「孤軍奮闘」とは?意味や語源、使い方の例文つき【英語&類義語表現あり】

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やったことのない仕事や知らない分野の勉強って、ワクワクする一方で、不安と「やりたくないなぁ」というネガティブな気持ちにさせられます。

全く知識のない状態だと、一からの勉強になるので、大変な努力が必要になります。

私も仕事でリーダーの立場を経験しましたが、「他の人を動かす」ということに関して全く知識や経験がなかったので大変でした。

また、仕事の内容もその職場がはじめてだったので、入りたての頃は孤軍奮闘、自分で調べたり学んだりしながら努力したものです。

ところでこの「孤軍奮闘」、どんな意味かご存知ですか?

この記事では「孤軍奮闘」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

 

 

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「孤軍奮闘」の意味と語源

 

「孤軍奮闘」の意味

 

最初に、「孤軍奮闘」の意味をご紹介します。

まず読み方ですが、「孤軍奮闘」は「こぐんふんとう」と読みます。

「孤軍奮闘」とは「支援する者がない中、一人で懸命に戦うこと」という意味です。

手伝いや後ろ盾、ヒントがない状態でもめげずに、もがいている人や姿を伝えたいときに使います。

 

 

「孤軍奮闘」の語源

 

次に、「孤軍奮闘」の語源についてご紹介します。

「孤軍奮闘」は二語でできている四字熟語で、「孤軍」と「奮闘」にわけられます。

「孤軍」は「孤立した人の少ない軍隊」のこと、「奮闘」は「懸命に戦うこと」という意味です。

上記の二語を合わせることで、孤立した少数の軍勢が敵と懸命に戦う姿を表現していることから「支援する者がない中、一人で懸命に戦うこと」といった意味になります。

希望が持てなくても、自分にできるだけの努力をするというところがポイントですね。

 

 

 

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「孤軍奮闘」の英語表現と類義語

 

「孤軍奮闘」の英語表現

 

続いて、「孤軍奮闘」の英語表現をご紹介します。

  • fight alone(孤軍奮闘)

 

【例文】

She sacrifices her time with her family and fights alone in a male-dominated world.(家族との時間を犠牲にし,男社会の中で孤軍奮闘する。)

 

四字熟語の場合は「孤軍」という表現でもわかる通り軍隊や戦いに繋げていますが、英語の場合はもっとわかりやすく「fight alone(一人で戦う)」という表現になります。

英語で「fight」は、直訳の「戦う」というよりも「立ち向かう」という意味に近いですね。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「孤軍奮闘」の類義語

 

それでは、「孤軍奮闘」の類義語をご紹介します。

  • 僑軍孤進(きょうぐんこしん)
  • 四面楚歌(しめんそか)
  • 孤立無援(こりつむえん)

 

「僑軍孤進」とは、「軍隊が援軍もなく、孤立して進軍すること」という意味で転じて「助けを得られず孤立して物事を行う」という意味があります。「孤軍奮闘」とイメージは近いのですが、「進」という表現があるように「物事を進める」という表現が含まれることで少し印象が違いますね。

「四面楚歌」とは、「周囲がすべて敵や反対者で、まったく孤立して、助けや味方がいないこと」という意味があります。元は、中国の楚の国の軍隊が孤立し、四方を囲う漢の国と戦おうとしたとき、漢の国の軍隊から楚の国の歌が聞こえてきたことで、楚の国が漢の国に屈したことを察した、という故事から生まれた言葉です。「孤軍奮闘」は「孤軍」よりも「奮闘」のイメージが強いのに対して、「四面楚歌」は「敵対していいる相手に周囲を囲まれている」という状況から、「味方がいない絶望感」の方が意味の印象として強いですね。

「孤立無援」とは、「頼るものがなく、ひとりぼっちで助けのないさま」を意味します。また、前後の二語を入れ替えて「無援孤立」という言い方もあります。こちらも「四面楚歌」と同じく、「孤軍奮闘」のようにプラスな印象よりも「援助がなく孤立している」という「希望が持てない状況」を表現するイメージが強いですね。

 

「四面楚歌」「孤立無援」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「四面楚歌」とは?意味や由来、使い方の例文&類語をわかりやすくご紹介

 

 

 

「孤軍奮闘」の使い方

 

最後に、「孤軍奮闘」の例文や使い方をご紹介します。

【例文】

  1. 「孤軍奮闘、一心不乱に続けたことで公式試合で優勝することができました。」
  2. 「彼女は単身で発展途上国に行き、孤軍奮闘、人々のためのボランティア活動をし続けた。」
  3. 「彼は孤軍奮闘の努力が実り、事業を成功させることができた。」
  4. 「孤軍奮闘の最中、君に助けてもらったことは本当に感謝している。」
  5. 「リーダーとして孤軍奮闘した記録を、後の人のため書き記す。」

 

「孤軍奮闘」は、「支援する者がない中、一人で懸命に戦うこと」を表す時に使います。

前述した通り、「孤軍奮闘」には「一人でも立ち向かい、努力する」という積極的でプラスな印象のイメージがあります。そのため人をほめるときに使ったり、自分が努力したことを表現するのにも使います。

ですが「孤軍」が表す通り、一人で他に助けがない状態で苦労しているという状況の説明として使う場合も多いですね。

 

 

 

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まとめ:立ち向かう姿が勇ましい「孤軍奮闘」

 

以上、「孤軍奮闘」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 こぐんふんとう
意味 支援する者がない中、一人で懸命に戦うこと
語源 「孤軍」=「孤立した人の少ない軍隊」、「奮闘=「懸命に戦うこと」
英語表現 fight alone(一人で戦う)
類義語 ・僑軍孤進(きょうぐんこしん)
・四面楚歌(しめんそか)
・孤立無援(こりつむえん)

 

「孤軍奮闘」の意味や類義語・例文などを紹介してきましたがいかがでしたか?

難しい課題に立ち向かうのは大変なことですし、それが一人だけでなら尚更です。その状況でも努力を惜しまず、目的のために「奮闘」する姿はかっこいいですよね。

一人でも逃げないで立ち向かうカッコ良さ…それが「孤軍奮闘」には含まれていますね。

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