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ご飯を食べに行こうと街を歩いていたときのことです。
どのお店が良いかと探索していたのですが、よく見ると看板に四字熟語が多いことに気が付きました。
中でも、「天下無敵」など一番美味しい!とアピールしていることを連想させる名前のお店にはつい入ってしまいたくなりますね。この名前の付け方は上手だと思わず感心するのもありました。
この記事では、「天下無敵」の意味や語源、英語・類義語表現や例文を用いての使い方をご紹介していきます。
「天下無敵」の意味と語源
「天下無敵」の意味
それでは、「天下無敵」について見ていきましょう。
まずは読み方ですが、「天下無敵」は「てんかむてき」と読みます。あちこちで耳にする言葉ではないでしょうか。
「天下無敵」とは「この世に相手になるものが存在しないほど強い」という意味です。簡単に言えば「自分が一番強い」ということになります。学問でもスポーツでも順位をつけることがありますが、誰よりも一番優れて強くなるのはそう簡単なことではないですね。
「天下無敵」の語源
続いて、「天下無敵」の語源について見ていきましょう。
- 「天下」・・・「全世界、全国」という意味
- 「無敵」・・・「敵がいない」という意味
「天下無敵」は、古代中国の荘子の故事に由来します。剣が好きな古代中国・趙(ちょう)の恵文王(けいぶんおう)は剣での闘いの場を設け、たくさんの犠牲者が出ました。それを悲観した人は止めようとしますが、恵文王は剣の達人としか会おうとしません。
こういった背景をもとに荘子は、「天下無敵」という剣の意味を説いたのが語源となっています。
剣の使い方を正義のためではなく、娯楽のために使った恵文王を諭(さと)すための素晴らしい表現が「天下無敵」にはあるのです。
「天下無敵」の英語・類義語表現
次に、「天下無敵」の英語表現や類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
「天下無敵」の英語表現
「天下無敵」には以下のような英語があります。
- invincibility on earth
- those of invincible
【例文】
- He was violently those of invincible.(彼は天下無敵の暴れ者だった。)
「those of invincible」とは「無敵の、どんなことにも負けない」という意味の熟語です。「天下無敵」と直訳することはできませんが、同じ意味の英語を使うことで「天下無敵」ということを表現できますね。
「天下無敵」の類義語
「天下無敵」の類義語には、どのようなものあるのでしょうか。
- 豪遊無双(ごうゆうむそう)
- 史上最強(しじょうさいきょう)
「豪遊無双」は「強く勇ましい」という意味で、「怖じない」人物像が浮かびます。「史上最強」も「世界中で一番強い」という意味です。
両者とも「強い人物」という意味で、「天下無敵」に近い四字熟語になります。
「天下無敵」の使い方
最後に、「天下無敵」の使い方を例文で見ていきましょう。
【例文】
- 「彼は、柔道界では天下無敵と呼ばれています。」
- 「彼女は、天下無敵の晴れ女で遠足に雨が降ったことはないです。」
- 「このロボットの性能は、天下無敵です。」
- 「娘は、そろばんの速さに関しては天下無敵なのです。」
- 「この場所で、天下無敵の大捕り物がありました。」
「相手がいないほどの強さ」というのは、とても影響力があり威厳を保てる四字熟語ですね。
「天下無敵の〇〇」という使い方をするのが例文から見てもわかります。
言葉の裏に見える影響力
ここまで、「天下無敵」について解説してきました。
お店の名前に付けられるのも理解できる四字熟語ですね。「天下無敵」のような影響力の大きい四字熟語はいくつもあります。
座右の銘や相撲の口上に使われる四字熟語もインパクトがあります。
そんな言葉をお店の名前として名づけることは、お店の繁栄と商売繁盛を願ってということが理解できます。言葉の意味に込められた思いが、古代から現代まで受け継がれているという素晴らしさを感じることができますね。
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