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人生において人は出会いと別れを繰り返します。そこには「運命の人」とも出会いもあるでしょう。
結婚式のスピーチで「一目見たときから運命の人と感じたそうですね。」と、話す友人にほほえましく見つめ合う新郎新婦をみてこちらも幸せのおすそ分けをして貰ったように思えたことがあります。運命とは見えないものですが、私たちの身近なところに常に感じているものではないでしょうか?
この記事では「運否天賦」の意味や語源、英語・類義語表現や例文を用いての使い方をご紹介していきます。
「運否天賦」の意味は?語源は?
この「運否天賦」を読めた人は漢字に詳しい人ですね。わたしは「運否」を「うんぴ」と読んでしまいました。
正解は「うんぷてんぷ」と言います。
「否」と「ぷ」と読むのは予想外ですね。また漢字の並びを見ても演歌のタイトルのようでインパクトがありますので、この機会にしっかり覚えておきましょう。
「運否天賦」の意味は?
「運否天賦」とは「人の運命は全て天が決めること、運を天にまかせること」という意味です。
「運」というものは人の力ではどうすることもできないものとされています。生きていればいろいろなことが起こります。「なんとかなる!」と考えることをやめ自然の流れにまかせたとき「運否天賦」を使うのです。
「運否天賦」の語源は?
- 「運否」・・・「運不運、運のあるなし」という意味
- 「天賦」・・・「天が与える、天が与えたもの」という意味
「運否」の「否」は否定するという意味ですので「運、否定する運」ということで「幸運と不運」といった意味を表現した言葉になります。
また「天賦」の「賦」は、中国では「租税、割り当てる」といった意味になるので「天が割りあてたもの」となり「幸運も不運も天によってわけられたものであり、運は天にまかせるもの」といった四字熟語になりました。
「運否天賦」の英語・異義語
それでは「運否天賦」の英語、類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
「運否天賦」の英語表記
「運否天賦」の英語の表現には以下のようなものがあります。
- leave everything up to chance
- trusting to chance
【例文】
- I should leave everything up to chance.(後は運否天賦ということにしましょう。)
「leave A up to B」で「AをBに任せる」という日本語に訳せます。「chance」は「運」という意味ですので、「全てを運に任せる」といった意味から「運否天賦」の意味を同じ要素の英語訳になります。
「運否天賦」の類義語
次に「運否天賦」の類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
- 運まかせ
- イチがバチか
- 天に任せる
- 天に身を委ねる
「運否天賦」は、同じ四字熟語での類義語はなく慣用句の類義語はたくさんあります。
慣用句の類義語は、誰が聞いても意味の理解できるわかりやすい言葉ですが「運否天賦」を使うと言葉が引き締まってみえますね。
「運否天賦」の使い方
それでは「運否天賦」の例文による使い方を用いて見ていきましょう。
【例文】
- 「毎日欠かさず練習したからあとは運否天賦だ。」
- 「新商品の開発に全社員総力を挙げて頑張ってきた。売れるかどうかは運否天賦だ。」
- 「自分の気持ちは全て彼女に伝えたので、あとは運否天賦で待つしかない。」
- 「わたしは宝くじを長年買い続けているが、当たるかどうかは運否天賦だとはわかっている。」
- 「運否天賦に身をまかせて待っている時間はなんとももどかしいものです。」
例文のように会話に「運否天賦」と使うと「英語?それとも?」と相手が不思議に感じるかも知れませんね。小説などの文面に使うにはインパクトがありよいのではないでしょうか。また幸運もあれば不運もあることからビジネスシーンで使うのは好ましくありません。
「運否天賦」のように、天(神様)が見守っているという意味の四字熟語には以下のようなものがあります。
自分ではどうしようもないときに支えてくれるアイテム
ここまで「運否天賦」について解説してきました。
努力をすることは大切です。日々の努力が大きなものを生み出していきます。しかし最後の最後、結果を知るのは怖いものです。ぎりぎりまで追い込まれたときに空を見上げることは、自分でどうすることも出来ない運を天に委ねているのでしょう。
幸運も不運も自分に起ころうとしていることをしっかりと受け止めるための場所が天であり「運否天賦」なのでしょう。
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