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人生にはいくつかのターニングポイントがあります。
中でも、結婚とは自己の生活から家族としての生活に変わる大きな出来事はないでしょうか。先日観ていたドラマで、結婚の挨拶に来た彼が彼女のご両親に土下座しているシーンがありました。普段、土下座している人を見たことがないのでドラマとは言え、彼女と結婚する決意を全力で表現していると見入ってしまいました。
この記事では、「全身全霊」の意味や語源、英語・類義語表現や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「全身全霊」の意味と語源
「全身全霊」の意味
それでは、「全身全霊」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「全身全霊」は「ぜんしんぜんれい」と読みます。四字熟語には、同じ漢字を繰り返すことで意味を強調させるものがありますが、「全身全霊」もその一つと言えます。
「全身全霊」とは、「その人の全ての体力と精神力」という意味です。
人それぞれ体力も精神力も違いはあります。しかし、人はそれらの力を全力で出すことは毎日ではありません。
自分の持っている力を全力で出すということは、それだけの決意と思いを持っているという表れなのでしょう。
「全身全霊」の語源は?
続いて、「全身全霊」の語源について見ていきましょう。
- 「全」・・・「すべて」という意味
- 「身」・・・「肉体」という意味
- 「霊」・・・「精神」という意味
「全身全霊」とは故事からの引用ではありません。
「全身」という熟語は古代中国の詩経に見られますが、意味は「身体を完璧に保つ」という意味で少し違っています。「霊」は死後の世界を表現した漢字です。全力に何かに取り組むには「死」をも意識するくらいの気持ちを持ち全身で取り組む、という意味から「全身全霊」の四字熟語が生まれました。
「全身全霊」の英語表現と類義語
それでは「全身全霊」の英語、類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
「全身全霊」の英語表現
「全身全霊」の英語は以下のようになります。
- body and soul
- heart and soul
上記の英語を使った例文は以下のようになります。
- Love her in body and soul.(彼女を全身全霊で愛しています。)
「body and soul」とは、「体と霊魂」という意味の英語です。「全身全霊」の「身体と霊」と同じ意味の英語と言えますね。「soul」といえば「ソウルミュージック」が浮かびますね。「魂の音楽」は様々な思いのこもった「全身全霊」の音楽ともいえるでしょう。
「全身全霊」の類義語
それでは、「全身全霊」の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 全力投球(ぜんりょくとうきゅう)
- 全身全力(ぜんしんぜんりょく)
- 全心全力(ぜんしんぜんりょく)
「全身全力」「全心全力」ともに、「全身全霊」と同じ「全ての力や体」と意味する四字熟語です。「全力投球」は「すべての力で球を投げる」という意味から、スポーツの宣誓な度に使われることが多い四字熟語です。
「全力で~する」という意味では、こちらの四字熟語も類義語と言えます。
「全身全霊」の使い方
次に「全身全霊」の使い方を例文で見ていきましょう。
【例文】
- 「彼は彼女を、全身全霊で守ると誓った。」
- 「みんなの前で、全身全霊をかけて戦うことを誓いました。」
- 「彼女は夢をかなえるために、全身全霊で仕事に取り組んでいます。」
- 「おじいちゃんは、全身全霊で治療にあたってくれた医師のおかげで元気になりました。」
- 「必死にリハビリに取り組む彼女に、わたしも全身全霊で向き合っていきます。」
「(全身全霊)をかける」「(全身全霊)で取り組む」などその気持ちの姿勢を表現することが例文から読み取れます。
自分の力を出しきるということ
ここまで「全身全霊」について解説してきました。
人の持っている力は目に見えるものではありません。パワーの強い人や弱い人がいても当たり前です。しかし、そのパワーをどれだけ出しているかは、周囲の判断に委ねるようになってしまう場面も多くあります。
自分では頑張ったと言えることでも周囲の評価がなかったり、またその逆だったり。
それでも、評価や周囲の目よりも、自分自身がここぞという時に「全身全霊」で物事に取り組む姿勢こそが大切なことなのでしょう。
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