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「一心同体となって頑張る」「一心同体の関係」など、「一心同体」を使った文章ってよく耳にしますよね。私も学生の頃、よく試合前に「一心同体となって勝ちをとってこい!」などと監督に言われていました。ところで、「一心同体」の意味ってご存知ですか?
この記事では「一心同体」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「一心同体」の意味と語源
「一心同体」の意味
はじめに、「一心同体」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「一心同体」は「いっしんどうたい」と読みます。
「一心同体」とは「二人以上の人達が心を一つにし、まるで一人の人間であるかのように結びつくこと」という意味です。
つまり「心を一つにして固い絆で結ばれること」という意味ですね。
「一心同体」の語源
次に、「一心同体」の語源についてご紹介します。
「一心」には、「心を一つにすること」「気持ちを一つのことに集中させること」という意味があります。もとは仏教語で、仏教では「全ての現象の根源となっている心」という意味で使われていました。続く「同体」には、「同じ体」「一体になること」という意味があります。
二つを繋ぎ合わせると「心も体を一つにする」ということになりますね。このことから、「一心同体」が「一人の人間であるかのように」という意味で使われるようになりました。
どちらも「一つにする」という意味が含まれるため、「一心同体」がどれだけ強い結束を表す言葉なのかが分かりますね。
「一心同体」の英語表現と類義語
「一心同体」の英語の表現
続いて「一心同体」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- One flesh(一心同体)
【例文】
- He and she are one flesh(彼と彼女は一心同体である)
- Fight in as one(一心同体となって戦う)
「one」は「一つ」という意味で、「flesh」は「肉」や「肉体」という意味があります。ですので、「one flesh」を直訳すると「一つの肉体」となり、「一心同体」の「同体」の意味である「一体になる」という意味を表していることになりますね。直訳では、「一心」を表す言葉は出てきませんが、英語では「One flesh」が「一心同体」という意味になります。
また、例文のように「一致する」という意味の「as one」で「一心同体」を表す場合もあります。この場合は「心と体を一つにして」という意味よりも「一致団結して」という意味に近くなりますので、前後の文章に合わせて使い分けるといいかもしれませんね。
「一心同体」の類義語
次に「一心同体」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。
- 異体同心(いたいどうしん)
- 三位一体(さんみいったい)
「異体同心」とは、「体は違っても心は一つである」という意味で、固い絆や強い結束を表す言葉です。意味は少し違いますが、「心が一つである」「固い絆」という部分では「一心同体」と同じですね。
「三位一体」とは、キリスト教の教えで「三つの神は全て『神』という一つのものである」という意味です。このことから「三つのものが本質的には一つである」「三人の者が心を一つにする」という意味でも使われています。
「一心同体」は、「二人以上の人が心を一つにする」という意味なので、「三人が心を一つにする」という「三位一体」も「一心同体」に含まれるのではないでしょうか。
「三位一体」は場面によって使い方が違います。3つ以上も以下も使えませんので、ご注意を。
「一心同体」の使い方
最後に「一心同体」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「一心同体となって頑張ろう」
- 「夫婦は一心同体であるべきなのか」
- 「私と彼は、一心同体だと感じる」
- 「クラス全員が一心同体となって挑む」
- 「チームが一心同体となって、苦境を乗り越えた」
「一心同体」は、心を一つにして何かを行う時や心が一つであるかのように親密であることを表現する際によく使われる言葉です。
心を一つにする場合は「一心同体となって」という言い方をされることが多く、親密であることを表す場合は「一心同体のようだ」「一心同体だ」といった言い方をされることが多いですね。
「一心同体」の関係
「一心同体」の関係というのは、とても絆が強いことや信頼し合っている関係を表しているので、とても素敵な関係だということが分かりますね。
よく「一心同体」の関係と言われるのは、「夫婦」「親友」「同じ目標に向かう戦友」などでしょうか。
「一心同体」の関係というものは、すぐに作れる関係でもないので「一心同体」の関係になれた場合は、お互いにお互いを一生大切にしてきたいものですね。
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