられた「一問一答」を見ると内容が全て分かるので、とても便利ですよね。
このように、会見をまとめた記事のタイトルなどにもよく使われている「一問一答」という言葉ですが、きちんとした意味をご存知ですか?よく出てくる言葉なので、覚えておくといいかもしれませんね。
この記事では「一問一答」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「一問一答」の意味と語源
「一問一答」の意味
はじめに、「一問一答」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「一問一答」は「いちもんいっとう」と読みます。
「一問一答」とは「一つの質問に対して、一つの回答をすること」「質問と回答を繰り返すこと」という意味です。
「質問と回答を繰り返す」という意味では、問題集なども一種の「一問一答」と言えそうですね。
「一問一答」の語源
次に、「一問一答」の語源についてご紹介します。
「一問」は「ひとつの問い」という意味で、「一答」は「ひとつの答え」という意味があります。なので、「一問一答」は、「ひとつの問いと、ひとつの答え」という意味になります。そのうち、その意味が転じて「問うことと答えることを繰り返す」という意味で使われるようになりました。
また、「一問一答」の語源は、中国の春秋時代の「左丘明」という人物が書いた「春秋左氏伝」にあります。「春秋左氏伝」は春秋時代に起きた歴史上の出来事が詳しく書かれたもので、「春秋三伝」のうちの一つです。
日本で使われている四字熟語は、中国の故事成語からできているものが多いですね。
「一問一答」の英語表現と類義語
「一問一答」の英語の表現
続いて「一問一答」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- question and answer(一問一答)
【例文】
- Being question and answer(一問一答を始める)
- Question and answer format(一問一答形式)
「question」は「質問」で、「answer」は「答え」という意味です。なので、「question and answer」を直訳すると「質問と答え」となりますね。
この「question and answer」ですが、実はビジネスの場などでもよく使われている英文です。ビジネスの場では「質疑応答」という意味で使われることが多いので、「question and answer」には「一問一答」と「質疑応答」の二つの意味があるということを覚えておくといいかもしれませんね。どちらも似たような意味ですが、「質疑応答」の意味については、次の類義語のところでご紹介します。
「一問一答」の類義語
次に「一問一答」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。
- 質疑応答(しつぎおうとう)
- 自問自答(じもんじとう)
先ほどご紹介した「質疑応答」とは、「会議などで出される質問と答え」という意味です。また、「質問に対して答える」という意味もあるので、「一問一答」と同じような意味ですね。「自問自答」は、「自分に問いかけて自分で答える」という意味です。質問をしてくる相手こそ違いますが、「質問に対して答える」という意味で「一問一答」と同じです。
「自問自答」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「一問一答」の使い方
最後に「一問一答」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「ファンとの交流をはかるため、SNS上で一問一答のやりとりを行った」
- 「一問一答アンケートが送られてきた」
- 「警察と私の間で、一問一答が続いた」
- 「一問一答形式で、質問を受け付けます」
- 「記者会見での一問一答を記事にする」
「一問一答」は、「一問一答を~する」「一問一答で~する」などのように動詞として使う場合や、「一問一答の~」「一問一答形式」「一問一答アンケート」のように名詞の一部として使われることが多い四字熟語です。
順番に一つずつ質問を受けたい場面などで使うと便利な言葉ですね。
一般的には「質疑応答」=「一問一答」と認識されがちですが、「質疑応答」という言葉だけでは「一問一答」とはならないので、「一問一答」と「質疑応答」の意味が違うことを覚えておくといいでしょう。
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