「苦心惨憺」とはどんな意味?英語表現や類義語、使い方の例文をご紹介!

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あなたは、「苦心惨憺」という言葉を実際に使ったことはありますか?
私は今までこの言葉を知らなかったので、まだ使ったことがありません。というより、「苦心惨憺」の経験がないと言った方が正しいのかもしれません。
普段なかなか使えるようなものではない「苦心惨憺」という言葉ですが、意味はご存知ですか?
この記事では「苦心惨憺」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「苦心惨憺」の意味と語源

「苦心惨憺」の意味

はじめに、「苦心惨憺」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「苦心惨憺」は「くしんさんたん」と読みます。
「苦心惨憺」とは「心を砕いて苦労を重ねること」という意味です。
よく使われる言葉で言い換えるならば、「身を削るような思いをすること」「地を吐くような思いをすること」といったところでしょうか。

「苦心惨憺」の語源

次に、「苦心惨憺」の語源についてご紹介します。

「苦心」とは、「物事を成し遂げるために、いろいろと苦労をすること」「心を砕いて苦労をすること」という意味です。「心を砕く」というのは、「いろいろな心配をする」「いろいろと力を尽くす」という意味です。そして、続く「惨憺」も「心を砕いて苦労する」「心を砕いて悩む」という意味です。
つまり、「苦心惨憺」は同じような意味が重なってできた言葉となっています。そのため、「苦労を重ねる」という意味で使われています。また、同じ意味の言葉を重ねることで「苦労する」という意味を強調することにもなりますね。

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「苦心惨憺」の英語表現と類義語

「苦心惨憺」の英語の表現

続いて「苦心惨憺」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。

  • Take great pains(苦心惨憺)

【例文】

  • I took great pains make this book.(苦心惨憺してこの本を作った)
  • He take great pains in teaching his students.(彼は生徒を指導するのに苦心惨憺している)

「take great pains」は、「とても苦労する」という意味の英語です。「take」は「取る」や「見る」という意味の単語ですが、ここでは単に動作を表す単語という扱いになります。そして、「great」は「とても」「すごく」、「pains」は「痛み」「苦しみ」「苦痛」という意味です。ですので、「take great pains」は「とても苦労する」という意味になり、日本で言う「苦心惨憺」の意味を表していることになるんですね。
「苦心惨憺」を過去形で表す場合は、一つ目の例文のように「take」を「take」の過去形である「took」に変えることを忘れないようにしましょう。

「苦心惨憺」の類義語

次に「苦心惨憺」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。

  • 意匠惨憺(いしょうさんたん)
  • 艱難辛苦(かんなんしんく)

「意匠惨憺」とは、「工夫を凝らすために、色々と苦労をすること」という意味です。意味は少し違いますが、「惨憺」という文字が入っていることと、「いろいろ苦労すること」という意味が、「苦心惨憺」に共通していますね。
「艱難辛苦」は、「辛い事や困難にあって苦しむ悩むこと」という意味です。こちらも意味は少し違いますが、「苦労する」「悩む」という部分が「苦心惨憺」と同じとなっています。

「艱難辛苦」の記事は、こちらをご覧ください。

 

「苦心惨憺」の使い方

最後に「苦心惨憺」の使い方を紹介します。

【例文】

  1. 「苦心惨憺して作った作品」
  2. 「彼は苦心惨憺していた」
  3. 「苦心惨憺したが、失敗に終わった」
  4. 「苦心惨憺たる努力の結果」
  5. 「何度も苦心惨憺しながら乗り越えてきた」

「苦心惨憺」は「とても苦労する」といった意味合いで使われる言葉です。ですので、「少しの苦労」ではなくて「心が折れそうになるくらいの大変な苦労」を表す時によく使われています。
「苦心惨憺して~する」といった使い方をされることが多いですね。また、「苦労すること」だけではなく、「苦労を重ねて工夫する」「苦労を重ねながら努力する」など、「工夫すること」や「努力すること」を含んだ意味でもよく使われています。

 

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「惨憺」のもう一つの意味

「惨憺」とは、「心を砕いて苦労する」という意味以外に、「見ていられないほど痛ましい様子」「見るにも無残な様子」という意味があります。刑事ドラマで事件現場を「惨憺たる現場」と表現したり、ニュースなどで事件や事故を取り上げる際に「惨憺たる結果となりました」と説明したりしていますよね。
このように、こちらの意味での「惨憺」は日常でもよく使われている言葉ですので、「苦心惨憺」の意味と一緒に覚えておくといいのではないでしょうか。

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