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たまに、公務員が「職権乱用」の疑いで逮捕されましたというニュースがお茶の間に流れたことがありますね。
住民の個人情報だったり地元企業の情報を預かったりする役所のニュースとなると、それは大きく取り沙汰されるものです。
ところで、「職権乱用」の意味をご存じでしょうか。
この記事では、「職権乱用」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「職権乱用」の意味と語源
「職権乱用」の意味
最初に、「職権乱用」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「職権乱用」は「しょっけんらんよう」と読みます。
「職権乱用」とは、「公務員が権限を超えて悪用すること」という意味です。
つまり公務員や国の役員が本来持っている権利や権限を悪用し、国民や住民に不利益を生じさせることという意味です。
「職権乱用」の語源
次に、「職権乱用」の語源をご紹介します。
「職権」と「乱用」に分けてご紹介します。
「職権」は「仕事上付与されている権限」という意味です。「職」という字は「つとめとするもの、生計のための仕事」という意味です。
「乱用」は「みだりに使うこと」という意味です。「乱」という字は「筋が通らない、秩序がみだれた」という意味です。
「職権乱用」は「仕事上付与されている権限をみだりに使うこと」というのが直訳となります。
「職権乱用」のような汚職事件が発覚すると大抵大きく取り上げられます。注意して新聞やニュースを見ていると目にすることがあるかもしれませんね。
「職権乱用」の使い方
続いて、「職権乱用」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「職権乱用を裁くことが我々の仕事だ。断じて許さない。」
- 「本日の早朝、〇〇氏が職権乱用で逮捕されました。容疑は否認しているそうです。」
- 「うちの課長が職権乱用していて鬱陶しいよな。何とかならないもんかね。」
- 「隣町の市役所で職権乱用が発覚したらしいぞ。うちも気を付けないとな。」
- 「職権乱用した職員は二度と復帰することはできない。気を付けるように。」
「職権乱用」は、公務員が自分の持つ権限を悪用することを表しています。使い方としては、「職権乱用して~」や「職権乱用で~」という形で用いられます。
元々の意味では公務員や国の役員を指して用いることですが、通常のビジネスシーンでも用いることがあります。決して間違いではありませんが、正しい使い方ではないので注意しましょう。
「職権乱用」の類義語と英語表現
「職権乱用」の類義語
それでは、「職権乱用」の類義語をご紹介します。
- 越権行為(えっけんこうい)
「越権行為」は、「自分の権利を超えた行動のこと」という意味です。「職権乱用」と似た意味を持ちますが、「越権行為」は公務員以外にも用いることができるという点に注意です。「職権乱用」の意味合いをビジネスシーンなどで用いる際には「越権行為」のほうがふさわしい表現だと言えます。
「職権乱用」の英語表現
最後に、「職権乱用」の英語表現をご紹介します。
- Abuse of office authority(職権乱用)
【例文】
- I was amazing of the news that is Abuse of office authority, yesterday.(私は昨日の職権乱用のニュースに驚いた。)
- To abuse of office authority is too careful. Always, be modesty. (職権乱用に気をつけろ。常に謙虚であれ。)
「abuse of」は「悪用する」、「office authority」は「職務権限」を意味しています。直訳すると「職務権限を悪用する」となります。
他にも言い換え表現として、「abuse of one’s authority」でも表現することができます。
まとめ
以上、「職権乱用」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | しょっけんらんよう |
意味 | 公務員が権限を超えて悪用すること |
語源 | 「職権」=「仕事上付与されている権限」、「乱用」=「みだりに使うこと」 |
類義語 | 越権行為 |
英語表現 | Abuse of office authority(職務権限を悪用する) |
「職権乱用」は、使いどころが狭そうに見えて意外とニュースや新聞などで目にする言葉です。
ぜひ、意味と使い方について押さえておきましょう。
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